感情の波を乗りこなす。潜在意識を味方につける「自分のトリセツ」の作り方
日々を生きていれば、心が大きく揺れ動く瞬間は誰にでもありますよね。イライラしたり、悲しくなったり、あるいは急に不安になったり。
そんな時、「また感情的になってしまった」と自分を責める必要はありません。大切なのは、内省力を高め、自分の感情ととことん向き合うことです。今回は、私たちの奥深くにある「潜在意識」と脳の仕組みを紐解きながら、おだやかな心を取り戻すためのヒントをお伝えします。
1. 「第一感情」に振り回される自分も愛おしい
私たちが何かの出来事に直面して、パッと瞬間的に湧き上がる怒りや悲しみ。これを「第一感情」と呼びます。
実はこれ、脳の仕組み上、仕方のないことなのです。人間の脳は、生存本能を守るために扁桃体や側坐核といった部分が自動的に反応するようにできています。つまり、無意識の領域(=潜在意識)に刻まれた過去のデータや防衛本能によって、脳が勝手に「持っていかれてしまう」状態です。
潜在意識は「あなたを守るため」に、慣れ親しんだ同じ感情の回路を自動で働かせます。だからこそ、第一感情にとらわれてワタワタしてしまう不器用な自分も、「一生懸命に自分を守ろうとしているんだな」と、まずは愛おしく受け止めてあげてください。
2. パターンを見つけ、おだやかな「第二感情」へ
感情の波が通り過ぎたら、次に大切になるのが冷静な時のパラダイム(物の見方)のシフトです。
一息ついて心が落ち着いた時に、「なぜ、あの時あんなに心が動いたのだろう?」と自分に問いかけてみましょう。
どんな言葉に反応したのか?
過去のどんな記憶(潜在意識のトラウマや思い込み)が刺激されたのか?
冷静に分析していくと、自分の感情が発火する「パターン」が見えてきます。このパターンに気づくことこそが、潜在意識の書き換えの第一歩です。
「絶対にうまく行くと信じる」 この根拠のない、しかし力強い自己信頼をベースに持つことで、第一感情の嵐から抜け出し、おだやかで建設的な「第二感情(本当に感じたかったこと、次にとるべき行動)」へとスムーズに移行できるようになります。
3. 潜在意識をひも解く「自分の取扱説明書(トリセツ)」
自分を深く分析し、感情のパターンを把握するためにおすすめなのが、「自分の取説(トリセツ)」を作ることです。
ノートを一冊用意して、以下のことを書き出してみましょう。
自分が喜ぶスイッチ(側坐核がポジティブに反応するもの)
自分が怒る・悲しむ地雷(扁桃体がネガティブに反応するもの)
心が乱れた時の、自分なりの落ち着き方
自分の心の奥底、誰にも言えない秘めた心まで含めて、自分のことを一番よく知っているのは、やっぱり自分自身です。思いっきり内省し、潜在意識に潜む自分の本音と対話しながら、世界に一つだけの「私のトリセツ」を完成させてみてください。
もっと深く潜在意識と繋がりたい時は
自分で内省を深めることはとても素晴らしいステップですが、潜在意識はその名の通り「自分でも意識できない領域」が大半を占めています。
「トリセツを作ってみたけれど、どうしても同じパターンを繰り返してしまう」 「自分の奥底にある、本当のブロック(思い込み)を知りたい」
もし、そんな風にもっと深く自分を理解したいと感じた場合には、プロのコーチの力を借りてみるのも一つの有効な手段です。コーチは、あなた自身では気づけない潜在意識の死角を照らす「鏡」となってくれます。
感情が動くのは、あなたが一生懸命に生きている証拠です。自分の感情と丁寧に向き合い、潜在意識を味方につけて、よりおだやかで心地よい毎日を創っていきましょう。
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