見出し画像

AIイラスト最新情報|Images 2.5登場と、使えるモデルの変化【2026年9月8日〜14日】

今週のAIイラスト生成では、新しい画像モデルの登場と、そのモデルを使える場所の拡大がありました。一方で、使い慣れた旧モデルの提供を終了する案内も出ています。

今回は、2026年9月8日〜14日を対象に、公式発表・公式ヘルプで日付と内容を確認できた三つの動きを紹介します。9月14日の調査時点までの情報です。

新モデルの初登場、別サービスへの追加、既存モデルの提供変更は、それぞれ別のニュースとして整理しました。性能に関する数値や改善の説明は企業発表であり、この記事独自の比較実験ではありません。

今週の動きを先に整理

  • 9月8日:OpenAIがChatGPT Images 2.5を発表。編集や参照画像の保持、生成速度の改善を説明。

  • 9月9日:RecraftがImages 2.5のRecraft Studioへの追加を発表。

  • 9月10日:Adobeがモデル終了案内を更新。Gemini 2.5系の提供変更が、Photoshopでの画像生成にも関係。

今回のポイントは、「新しいモデルがどれか」に加えて、「どこで使うか」「以前の制作環境をどう記録するか」です。

9月8日:ChatGPT Images 2.5が登場

OpenAIは9月8日、ChatGPT Images 2.5を発表しました。参照画像の対象を保つこと、指定した部分の編集、修正を重ねたときの一貫性などの改善を挙げています。生成の待ち時間はImages 2.0比で最大50%短縮したと説明しています。【1】

これはOpenAIの発表値です。「どんな絵でも半分の時間で完成する」「手直しが不要になる」という意味には読み替えられません。

イラスト制作では、何を比べたい?

たとえば、気に入ったキャラクターの背景だけを変えたいとき。見たいのは、新しい背景の美しさだけではありません。

顔立ち、服の形、小物、元の絵の雰囲気がどのくらい残るか。そこを確かめると、編集の改善が自分の制作に役立つかを判断しやすくなります。

まず「背景を変更」、次に「光を調整」のように、一段階ずつ試す方法が考えられます。これは本記事の試し方の提案であり、特定の結果を保証するものではありません。

ラフで伝えるSketchも発表

同じ発表では、ChatGPT内で描いたラフを画像生成の手がかりにするSketch、画像上へのコメント、制作を始めるためのテンプレートなども紹介されています。【1】

文章では伝えにくい「主役をここに」「背景はこのくらい空けたい」という配置を、簡単な線で伝える使い方が考えられます。

きれいな下絵を描くことだけが目的ではありません。大きさや位置関係を伝えるための印として使えるなら、構図を相談する入口が増えます。

実際にどこまで意図が伝わるかは、完成画像で確認したいところです。ラフにない部分は生成側が補うため、作者が決めたい形まで任せきりにしない使い方が向いていそうです。

APIにはFlareとSunburst。名前の違いを整理

今回、開発者向けにはGPT-Image-2.5 FlareとGPT-Image-2.5 Sunburstが登場しています。【1】

公式モデル資料では、Flareは日常的な高品質画像生成の速さを重視するモデル、Sunburstは文章や画像を入力して生成・編集するモデルとして案内されています。OpenAIの発表は、Sunburstを、待ち時間が長くなる代わりに細かな制作の精度を重視する選択肢と説明しています。【1】【2】【3】

ここは、ChatGPTの機能名と、APIで指定するモデル名を混同しない方が分かりやすくなります。

  • ChatGPT側の発表名:ChatGPT Images 2.5

  • APIのモデル名:GPT-Image-2.5 Flare/GPT-Image-2.5 Sunburst

「Sunburstという名前を知ったから、どのサービスでも同じ選択ボタンがある」とは限りません。利用するアプリの案内と、開発者向けのモデル資料は分けて確認する必要があります。

速さだけで選ぶか、細かな修正を重視するかは、制作物によって変わります。案を複数試す段階と、一枚を詰める段階で、求めるものを整理しておくと比較しやすそうです。

9月9日:Recraft StudioにもImages 2.5が追加

Recraftは9月9日、ChatGPT Images 2.5をRecraft Studioで利用できるようになったと発表しました。同じ制作環境の中で、生成、編集、試行を続けられることを紹介しています。【4】

これは、Recraftが別のImages 2.5を新開発したという話ではありません。前日のOpenAIの発表とは別に、利用できる制作サービスが増えたニュースです。

モデルと、作業する場所は別に考える

同じ名前の画像モデルでも、アプリが変わると、画像を並べる方法、編集への進み方、保存の仕方など、作業の体験は変わり得ます。

たとえば、表紙の候補をいくつか作り、並べて選び、余白や配置を調整したいとき。生成結果だけでなく、その後の作業を続けやすいかも、道具を選ぶ観点になります。

ただし、Recraftの今回の発表だけから、ChatGPTと同じ機能がすべて使える、同じ料金や回数で使える、とまでは判断できません。SketchなどのChatGPT側の機能も、そのままRecraftへ含まれると扱わない方がよいでしょう。

