【QC7つ道具】「パレート図」とは? 忙しいあなたのための「優先順位」決定ツール
「不良品が多い!」「クレームが減らない!」「やることが多すぎる!」
仕事をしていると、こんな問題に直面しますよね。
全部まとめて解決できればいいですが、時間も人も足りません。
そんな時、「まずこれだけ直せば、劇的に良くなるよ!」という急所(一番重要なポイント)を教えてくれるのが「パレート図」です。
💡 1. そもそも「パレートの法則(80:20の法則)」とは?
この図の元になっているのは、イタリアの経済学者パレートさんが発見した有名な法則です。

例えば…
売上の8割は、全商品の2割(人気商品)が稼いでいる。
機械の故障の8割は、全部品の2割(特定の部品)が原因で起きている。
クレームの8割は、全内容の2割(例:待ち時間・接客態度)に集中している。
つまり、「その重要な2割(トップの原因)さえ解決してしまえば、問題の大部分は解決する」ということです。
その「重要なトップ集団」を見つけるためのグラフがパレート図です。
📈 2. パレート図の見た目と読み方
パレート図は、「棒グラフ」と「折れ線グラフ」が合体した独特な形をしています。
棒グラフ(青): 件数の多い順に並んでいます。(例:クレームの数)
$\rightarrow$ 「何が一番多い問題か?」が分かります。
折れ線グラフ(赤): 「累積(るいせき)比率」を表します。
$\rightarrow$ 「ここまで解決すれば、全体の何%が解決するか?」が分かります。
【読み方のコツ】
折れ線グラフが80%のラインに達するまでの項目(棒グラフの左側2~3個)を見ます。
そこが、あなたが全力で取り組むべき「最優先事項」です。それ以外の細かい問題は、後回しでOKです。
🍔 3. 具体例:ハンバーガー屋のクレーム対策
あるお店に「100件」のクレームが来ました。内容はバラバラです。
これをパレート図にしてみましょう。
「提供が遅い」: 50件
「ポテトが冷たい」: 30件
「店員の態度が悪い」: 5件
「店内が寒い」: 3件
...(以下、細かいのが続く)
パレート図で見ると、左の2つ(提供遅い+ポテト冷たい)だけ*合計80件(80%*になります。
店長は「店内の温度」や「接客態度」を気にするよりも、「とにかく早く熱々の商品を出すこと」だけに集中すれば、クレームは一気に2割まで減らせるわけです。これがパレート図の力です。
📝 4. 試験対策:ここだけ覚えよう!
ITパスポートや基本・応用情報技術者試験では、以下のキーワードとセットで覚えましょう。
QC7つ道具: パレート図はその代表的な一つ。
ABC分析: パレート図を使って、重要度順にランク付け(Aランク、Bランク、Cランク)する分析手法。
2軸のグラフ: 「左の軸は件数、右の軸は累積比率」になっている。
まとめ
パレート図とは…
「棒グラフ(件数)」と「折れ線グラフ(累積%)」を組み合わせた図。「80:20の法則」に基づき、真っ先に解決すべき「重要な問題」を見つけるためのツール。あれもこれも手を出す前に、まずはパレート図を作って「急所」を見つけよう!
「完璧主義」で全ての問題を解決しようとして疲弊するよりも、パレート図を使って「効果の大きいところ」から賢く解決していきましょう!
