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【ドラクエ】「アイテム物語」。明かされる「王者の剣」誕生秘話。アレフガルド創世の謎に触れる。

「アイテムものがたり を てにいれた!」

長年ずっと探していた伝説の一冊
「ドラゴンクエスト アイテム物語」をついに手に入れることができました。


1989年(平成元年)12月に「旧エニックス」から刊行された本書。

公式ガイドブックや4コママンガ劇場、
小説版などが次々と生み出されていた当時の
「ドラクエ出版文化」のひとつである短編集です。


▶同じくドラクエ本である「ドラクエの秘密」はコチラ。


手元に届いた本の表紙には青く輝く
「ロトの装備」を身にまとった凛々しい勇者の姿。

見つめているだけで、
少年時代に持っていた冒険心が蘇るようです。


実は手に入れたばかりで、まだ全ページを読んだわけじゃありません。

これから未知の公式裏設定に触れられるというのは嬉しいものですね。

一気に読んで消費してしまうのは勿体ない。
大切に少しずつ読み進めていくことにします。


■数多の名剣の中で、なぜ「王者の剣」が一番好きなのか。

本書の記念すべき最初のエピソードは、
「【王者の剣】神の剣 伝説の誕生」でした。

ドラゴンクエストシリーズには、時代や作品を超えて、数々の魅力的な「伝説の剣」が登場します。

たとえば、
天空の象徴であり、封印を解き真の姿を取り戻す「天空のつるぎ」
圧倒的な攻撃力を誇り、シリーズ最高峰の強さを誇る「メタルキングの剣」

さらには「竜神の剣」や「水竜の剣」「ラミアスの剣」などなど。
プレイヤーごとに「思い出の一振り」があるはず。

けれど、それら屈指の名剣たちがひしめく中で、わたしがドラクエシリーズで一番好きな武器は何かと尋ねられたら、迷うことなく

「王者の剣(おうじゃのけん)」

と答えます。


おうじゃのけんとは…

「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」で登場した最強クラスの剣。

王者の剣を手に入れる過程は特別でした。
かつて、大魔王ゾーマが長い時間をかけバラバラに打ち砕いたとされる伝説の剣。

その原料となる神々の金属「オリハルコン」を、砂漠の町で見つけ出し、ジパングの刀鍛冶に託す。

アレフガルドとアリアハン世界を行き来しながら、しばらく時を置いて再び店を訪れたとき、
「おうじゃのけん」として店頭に並ぶ。

自分の足で材料を探し、職人に託す。
伝説の剣を自分の手で蘇らせたという達成感がありました。

他のどんな武器とも違う「手応え」です。

そして、ステータス画面の
「こうげきりょく+120」という破格の数値。

戦闘中に道具として使えば、
「とどろく雷鳴が空気を引き裂く」
「バギクロス」が発動。

あの頼もしさといったら!
当時ファミコンの画面にかじりついてたわたしの心に、とてつもない衝撃を残しました。


第1章「【王者の剣】神の剣 伝説の誕生」

そんな思い入れの深い「王者の剣」。

今回「アイテム物語」の冒頭で衝撃を受けました。

王者の剣の誕生が、歴史と神話から語られたからです。

物語は、ラダトーム城に伝わる3つの武具の由来から始まります。

それすなわち

「王者の剣」(おうじゃのけん)
「光の鎧」(ひかりのよろい)
「勇者の盾」(ゆうしゃのたて)。

企画展「ドラゴンクエストミュージアム」より。

ドラクエ3における、勇者の最強の武具です。

この3つの武具…
何時、何故、何処で作られたのか?

単なる強い武器の解説にとどまらず、
その謎はアレフガルド創世へと繋がる、壮大な物語の幕開けとして紡がれていきます。

「神の剣」と呼ばれるにふさわしい物語。

それは、一本の剣が作られるまでに注がれた情熱の物語でした。

世界を救う宿命を帯びた武器。

それらが文字を通じて目の前に浮かび上がってきます。

ゲーム内のドット絵とわずかなテキスト。
その向こう側に、こんなに深い世界観と歴史が広がっていたのかと感動しました。


■「もくじ」だけでわくわく! 魅力的な収録エピソード。

そして、この「アイテム物語」は、
「王者の剣」だけではありませんでした。

目次(収録リスト)を眺めているだけでも、
思わずニヤリとしてしまうような、面白そうなタイトルが並んでいます。


もくじ(収録リスト)

  • 【王者の剣】神の剣。伝説の誕生(アレフガルド創世の謎)

  • 【ゴールドカード】大不況。ゴールドカードの誕生(平和になった世界の商人たちの起死回生策)

  • 【幸せの靴】アレフガルド創世期。妖精ネリーの靴(人間たちのために立ち上がった妖精の物語)

  • 【黄金の爪】魔王の叫び声。黄金の爪(ピラミッドに眠る理由と魔王たちの失敗)

  • 【変化の杖】真説・変化の杖(サマンオサ王家の秘宝となった由来)

  • 【まだらクモ糸】まだらクモ糸の秘密(はぐれメタルを捕まえたい少年とホビットの製法)

  • 【ラーの鏡】秘鏡異聞。ラーの鏡(天界の妖精と、自らの光で鏡に映れない女神)

  • 【賢者の石】賢者の石の謎(ゾーマ退治後、青い石の処置を巡る学者たちの議論)

  • 【最後の鍵】永遠の秘宝を求めて(万能の鍵が隠された命がけの戦い)

  • 【魔法の玉】アリアハン脱出! 封印破りの火薬玉(火薬が「魔法」と呼ばれた理由と挑戦)

  • 【ロトの鎧】伝承の地。樫の里(戦士グレイの秘密と「王者の剣」から続く完結編)


とくに面白そうなのは

・平和になった後の世界で「商売」に頭を悩ませる人々を描いた「ゴールドカード」。

・イシスのピラミッドに眠る「黄金の爪」。

・そしてラストを締めくくる「ロトの鎧」。

どれもワクワクしますね!

この本は、単なるアイテムの能力説明ではなく、
「人間たちの営み」や「世界の裏側」を描いた短編集なのです。

だからこそ、この本は30年以上経った今でも語り継がれているのだと思いました。


■おわりに。アレフガルドを感じる物語。

「王者の剣」のエピソードから始まり、
「ロトの鎧」で締めくくる物語。

これは当時のドラクエプレイヤーにとって、
とてもわくわくする体験です。

ファミコン時代のドラクエならではの考察本だと思います。

ドット絵とテキストの間にある膨大な余白を、
想像力で補完していく工程はとても楽しみです。

1話ずつ大切にページをめくっていこうと思います。

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