新モデルのニュースを追うときは、「何が登場したか」と「どこで提供されたか」を分けると、同じ出来事を二重に数えずに整理できます。

9月10日:AdobeでGemini 2.5系の提供変更を案内

新しい選択肢が増える一方、旧モデルの提供変更も確認できました。

Adobeの9月10日更新の公式資料は、Gemini 2.5系を終了対象として掲載しています。画像生成に関係するのは、Flash-Image/Nano Bananaを含む項目です。【5】

Photoshopの画像生成ヘルプでも、Gemini 2.5(Nano Banana)のサポートを9月10日から、および2026年9月版のv27.11以降で取り除き始める旨が案内されています。【6】

9月10日と10月2日を混同しない

Adobeの説明には、Google側のGemini 2.5(Nano Banana)の非推奨化開始予定として10月2日も出てきます。一方、Adobeのアプリ側で提供を取り除き始めるのは9月10日という案内です。【5】【6】

この記事ではAdobe製品についての案内として紹介しており、Googleのすべてのサービスで同じ日に同じ変更が起きると断定するものではありません。

また、今回の対象を「Nano Bananaという名前の画像生成が全部なくなる」と受け取るのも違います。Photoshopの同じヘルプには、Gemini 3.1(Nano Banana 2)やGemini 3(Nano Banana Pro)などが別の選択肢として掲載されています。【6】

作りかけのシリーズがあるなら

モデルを変えたときに、以前と同じプロンプトだけで同じ塗りや顔立ちが出るとは限りません。

そこで、完成画像だけでなく、使ったサービス、モデル名、生成日、参照画像、指示文を一緒に残しておく方法が考えられます。変更後に違いが出たとき、何を基準に比べるかが分かるからです。

新しいモデルへ移る場合も、まず代表的な一枚を試し、シリーズの基準と見比べてから広げると、確認する範囲を小さくできます。

今週の更新を試すなら、見る場所を決めておく

今回のニュースから、イラスト制作で確認したい点を三つにまとめます。

  1. 編集後に残ってほしいものが残るか。顔、服、小物、構図など、変更対象以外を見る。

  2. 修正を重ねるとどうなるか。一回目だけでなく、二回、三回と直した結果を元画像と比べる。

  3. 制作環境を記録できるか。モデル名や参照画像を残し、次の制作でも基準にできるようにする。

手や指、文字、透かし、背景の細部も、最後は目視で確認したいところです。編集に強くなったという説明があっても、一枚ごとのチェックが不要になったとは言えません。

「最速」「高品質」という言葉だけでは、自分の作りたい絵との相性までは分かりません。同じ題材と指示を用意して試すと、選ぶ理由を持ちやすくなります。

今週は「生成したあと」にも注目

Images 2.5では、編集やラフによる指示が発表されました。Recraftでは、そのモデルを使って制作する場所が増えました。Adobeでは、利用できるモデルの入れ替わりが案内されています。

今回取り上げた三件から見えてくるのは、生成する一瞬だけでなく、直す、続ける、制作環境を保つという工程を見る大切さです。

新しいモデルを試すときも、「一枚きれいに出たか」に加えて、「自分の作品を仕上げるまで使いやすいか」を見てみると、更新の意味がつかみやすくなりそうです。

参照した公式資料

対象期間:2026年9月8日〜14日。確認日:2026年9月14日。日付は原則として各公式ページの表示に従っています。本記事は期間内の全更新を網羅するものではありません。

【1】OpenAI:Introducing ChatGPT Images 2.5(9月8日発表)

https://openai.com/index/introducing-chatgpt-images-2-5/

【2】OpenAI:GPT-Image-2.5 Flare(公式モデル資料)

https://developers.openai.com/api/docs/models/gpt-image-2.5-flare

【3】OpenAI:GPT-Image-2.5 Sunburst(公式モデル資料)

https://developers.openai.com/api/docs/models/gpt-image-2.5-sunburst

【4】Recraft:ChatGPT Images 2.5 Is Now in Recraft Studio(9月9日発表)

https://www.recraft.ai/blog/chatgpt-images-2-5-is-now-in-recraft-studio

【5】Adobe:Generative AI model retirement(9月10日更新)

https://helpx.adobe.com/creative-cloud/apps/generative-ai/model-deprecation.html

【6】Adobe Photoshop:Generate an image with descriptive text prompts(9月10日更新)

https://helpx.adobe.com/photoshop/desktop/create-open-import-images/create-images/generate-image-with-descriptive-text-prompts.html

いいなと思ったら応援しよう!