170/365 The Kinks - All Day and All of the Night 解説と記憶
夜は衝動のためにある
London
たった数秒のギターリフが歴史を書き換えてしまった|剥き出しの衝動を真正面から鳴らした演奏は若者文化の勢いをそのまま閉じ込めハードロックやパンクへの道筋を切り開いた|その荒々しい輝きはブリットポップ世代にも受け継がれている|ロンドンの夜は今日も少しだけ熱を帯びている
The Kinks - All Day and All of the Night
昼も夜も誰かを求め続ける|その衝動を荒々しく鳴らした英国の若者たちは|1964年にはまだほとんどいなかった|歪んだギターリフと切迫した歌声は|街の壁を蹴り破る音に近い
整いすぎたポップスが並ぶ時代に|この短く鋭いサウンドは明らかに異質|ガレージロック|ハードロック|パンクへ続く原始的な熱を宿しながら|英国らしい少し屈折した色気も漂っている
リリックは驚くほど単純だ|いつでも一緒にいたい|ただそれだけなのに|執着と孤独が混ざることで言葉は危うい輝きを帯びる|若さとは愛を説明することではなく|同じ一行を何度も叫ぶことだったのかもしれない
後のThe WhoやThe Jam|さらにBlurやOasisへ続く英国ギターロックの血筋をたどれば|このリフへ戻ってくる
荒々しい音だけでなく|英国の日常や階級を歌へ変える視線まで含めて|The Kinksは後のBritpopの重要な根源となった
この曲には|ロックがまだ礼儀を覚える前の姿がある|昼も夜も境目を失い|欲望だけが街灯の下を走り続ける|恋とは案外|美しい言葉ではなく|止められないギターリフに近いものなのかもしれない
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