第205回:【選ばれる理由を磨く】人と人がつながる場所をつくり続ける
毎月3日間をかけて、全6店舗を回っています。
目的は、現場・現物・現実を自分の目で確かめるためです。
環境整備点検では、店舗をきれいにすることだけが目的ではありません。
改良・改善・工夫を積み重ねる風土文化をつくること。そして、一人ひとりの「気づく力」を養うことを大切にしています。
来ていただくお客様に、気持ちよく施設を利用していただけているか。
POPやホワイトボードを活用し、最新の情報を届けられているか。
いつ、何を企画しているのか。
どんなイベントなのか。
「参加してみたい」と思えるきっかけをつくれているか。
さらに従業員側のスペースも見ます。
必要な情報は共有されているか。
役割分担は明確になっているか。
一部のスタッフだけではなく、全員で店舗づくりに取り組めているか。
小さなことばかりです。
しかし、この小さなことの積み重ねが、施設の空気をつくっていきます。
1.選んでいただけることは、当たり前ではない
いま、余暇の過ごし方は大きく広がっています。
スポーツをする。
ジムに行く。
買い物をする。
映画を見る。
ゲームをする。
家族で出かける。
自宅で動画を見る。
時間の使い方には、いくつもの選択肢があります。
その中から時間をつくり、お金を払い、私たちのスポーツ施設まで足を運んでくださる。
これは、決して当たり前のことではありません。
施設を運営していると、毎日お客様が来てくださることに慣れてしまう瞬間があります。
「今日も個サルがある」
「スクールの子どもたちが来る」
「レンタルのお客様が来る」
日常になればなるほど、ありがたさを見失いやすい。
だからこそ、現場を回るたびに自分にも問い直します。
なぜ、お客様は数ある選択肢の中から、この場所を選んでくださっているのか。
2.施設の価値は、設備だけでは決まらない
コートがきれい。
更衣室がきれい。
照明が明るい。
もちろん設備は大切です。
しかし、それだけで「また来たい場所」になるとは限りません。
受付で気持ちよく挨拶をしてもらえた。
名前を覚えてもらえた。
一人で参加したけれど、スタッフが自然に輪の中へ入れてくれた。
久しぶりに来たら、「お久しぶりです」と声をかけてもらえた。
ゲームが終わったあと、参加者同士が笑いながら話をしている。
そんな一つひとつも、施設が提供している価値です。
私たちがつくっているのは、単にスポーツをする「場所」ではありません。
人と人がつながる場所です。
一人で来た人が仲間と出会う。
子どもたちがスポーツを通じて成長する。
地域の人たちが定期的に体を動かす。
企業同士がスポーツをきっかけにつながる。
スポーツ施設には、競技をすること以上の役割があります。
3.運動機会をつくることも、私たちの仕事
年齢を重ねても、健康で自分らしく生活する。
健康寿命を延ばしていくうえでも、日常的に体を動かす機会を持つことは大切です。
ただ、運動が大切だと分かっていても、一人ではなかなか続きません。
そこに仲間がいる。
毎週会う人がいる。
行けば楽しい時間がある。
だから、また足を運ぶ。
スポーツ施設にできることは、運動する場所を貸すことだけではなく、運動を続けられるきっかけをつくることだと考えています。
「楽しかった!」
「来て良かった!」
「また来たい!」
そう言って帰っていただける体験を、どれだけ積み重ねられるか。
その先に、地域の健康づくりやコミュニティづくりがあります。
4.選ばれている理由を、もっと磨く
私たちが経営の目標として掲げている言葉があります。
私たちはスポーツを軸とした質の高い経験価値とサービスを提供し、
人と人、企業、地域を繋げ、業界発展と地域社会に貢献します。
「質の高い経験価値」とは、特別なイベントだけを指すものではありません。
元気な挨拶をする。
困っている人に気づき、声をかける。
初めて来た人を一人にしない。
施設をきれいに保つ。
分かりやすく情報を伝える。
お客様の声を聞き、小さな不便を改善する。
一つひとつは、誰にでもできることです。
しかし、誰にでもできることを、全員が、毎日続けることは簡単ではありません。
だからこそ、そこに差が生まれます。
設備はいつか古くなります。
新しい施設もできます。
競合も増えます。
それでも選ばれ続けるためには、その場所に流れる空気、人とのつながり、そこで働くスタッフの姿勢まで含めて磨き続けなければなりません。
今月も6店舗を回りながら、自分たちの施設が選ばれている理由を見つめ直します。
そして、その理由を一つでも増やしていく。
「楽しかった。来て良かった。また来たい。」
その一言をいただける場所であり続けるために、今日も小さな改良・改善・工夫を積み重ねていきます。
株式会社ブラーボデザイン
藤村 武
不断前進
現状に満足せず、高い目標を目指して努力し続ける。
士魂商才
武士のような高い志を持ち、事業を通じて社会に貢献する。
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