見出し画像

「あなたの強みは?」と聞かれて、答えられなかった私

「あなたの強みは何ですか?」

そう聞かれて、私は答えられなかった。

何も思い浮かばない。

それどころか、私には、人に誇れるようなものなんてないと思っていた。

38年間、会社員として働いた。

仕事は嫌いではなかった。

むしろ、好きだった。

苦しかったのは、人間関係だった。

退職する前の3年間、上司との関係に悩んでいた。

人のいるところで細かな指示を延々と受け、強い口調で責められる。

個室に呼ばれ、別の人と二人から問いただされることもあった。


朝、車に乗ると、
「なんで、あんな人の下で働かなくちゃいけないんだ」
と、腹の底から苛立ちが湧いてきた。

「逃げたい。辞めたい。職場を変えてほしい」

その上の上司に、そう訴えた。

その上司が休みの日は、まるで別の職場だった。

同僚と笑いながら、生き生きと仕事ができた。

アイデアも浮かんだ。

ああ、私は仕事が嫌だったわけじゃなかった。

今になって思う。

私は周りの人の気持ちまで察しながら、ずっと緊張していたのだ。

心も身体も、とうに悲鳴を上げていた。

そんな私が、後にストレングス・ファインダーに出会った。

自分では、こんなの誰でもできると思っていたことが、強みとして言葉になった。

「あの頃の私は、ダメだったわけじゃない。
環境が合っていなかっただけかもしれない」

そう思えた。

もっと早く、自分を理解してあげればよかった。

でも、あの時間があったから、今の私がいる。

今は、人の強みを言葉にする仕事をしている。

1on1で私自身のビフォーアフターを話すと、「熱量が違う」と言われる。

ある人からは、
「別のコーチも知っているけれど、ようこさんを紹介したい」
と言ってもらえた。

その言葉が、たまらなく嬉しかった。

あの苦しさも、無駄ではなかったのだと思えた。

今も、職場で苦しんでいる人がいる。

仕事がうまくいかず、自信をなくしている人がいる。

50代になり、退職したら「自分には何もない」と途方に暮れる人もいる。

変わりたいのに変われず、そんな自分を責めてしまう人もいる。

私は、そんな人に伝えたい。

すぐに逃げられなくてもいい。

決められなくてもいい。

自分を責めるのは、もう少し後でいい。

いや、責めなくてもいい。

人は、心を緩められる場所でこそ、自分の力を発揮できるのだから。

あの頃の私に、今の私が会えるなら、

「よく耐えたね」

そう言ってあげたい。


#未来のためにできること
#働きがいも経済成長も
#自己理解
#自分らしく働く
#強み

いいなと思ったら応援しよう!

伊藤ようこ| 強み×IT×AIで女性起業家をサポート| 自己受容から始まるしなやかな生き方note あなたの応援が、私の毎日の創作の原動力になっています。最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます。いただいたサポートは、書籍の購入など、これからの活動に大切に使わせていただきます。みなさんのおかげで、毎日noteを書くことが楽しみになっています。

この記事が参加している募集