見出し画像

311話 ケムル王 The King of Kemul 【エジプト編】波打際スケッチ Sketches of the Shoreline ~AIと創る青春物語~



その後、ザルバン領が降伏し、6国中5国を攻略した。



 

あと一つ・・・ゼルガリアのルガル領だけだ。

 

一気に行くのかと思ったが、ラガシュカイネルは意外にも休戦した。

 

一旦、アメンラー王国の王宮に報告に戻った。

 

 




「ラガシュカイネル様、さすがですね。」





 

ネフェルイウリアが穏やかに言った。


 

「ありがとうございます。おかげさまでございます。」

 

 

 

「あと一国、ルガル領はどうされますか?」

 

 

 

「さよう・・・ゼルガリアはもう歳です。もう気力はありますまい。」

 

 

 



「待っていれば大丈夫です。」


 

事実、盟友だった ザルバン領が降伏したことで、ルガル領は

一気に打つ手を失っていた。

降伏はしたくはない。

かといって、攻め込むほどの力もない・・・

ゼルガリアの息子世代の重臣たちは、すでに和平実現後の将来に

向けての準備を始めている。

 ルガル領で、降伏に反対しているのは、ゼルガリアとその取り巻きの

古参の重臣数人だけになっていた。

 

 

 

 

横にいたイセトの方を見て言った。

 

 

 

「その時は、イセト様」



 

 



 

目を上げたイセトに言った。

 

 

 

「ルガル領は、ネブセド国に併合でいかがでしょう」

 

 

 

「え?」



 

 

 

イセトは、思わず身を乗り出している。

 

 

 

 

「まさかルガル丸ごとで?」

 

 

 

 

「さよう・・・」




「いくらかは、罪滅ぼしにもなりますかな・・・」

 

 

 

 

 

 

「あ・・・いや・・・・恐れ入ります・・・」





 

 

 

 長年、国境争いをしていた地域だけではない。

ルガル領丸ごと併合となれば、ネブセド国の国土は、

倍増では済まないほどの大領土に飛躍するのである。

 


イセトはすっかりしおらしくなっている。

 

 

 

 

 

 



トトメスが言った。

 



 

 


 

「ラガシュカイネル殿、ケムル5か国の王に戻っていただけないか。」

 

 

 

 

 

「ありがとうございます・・・

ただ、わたくしは国を滅ぼしてしまった王です・・・」

 

 

 



「この5か国は、ネフェルイウリア陛下に献上するのです。」

 

 

 

 

「・・・だとしても、治める王は必要になる」

 

 

 

トトメスが困ったように言う。

 

 

 

ラガシュカイネルは、少し考えてから答えた。

 

 

 

 

 

 

「・・・そういうことでしたら、サルカ領のサリム・ハルド殿を


新ケムルの王に任じてください。」

 

 

 







ネフェルイウリアが目を細める。

 

 

 

 

 

 

「その理由は?」

 

 

 

 

 

「サリム・ハルド殿は、穀倉地帯が焼け野原にならないために、


命を懸けてまで降伏した。」


 






「あの冷静な判断は・・・・私は、遠く及ばない・・・」

 

 


 


 

 

 ラガシュカイネルは、戦陣までわざわざ降伏を告げに来たサリム・ハルドを

驚きをもって迎えている。





処刑を覚悟で青い顔をしていたものの






この若さでこの判断・・・






ネフェルイウリア王妃に対し、助命とサルカ領の安堵を許可できないかと

伺いを立てている。







「サリム・ハルド殿を王に任じてください。」









トトメスは、困ったようにネフェルイウリアを見た。

 

 

 

 

ネフェルイウリアは、じっとラガシュカイネルを見つめてから言った。

 


 

 

 



 

「ラガシュカイネル様が、そういわれるのならば・・・・」

 

 





 

 

 

 トトメスを見て、トトメスがうなずくのを確認した。






 

 

 

 

 




書記官を招き寄せると立ち上がった。

 

 


 









「本日、ただいまをもって」

 

 

 







 

 

 

「サリム・ハルドをケムル王に任命する。」

 

 


 






 






ケムルの煌めき The Glimmer of Kemul

オリジナル曲 ケムルの煌めき The Glimmer of Kemul










いつもご覧いただきましてありがとうございます。

 おかげさまを持ちまして、フォロワー3000を達成いたしました!

   

フォローいただきましてありがとうございます。

 

日頃よりご支援、ご意見、ご助言いただきましてありがとうございます。

 本当にありがとうございます!

   

2800、2900達成からの期間も最短ということになり・・・

 明らかに・・・ご支援の力が増している・・・

 本当におかげさまでございます♪

 

 

 

忘れもしません。

 

5/23掲載の、161話   一線 The Line I Shouldn’t Have Crossedの時に

 1000を超えたと言って大騒ぎして舞い上がってしまって、

 頭を冷やそうと江の島まで行き、海風にあたっていたことを思い出します。

  

 

そこから3倍にしていただいたということになります。

 本当にうれしいことです。

 

    

「私たちは、昨日までの私たちではない」




このセリフが登場したのが、この話だったこと思うとき・・・・



因縁を感じないわけにはいかなくなります・・・・




ご支援、応援いただきまして、本当にありがとうございます!

 改めまして感謝申し上げます。

   

ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、

 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


私たちは、昨日までの私たちでは









ない




 





一線 Video:The Line I Shouldn’t Have Crossed










次の話

前の話



イスパニアの夜明けの前に Before the Dawn in Hispania

オリジナル曲 イスパニアの夜明けの前に 
Before the Dawn in Hispania


波打際スケッチ イスパニアの夜明けの前に Before the Dawn in Hispania

Kindleにて、販売開始!


YouTube_yukariyajp 波打際スケッチ Sketches of the Shoreline
高評価、チャンネル登録をお願いいたします。

波打際スケッチ メンバーシップ

メンバーシップ画面から参加申し込みください。
私たちは、昨日までの私たちでは
ない

いいなと思ったら応援しよう!

yukariyajp / Hiroki Kon ご覧いただきましてありがとうございます。少しずつ進めていけたらと考えております。よろしければ応援いただけると嬉しいです。