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防犯対策の心得②【建物をチェック】〜外まわりから設備まで、内見時に確かめること〜

物件の内見に行ったとき、間取りや日当たりばかりに注目してしまいがちですよね。でも「建物そのもの」の防犯チェックも、実はとても大切なポイントです。
この記事は「防犯対策の心得」シリーズの第2回。今回は建物の外まわりから設備・管理状況まで、内見時に確認しておきたいチェックポイントをまとめました。

📌 シリーズ構成
① 周辺環境をチェック(前回)
② 建物をチェック(本記事)
③ 室内をチェック
④ 毎日の対策

まずは建物の外まわりをぐるっと一周しよう

内見時は、部屋に入る前に建物の外まわりを一周して確認しましょう。

内見に行ったら、部屋に入る前にまず建物の外を一周してみましょう。建物の作りや構造から、侵入されやすいかどうかがある程度わかります。
チェックするときのコツは「もし自分が空き巣だったら、どこから入るか」という視点で見ること。客観的に危険な箇所を見つけやすくなります。

外まわりのチェックポイント

足場・死角になる場所はないか

室外機やフェンス、植栽などが侵入の足がかりにならないか確認しておきましょう。

建物の周囲に、侵入の足がかりになりそうなものがないか確認しましょう。

  • エアコンの室外機、駐輪ラック、物置、フェンスなど

  • 2階以上の窓・ベランダに近い樹木や塀

  • 人が隠れられるような暗がり・物陰

2階の部屋でも、そばにある大きな木、塀やフェンス、エアコンの室外機や壁面の配管などを足掛かりにされて侵入される恐れがあります。内見時には道路や外からどう見えるか、侵入経路となる足場はないかなど、周囲をよく確認しましょう。

外壁・フェンス・植栽の高さに注意

高すぎる塀や茂った植栽は、外からの視線を遮り、防犯面ではリスクになることがあります。

「塀が高い=安全」とは限りません。高すぎる塀や生い茂った植栽は、外からの視線を遮り、一度侵入された後に犯行を続けやすい環境を作ってしまいます。
プライバシー面では有利でも、防犯の観点ではむしろリスクになることを覚えておきましょう。

階数による安全の思い込みに注意

データで見る「階数と防犯性」の関係

階数が高くても油断は禁物。窓や屋上からの侵入経路も確認しておくと安心です。

階数が高いほど防犯性が高い傾向があることは、データでも裏付けられています。3階建て以下の共同住宅の被害割合は4階建て以上の中高層住宅と比べて高く、低層階ほど侵入リスクが上がる傾向があります。ただし、どの階に住む場合でも施錠の習慣は欠かせません。2階以上でも「まあ大丈夫だろう」と窓の施錠を怠るケースが多く、それが被害につながることがあります。

最上階も油断は禁物

最上階でも屋上からの侵入という手口があります。屋上へのアクセスがどのように管理されているか、内見時に確認しておくと安心です。

設備のチェックポイント

オートロックの「質」を確認する

オートロックは「あるかどうか」だけでなく、方式や動作状態まで確認しましょう。

オートロックは不審者の建物内への侵入を防ぐ第一の防壁となります。エントランスでの来訪者確認により、不特定多数の立ち入りを制限でき、入居者に安心感を提供します。
ただし、オートロックなら何でも同じ、というわけではありません。チェックしたいのは以下のポイントです。

$$ \small \def\arraystretch{1.5} \begin{array}{ll} \hline \textsf{確認項目} & \textsf{内容} \cr \hline \verb!方式! & \text{暗証番号・ICカード・スマホ対応など} \cr \hline \verb!動作状態! & \text{故障・不具合がないか} \cr \hline \verb!扉の隙間! & \text{薄いものを挟んで開かないか} \cr \hline \verb!連動設備! & \text{TVモニター付きインターホンと連動しているか} \cr \hline \end{array} $$

入居者が物件を探す際に「必須」として選ぶセキュリティ設備のトップは「TVモニター付きインターホン」と「オートロック」で、この2つが大きく支持されています。この2つがセットで整っている物件は、セキュリティ面での安心度が高いといえます。

防犯カメラの設置状況を確認する

防犯カメラはエントランス、共用廊下、駐車場、駐輪場、ゴミ置き場など、死角になりやすい場所への設置が推奨されます。カメラの存在自体が「監視されている」という意識を与え、不正行為を抑制する効果があります。

内見時に確認したいポイントは以下のとおりです。

  • エントランス・共用廊下・駐輪場などに設置されているか

  • ダミーではなく実際に稼働しているか(レンズの清潔さ、稼働ランプの有無)

  • 死角になっている場所がないか

エレベーターの安全性

密室になりやすいエレベーターは、防犯上のリスクが高い場所のひとつです。エレベーター内での犯罪やトラブルを防ぐためにカメラが設置されているか、またエレベーター前のホールの監視状況も確認しておきましょう。

ガラス窓付きのエレベーターは中の様子が外から見えるため、防犯性が高まります。

エントランス以外の出入口も確認する

オートロックがあっても、エントランスからの侵入を防いでも、かんたんに侵入できる経路がほかにあっては意味がありません。
外階段・駐輪場・駐車場につながる出入口が別にある場合は、そちらもしっかり施錠できる作りになっているかを確認しましょう。

管理状況のチェックポイント

管理が行き届いた物件は、住民の目も届きやすく、防犯面でも安心感があります。

建物の管理が行き届いているかどうかも、防犯性を測る大切な指標です。
ゴミが落ちていないか、草が伸び放題になっていないか、何ヶ月も前の掲示物が貼りっぱなしになっていないか、など物件が適切に管理されているかどうかが判断の重要なポイントです。

管理が行き届いた物件は、住民の意識も高く、異常に気づいてもらいやすい環境が整っています。逆に、ゴミが散乱していたりゴミ出しルールが守られていない物件は、管理意識が低く、犯罪者に「狙いやすい」と思われやすい傾向があります。
管理人が常駐している物件や、大家さんが近くに住んでいる物件は、常に人の目があるため、不審者が侵入しにくい環境といえます。

まとめ:内見時のチェックリスト

$$ \small \def\arraystretch{1.5} \begin{array}{ll} \hline \textsf{チェック項目} & \textsf{ポイント} \cr \hline \verb!建物外まわりを一周! & \text{足場・死角・植栽の状況} \cr \hline \verb!外壁・フェンスの高さ! & \text{高すぎる塀は逆にリスク} \cr \hline \verb!オートロック! & \text{方式・動作・TVインターホンとの連動} \cr \hline \verb!防犯カメラ! & \text{設置場所・稼働状況・死角の有無} \cr \hline \verb!エレベーター! & \text{カメラ・ガラス窓の有無} \cr \hline \verb!裏口・非常口! & \text{別の出入口の施錠状況} \cr \hline \verb!管理状況! & \text{ゴミ・掲示物・清掃の状態} \cr \hline \end{array} $$

内見のときは不動産会社のスタッフに「管理体制はどうなっていますか?」「防犯カメラは実際に稼働していますか?」などと質問するのも有効です。答え方から物件の管理意識が見えてくることもあります。

次回は「防犯対策の心得③【室内をチェック】」として、玄関の鍵・窓・ベランダなど、部屋の中の防犯ポイントを詳しく解説します。お楽しみに!

参考・出典

本記事の情報は執筆時点(2025年6月)のものです。
内容は変更される場合があります。
詳細は各専門機関・不動産会社にご確認ください。

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