カエルの王様 【グリム童話】
シンデレラや、白雪姫で有名なグリム童話。
しかし、
調べてみたら意外と知らない話も多い。
そこで、ちょっとマイナーなやつを、
イラスト付きで
分かりやすくまとめてみよう。
そういう企画です。
グリム童話『カエルの王様(あるいは鉄のハインリヒ)』の物語を、わかりやすく時系列順にまとめました。
お気に入りの金色のボールを落とす
ある国のわがままで美しいお姫様が、庭の深い泉のそばで金色の毬(まり)を手にとって遊んでいました。しかし、あやまってボールを泉の中に落としてしまい、ボールは深く沈んで見えなくなってしまいました。

カエルとの出会いと約束
途方に暮れて泣くお姫様に、一匹の醜いカエルが声をかけます。「私のお願いを聞いてくれるなら、ボールを取ってあげよう」と言われ、お姫様は「服でも真珠でも王冠でも、何でもあげるから!」と約束しました。
しかし、お姫様の内心は「気味の悪いカエルに何ができるものか」とバカにしていました。

カエルがボールを取って届ける
カエルが泉に潜ってボールを取って戻すと、お姫様はお礼も言わずにボールだけを持って走って城へ帰ってしまいました。カエルは「待っておくれ、一緒につれていって!」と叫びますが、お姫様は無視してしまいました。

カエルが王宮へやってくる
その日の夕方、王様と一緒に夕食をとっていると、「戸口をたたき、入れておくれ」というカエルの声が聞こえました。お姫様が慌ててドアを開けると、昼間のカエルが座っていました。

王様に諭され、約束を守る
怖くなったお姫様はドアを閉めてしまいますが、事情を知った父親の王様が「約束をしたのなら、守らなければならない。中に入れなさい」と厳しく叱ります。
しかたなくカエルを部屋に入れたお姫様ですが、カエルはさらに「テーブルの皿のそばに乗せて」「お皿の料理を一緒に食べて」「寝室のベッドに入れて」と要求をエスカレートさせます。

ベッドに投げつけられたカエルが人間の王子に戻る
ついにがまんの限界を超えたお姫様は、気味の悪さと怒りから、カエルを力いっぱい壁に投げつけました。「これで思い知るがいいわ、嫌なカエル!」
しかし、壁にぶつかった瞬間、カエルは醜い姿からりりしい人間の王子へと変身しました。

魔法が解けた理由と大団円
王子は、意地悪な魔女によって泉のなかに魔法をかけられており、「王女様に助けてもらい、自分のベッドに泊めてもらうこと」だけが魔法を解く条件だったと語りました。

忠実な家来「鉄のハインリヒ」の登場
翌朝、王子の国からお迎えの馬車がやってきました。馬車には、主人の魔法が解けない悲しみで、胸に3本の鉄の帯を巻いていた忠実な従者「鉄のハインリヒ」が乗っていました。
あまりの嬉しさに、王子の背中で「パキッ、パキッ」とハインリヒの胸の鉄の帯が外れていきます。それは主人を失った悲しみで張り裂けそうだったハインリヒの心臓の箍(たが)が、喜びによって元に戻る音でした。こうして、王子とお姫様は末永く幸せに暮らしました。

