むやみに髪をすくのはやめた方がいい理由。
「髪の量が多いから、たくさんすいてください」
そう言われることは、珍しくありません。
もちろん、私も必要なところはすきます。
毛量が溜まっているところや、すいた方が扱いやすくなるところは、ちゃんとすく。
でも、むやみにすくのはやめた方がいいと思っています。
その場では軽くなります。
「わあ、軽くなった!」
と喜んでもらえることもあります。
でも、その後の髪のことまで考えると、必ずしも「たくさんすく=扱いやすくなる」ではないんです。
特に、ダメージがある髪や、うねり・広がりが出やすい髪。
必要以上にすいてしまうと、毛先が細くなったり、パサつきや広がりが目立ちやすくなったりすることがあります。
だから私は、毛量だけを見てすく量を決めません。
髪の状態を見て、
どこに量が溜まっているのか。
どこを軽くすると扱いやすくなるのか。
逆に、どこは残しておいた方がいいのか。
その人の髪がこの先どうなっていくかまで考えて、すく場所と量を決めています。
そして、髪を綺麗にするのは美容室の中だけではないと思っています。
たとえば乾燥やダメージが気になる髪なら、オイルだけでは足りないこともあります。
そんな場合は、ミルクタイプのアウトバストリートメントも使って、乾燥しやすい髪をケアする方法をお伝えします。
「これを買ってください」だけではなく、
どのタイミングでつけるのか。
どのくらいの量を使うのか。
どう乾かしたらいいのか。
その方の髪に合わせて、お家でできることも一緒に考えます。
美容室で仕上がった瞬間だけ綺麗なら、それでいいとは思っていません。
次に美容室へ来るまでの毎日も、少しでも扱いやすくあってほしい。
だから私は、
「すかない美容師」ではなく、
「必要以上にはすかない美容師」でいたい。
お客様に言われたことを、そのままやる。
それだけなら、誰でもできます。
髪を見て、
「これはやった方がいい」
「これは今はやらない方がいい」
と判断する。
それも、美容師の大切な仕事だと思っています。
