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満開の桜の下で平和を考える~TBSドキュメンタリー映画祭2026~

先日、TBSドキュメンタリー映画祭2026「死刑宣告の女性弁護士 アフガンからの脱出」の登壇イベント付き上映会に行ってきました。

あらすじ
排外主義が広がる世界で新たな人生を切り拓く難民たちの物語。
アフガニスタンで17年間、弁護士として活動してきたファティマさん(仮名)。2021年8月、イスラム原理主義組織・タリバンが実権を掌握し、彼女の運命は一変する。家庭内暴力に苦しむ女性たちの離婚を数多く成立させてきたという理由で、タリバンから“死刑宣告”が下されたのだ。夫と4人の子どもと共に潜伏生活を続け、日本の支援者を頼り脱出を試みるが、難民を取り巻く現実は厳しい。排外主義が広がる世界で、彼らは無事に国境を越えられるのか––。

TBSドキュメンタリー映画祭2026公式HPより

誰も幸せにならない"難民が生まれる世界"

ある日突然タリバンから届く、死を意味する召喚状。
それを逃れ、家族とともに潜伏生活を送るファティマさんを軸に、物語は進みます。

3年もの間、外に出られず公園にも行けない子どもたちの姿。
国境を越え、隣国パキスタンに脱出するには8つの検問所を通過しなければなりません。
「怪しまれたら一巻の終わり・・・」
命がけの緊迫感が伝わってきます。

国外へ逃れられたとしても、待ち受けているのは「排外主義」の動きです。
好んで難民になったわけではない人々、自分の国を侵害されたくない人々。
「難民という構造を作り出す世の中は誰も幸せにならない」ということを実感させられます。


"宗教の違い=対立"ではない

作品の中には、日本に逃れてきたジャムシッド・ムラディさんというフルート奏者も登場します。
今年の大阪万博でも演奏したアーティストだそうです。

とても印象的だったのは、イベントのゲストに呼ばれたジャムシッドさんが、キリスト教の教会で演奏するシーン。
ムスリムの彼が十字架の前で演奏している姿を見て「宗教の違い=対立」ではないのだと感じました。


ドキリとさせられた、サヘル・ローズさんの言葉

上映後の舞台挨拶に登壇したのは、監督・加古紗都子さんと、俳優のサヘル・ローズさん。
作品を撮る中でのエピソードやたくさんの想いを語ってくれました。

折しもイスラエル・アメリカによるイラン攻撃が行われる最中というタイミングでの上映会となりました。
イラン出身のサヘルさんが、一体どんなことを語るのか・・・
それを聞いてみたくて、私は今回の上映会に足を運びました。

「受け入れる側の不安の根底にあるのは”恐怖”。その恐怖をなくすには、”理解し合うこと”が必要」
「数字やデータ、”難民”というラベルではなく、皆が1人の人間であり、それぞれの人生があることを知ること」

まさに、”映画だからできること”です。

「ある日突然「難民」と呼ばれるようになった人たちにも、かけがえのない人生があることを知ってほしい」という思いで始まった「難民映画祭」も同じです。
↓ 
難民映画祭の広報サポーターnoteもぜひチェックしてみてください。

中でも特に印象に残ったのは・・・

「自分の国がすることに傍観者でいることは、加担者になることと同じ」

というひと言。
これを聞いた時、ドキリとしました。

「国がやっていることだから」
「自分が何を言っても変えられない」
そうやって他責にして見過ごしてしまいそうになりますが、
これも「関心を持つこと」「ウォッチすること」に意味があるのだと感じました。

「今の平穏な生活が、明日も続く保障は、どこにも誰にもない。だからこそ、伝えられる時に行動することが大事なんです」

サヘルさんの言葉は強く私の心に刻まれました。
違和感を感じた時に声を上げられるのは、とても恵まれている状況なのかも知れない・・・
そんなことをあらためて考えさせられる時間になりました。

監督の加古紗都子さん(左)と、俳優のサヘル・ローズさん(右)

満開の桜の下で平和を考える

世界を取り巻く現実について考えながら見る満開の桜は、少しだけいつもと違って見えた気がします。
来年も、これからも先も、この風景が当たり前に見られることを願って・・・

タワーレコード(渋谷)の大型ビジョンで
偶然、国連UNHCR協会の広告を発見!
上映会で会った広報サポーター仲間と
ケーキを食べてホッとひと息

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