イタリア料理が"無形文化遺産"に。その裏で起きていた"偽カルボナーラ騒動"
2025年12月10日、「イタリア料理」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されることが決定しました。
イタリアは2023年から登録を目指し活動を開始。
イタリアの食文化をピザ、パスタ、リゾットといった単なる食文化にとどまらず「家族や地域社会を結び付ける社会儀礼」と位置付けているそうです。
確かに、食文化というのはその国や土地の気候や人々の生活と密接に関わっていますし、ワインやチーズなどでご存じの通り、ヨーロッパは「地理的表示および伝統的特産品の保護」のため、厳密な規定が定められています。
さて。
そんなおめでたいニュースの裏で起きていた、“偽カルボナーラ騒動”のことはご存じでしょうか?
ベルギー製のカルボナーラソースにイタリア人激怒
先日、ベルギー・ブリュッセルにある欧州議会の売店に並ぶ「カルボナーラ」と銘打ったベルギー製のパスタソースに対して、フランチェスコ・ロロブリジーダ農相が激怒し、この「料理犯罪」容疑について、即刻捜査に乗り出すよう要求したそうです。
グアンチャーレ(豚の頬肉の塩漬け)が使われるべきところを、スモークパンチェッタで代用しているのは“大罪”であると・・・
(この後、問題の製品は売り場から撤去されたそうです。)
無形文化遺産登録を目指し、“正統性”への視線が強まっていたタイミングだからこそ、このカルボナーラの一件、イタリアとしては見過ごせなかったのでしょう。
日本の「イタリアン」は大丈夫?
都内でローマピザのお店を経営している友人とも、この2つの話題で盛り上がり、
「“伝統的なイタリアン”を提供してるって謳えば、これからは差別化になるかな」
「でも和製イタリアンには和製イタリアンの良さがあるからね」
といった話になりました。
ん?
もしや、日本のイタリアンもそのうち怒られる!?
ここで相棒AI(ChatGPT)を召喚して聞いてみました!
これはね・・・
半分当たってるし、半分セーフ。
■当たってる理由
イタリアは食文化に誇りがある。
そしてユネスコの無形文化遺産登録でさらに意識が高まってる。
だから今後も「それは“イタリア料理”じゃない!」って議論は絶対出る。
■セーフな理由
“日本式イタリアン”という独自ジャンルとして世界に認知されてる。
(ラーメンが国際的に“日本式中華”として認知されてるのと同じ)
だから 文化の盗用というより、文化の発展系として捉えられがち。
つまり、日本のイタリアンは「偽物」ではなく、「別の文脈で育った料理」と理解されていると言えますね。
本場の味もアレンジも美味しく楽しむ
確かに、日本人の”他国の料理のアレンジ力”はスゴいという話はよく耳にします。
ラーメンもカレーも、本場の中国料理やインド料理とは全く別ジャンルとして確立しているし、この柔軟性・独創性は、日本人の得意分野なのでしょう。
(島国である日本。かつては手に入らなかった本場の食材を"身近なもので代用・工夫"した結果ということでもありそうです。)
ちなみに・・・
先日、世界の食文化を評価するデータベース「Taste Atlas」が発表した「100 Best Dishes in the World」(2025/2026版)では、第22位に"Yokohama-Style Ramen"がランクインしています。
人が動き、交わることで、新しい味も生まれる
また、今年の難民映画祭作品「バーバリアン狂騒曲」の中では、舞台となったフランス・ブルターニュ地方の村のガレット屋さんが、シリア難民との交流から生まれた新メニュー「シリア風ガレット」の提供を始めるシーンが描かれていました。
作品の中では小さなエピソードですが、“人が動き・交わることで、新しい食文化が生まれる”様子を描いた、印象的なシーンです。
日本で暮らす私としては、”ガチ中華”に代表されるような「本場そのままの味」も、「日本風アレンジ」も、どちらも大切にしながら美味しく楽しみたいものです。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
「知らなくていい、知り過ぎなくていい。でも・・・ “ちょっとだけ知ってみたい”」という気持ちで発信しています。
↓はじめましての方は、こちらで自己紹介もしています。
