空は飛べるはず ―― 壁の向こう 4Days / Day1
壁の向こう 4Days
MC: ユウ
── 人類は空を飛んだのではない。
墜落を遅らせているだけなんだ。
歴史の教科書を開くと、そこにはいつも勝者の記録だけが載っていますよね。
ライト兄弟がノースカロライナ州のキティホークで空を舞ったあの瞬間。
人類が重力という絶対的なルールを打ち破り、空という新しい空間を手に入れた輝かしい成功の歴史。
でも、本当にそうでしょうか。
少しだけ視線を下げて、地層の奥深くを覗き込んでみてほしいんです。
そこには、教科書には決して載らない「名前のない人たち」の残骸が無数に埋まっている。
鳥の羽を腕に括り付けて崖から飛び降り、そのまま地面に叩きつけられた人。
巨大な蒸気機関を木組みの機体に無理やり積み込み、空へ浮かぶ前に自らの重さで圧壊してしまった未完成の鉄の塊。
空への憧れは、そのまま地面に叩きつけられる痛みの歴史でした。
私たちは最初から空を飛べたわけじゃない。
何度も、何度も、痛い思いをして空から落ち続けたんですよね。
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