平湯大滝に行ってきた
連日雨である。
こんな時は、滝を見に行くと良い。水量が増えた滝は、大抵迫力が何割増しかになる。
高山市から、丹生川街道を走って、平湯トンネルを越えると、焼岳を含む濃い緑が目に飛び込んできた。
正面にかつての平湯スキー場があり、すり鉢のようになった緑の斜面は独特の迫力がある。
ここからの坂を下りながら、平湯の温泉街に向かう途中に、平湯大滝がある。
平湯大滝に行ったのは何年ぶりだろう。息子たちと歩いた時、彼らは中学生くらいだった。もう10年以上になるのか。
大滝のすぐ手前まで車で行くこともできるが、少し歩いてアプローチしたほうが滝を見た時の喜びが増す。
そう考えて国道近くの駐車場に車を停めさせていただき、平湯大滝まで歩いてみた。
途中何件かの家族とすれ違う。子供連れが多いが、いずれも見た感じは西洋人の顔。
私は彼らを見ても、どこの国の人たちか全くわからない。でも観光中、あえて歩くことを選択した時にそこで出会うのは西洋風の顔をした人たちが多い。
私は彼らは足が長い分だけ足腰が弱くて、歩くことは苦手だと勝手に思っていた時期があったけれど、どうやら完全に偏見だったようだ。
日本人らしき人たちには一人も会わないまま平湯大滝に到着する。滝のごく近くは、大きな岩がごつごつしている。
歩くことが禁止されているわけではなかったけれど、湿っていて滑りやすくなっている。体幹の弱い自分はそれ以上滝に近づくことはあきらめた。
少し離れたところから、しばらく滝を眺めて帰る途中「大ネズコ」と書かれた看板を見つける。
橋を渡って700メートルほど歩くとみることができそうだ。思ったより体力が余っていたので、行ってみることにした。
橋を渡って少し行くと、キャンプ場の受付の施設や、バンガローが目に入る。そのキャンプ場の駐車場のところに案内板があったので、確認するとバンガローを通り過ぎたところに大ネズコはありそうだ。
早速行ってみると大ネズコまで400mと案内が出ている。すぐにつくだろうと思って歩き始めると、思ったより道が細くなり急になる。
ぬかるんだところもありとても歩きにくい。そんな道を何とか登って着いたかと思うとそこがちょうど中間地点。予想以上の難敵だった。
大ネズコは、ヒノキのような葉をした木で、近くの案内板をみると樹齢は1000年。
両手を広げてもこの木の直径にも及ばないほど太い。樹高はそれほど高いとは思わなかったけれど長く生きた樹から感じる独特の威厳がこの大木からも漂ってきた。
写真を撮り、手を合わせて大ネズコを後にした。目的地は平湯大滝だったが、ついでに見に行った大ネズコの方が、私には強く印象に残った。
同じ道を帰らなくてはならないかと思ったら、平湯温泉街という別の案内看板があったので、その道を進んだ。来た時の細くて急な坂道を歩かずに戻ることができて正解だった。
雨が降った後の山道を、ジョギングシューズで歩くべきではなかったと反省した。坂道を一気に登ったせいで、しばらく咳が止まらなかった。
