休日の「割り込み処理」という名の仕様について
「今日は休みます」
朝、そう高らかに宣言し、私のシステムは「スリープモード」に移行したはずだった。しかし、デバイスの隅で光った一通のチャットメッセージ。それが全ての始まりだった。
「ちょっと、確認だけ」
その軽い気持ちが、私の脳内にあるイベントループを最優先で回し始めた。気づけば、スリープしていたはずのCPUはフル回転。衛星通信のデータを追いかけていた頃のように、情報の海へダイブしてしまった。
ふと顔を上げると、外はもう夕闇。私の休日は、たった一通のトリガーによって、見事なまでに「フルタイム労働」へと上書きされていたのである。
この現象をメタ認知的に分析するなら、私のOSにはアイドリングという概念が存在しないのだ。
私の脳は、いわば「0か1か」のデジタル回路。スイッチがOFFなら完全停止だが、一度ONになれば、たとえそれが休日の微かな隙間から差し込んだ割り込み処理であっても、全リソースを投入して完遂しようとする。これは「管理者」としての責任感というより、もはや回避不能な「ハードウェア的な応答」に近い。
「休みを返せ」と嘆く自分もいるけれど、一方で、この「うっかり全力」で駆け抜けてしまう不器用な情熱が、今の私を支えているのも事実だ。
特性ゆえのオーバークロック。
次は物理的にデバイスを遠ざける「物理レイヤーでの遮断」を実装する必要がありそうだ。
まあ、こんな不具合だらけのOSを愛でながら、明日もまた「凸凹」な日常を運用していく。
だって、止まれないのもまた、私の仕様なのだから。
#ADHD #ASD #大人の発達障害 #特性は仕様 #元技術者 #経営統括 #休みを返せ #自分を愛でる #凸凹 #ショートエッセイ
