世界の食が集まる場所で、日本の変化を見た話~FOODEX JAPAN 2026~
先日、東京ビッグサイトで開催された「FOODEX JAPAN」を初めて訪れました。
「FOODEX JAPAN」とは
世界各国からバイヤーが集まり、食品業界の今と最新トレンドに触れられる”食の祭典”。
2026年は、国内外合わせて世界76か国・地域から3238社が出展、4日間の来場者数は73,842名でした。
ビッグサイトの東・西・南全フロアを使ったこの展示会。
あちこちくまなく見て回りたい私には、1日では到底足りません。
(結局、2日間通いました)
ということで、初FOODEXで感じたことをまとめてみます。


お目当てを探すのが大変
今回、私が「ぜひ見たい!」と思っていたのが、たまたまTVで紹介されていた「削るバルサミコ酢」。
結構前から商品化はされているようですが、私的にはちょっと気になるアイテムでした。
ということで、初日はまっしぐらに西エリアのイタリアゾーンへ。
イタリアは今回の会場内で一番大きなブースでした。
オリーブオイルにビネガー、パスタ、トマトソースなどイタリア料理に欠かせない食材のブースが並びます。
(「オリーブオイルだけでもこんなにメーカーがあるんだ」と驚きます)
イタリアらしいな~と思ったのは“エスプレッソの飲み比べ”コーナーがあったこと。
バリスタさん、大忙しでした。

訪問初日ということもあり、ブースに本国スタッフしかいないブースはちょっと近寄りがたく・・・(英語ダメなので話しかけづらかった)
何度もウロウロしてみるも、この日は「削るバルサミコ酢」は見つけられずでした。
でも諦めきれず・・・翌日、他エリアを見た後に再訪。
最後の最後に、ようやく見つけることができました!
拙い英語で「TVで紹介されてて、探してたんです!」と伝え、ワクワクしながら味見させてもらいました。

味は・・・まぁ、バルサミコ酢です笑
想像より口の中でも食感が残ります。
「食べたら溶ける」感じになったらもっと美味しいのになぁ。
でも、ビジュアル的には面白いし、レストランで仕上げにこれを削りかけてもらったら、テンション上がりそうです。
↓どうやら日本でも買えるみたいです。ちょっと欲しいな~
AIの活用が目立つ各国ブース
各国、さまざまな工夫を凝らしたブースデザインになっていて、それを眺めて歩くのも楽しいものです。
そんな中で感じたのは、AIを使ったと思われるイラストや翻訳が目立ったこと。
たとえばこんな感じです。
① ITALY’S FOOD VALLEY→イタリアのグルメ渓谷
本当は“シリコンバレー”のような「美食の集中エリア」ということが言いたかったんでしょうね。

②「データで良いです」
こちらは恐らく、「データで良い結果が出ています」「データに裏付けされています」ということが言いたかったのでしょう。

③ 驚異(KYOI)
「ビックリする美味しさ」的な意味だと思います。
(しかもローマ字表記でデザインまで・・・)

どれも「伝えたい気持ち」はよくわかります。
そして直訳として間違ってはいません。
しかし、結果としてツッコミどころは満載・・・笑
これは日本語に限ったことではなく、各国で起きていることなのでしょう。
どんなにAIの翻訳クオリティが上がったとしても、人による"文脈を理解した翻訳の大切さ"を感じます。
全く別の話ですが、中国語で「手紙」はトイレットペーパーのことだとか。
中国語の「手紙」と日本語の「手紙」・・・
直訳してしまうと、まったくかみ合わなそうですね笑
”日本マーケット=日本人”ではない
今回、FOODEXを訪れて一番感じたことは、「日本向けの商材=日本人向けだけではない」ということでした。
会場ではハラル対応やヴィ―ガン対応の商品を多く見かけました。
日本人の食文化とは直接関係ないはずなのに、日本向け商品として売り込まれているのです。
日本でもこれがすでに”ひとつのマーケット”として成り立っていることの証ですね。
また、日本の企業もそういった人たちのニーズを受けて、新たな価値観に基づいた商品開発をしています。
それを顕著に感じたのは「ハラル和牛」をアピールするブースでした。
「“和牛”という日本のブランドを、イスラム圏の人々にも売り込もう」
世界をマーケットとして見た時、宗教的側面から食をとらえることが重要であり、そこに新たなビジネスチャンスが生まれるんですね。
これまで良くも悪くも、比較的世界の問題と距離があった日本。
しかし現在、移民、宗教、食文化、価値観・・・
世界の多くの国が長く向き合ってきた課題が、日本にも見え始めているのです。
「世界は近く(狭く)なってきた」
”食”という身近なテーマでも、それを感じる時代なんだなと感じました。
これからの日本がどう変わっていくのか、少し楽しみでもあり、不安でもあります。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
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