遊び心と知性を感じさせる音楽「Rei」
どうもこんにちは、touaです。
今回は、日本の音楽シーンの中でも
“ギター1本でここまで表現できるのか”と思わせてくれる存在、
シンガーソングライター「Rei」を取り上げていきます。
ブルース、ロック、ファンク、ポップス。
それらを軽やかに横断しながら、
どこか遊び心と知性を感じさせる音楽。
なぜ彼女の音楽はここまで魅力的なのか。
その正体を、しっかり紐解いていきます。
まずReiは、1993年生まれのシンガーソングライター。
幼少期をニューヨークで過ごしていて、
その影響もあって、かなり早い段階から
ブルースやクラシックに触れています。
ギターを始めたのは5歳。
ここ、かなり重要です。
普通「歌う人」か「弾く人」かに分かれがちなんですが、
Reiの場合は完全に“ギターが言語”なんですよね。
しかもただ弾けるだけじゃなくて、
ブルースのフィーリングをかなり自然に体に入れている。
その結果、
日本のポップシーンにはあまりいないタイプの
“ギターで語るシンガー”になっています。
Reiを語る上で外せないのがブルースです。
たとえば初期の代表曲「BLU」や
ライブでのアドリブプレイを見ると分かるんですが、
フレーズの“間”の取り方や、
音の「抜き方」が完全にブルースなんですよ。
これはテクニックの話というより、
“音楽の呼吸”の話。
速く弾くとか難しいことをするよりも、
1音で空気を変えるタイプのギタリストです。
しかも面白いのは、
それをストイックにやりすぎないこと。
ちゃんとポップに落とし込んでいる。
ここがReiの最大の強みです。
ブルースに寄りすぎると、
どうしても“渋い音楽”になりがちなんですが、
Reiはそこに
キャッチーなメロディと軽やかなリズムを乗せる。
たとえば「COCOA」や「LAZY LOSER」などは、
かなり聴きやすいポップソングなんですが、
よく聴くと、
ギターのカッティングやリズム感は
完全にブラックミュージック寄りなんですよね。
つまり、
「難しいことを、軽く聴かせる」タイプ。
ここが評価されている理由の一つです。
じゃあ実際に何がすごいのか。
ポイントは3つあります。
まず1つ目。
フィンガーピッキング。
ピックを使わずに指で弾くことで、
ベース・コード・メロディを同時に表現できる。
これによって、
“1人でバンドをやっている”ような音になる。
2つ目。
グルーヴ。
リズムの“ノリ”がかなり独特で、
ちょっと後ろに引っ張るような感じがある。
これがブルースっぽさと
気持ちよさを生んでいます。
3つ目。
トーンコントロール。
音作りがすごく繊細で、
柔らかい音から鋭い音まで
1曲の中で自然に変化させている。
これ、地味にかなり高度です。
Reiのもう一つの特徴が、言語感覚です。
英語詞と日本語詞を
かなり自然に行き来する。
しかも、
英語のときはリズム重視、
日本語のときはニュアンス重視と、
ちゃんと役割を分けているんですよね。
これによって、
海外の音楽的なノリを保ちつつ、
日本のリスナーにも届く形になっている。
Reiはライブで評価がさらに上がるタイプです。
なぜかというと、
即興性がかなり強いから。
同じ曲でも、
その日のテンションで
ギターソロや展開が変わる。
つまり、
“再現”ではなく“その場で作る音楽”。
ここは完全にブルースやジャズの文脈です。
YouTubeに上がっているライブ映像を見ると、
スタジオ音源とはまた違う魅力が分かると思います。
日本の女性シンガーソングライターは多いですが、
Reiはかなり異質です。
例えば、
歌を中心に据えるタイプでもなければ、
バンドサウンドに乗るタイプでもない。
あくまで“ギターありき”。
しかもそれを
テクニカルに見せるのではなく、
あくまでポップに聴かせる。
このバランス感覚は、
国内だとかなり珍しいポジションです。
ここで、初めて聴く人向けに
いくつか曲を紹介しておきます。
まずは「BLU」。
彼女のルーツが一発で分かる曲。
次に「LAZY LOSER」。
ポップさとグルーヴのバランスが絶妙です。
そして「COCOA」。
軽やかで聴きやすく、入り口として最適。
余裕があればライブ映像もぜひ。
Reiの本質はそっちにあります。
今の音楽シーンって、
打ち込みやデジタルが主流になっていますよね。
その中で、
“人間の手で鳴らす音”の価値が
逆に際立ってきている。
Reiの音楽はまさにそこにあって、
シンプルだけど、
ちゃんと体温がある。
だからこそ、
今聴く意味があるアーティストだと思います。
ということで今回は、
シンガーソングライターReiについて解説しました。
ブルースを軸にしながら、
ポップスとして成立させるバランス感覚。
そして、
ギター1本で空気を変える表現力。
この2つが、
Reiというアーティストの核心です。
まだ聴いたことがない人は、
ぜひ一度チェックしてみてください。
それではまた。

