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2025年上半期のアルバム6選 -回帰と再出発-

 最近は定期的に記事を書くことはできていないが、新しい音楽は聴き続けてきた。自分の音楽生活の棚卸も含めて、2025年上半期で良かった音楽を紹介しよう。


FUNNY little FEARS / Damiano David

 上半期で最も素晴らしかったアルバム。マネスキンのボーカルがソロとしてデビューアルバムを出した。マネスキンの時のグラム・ロック/ハード・ロック感が鳴りを潜め、The 1975のようなポップ・ロック調を奏でているのが意外だ。舐め回すように何度も繰り返し聴いた、思い出深い1枚である。アルバムの代表曲とも言える『Born with a Broken Heart』は、THE FIRST TAKE でも取り上げられており、ダミアーノの色気を感じながら、安定した歌声を聴くことができる。2025年10月には来日公演も予定されている。

 マネスキンへの愛を露わにした、昨年のサマーソニックの記録もある。素晴らしかったな、昨年の夏フェス。


DETOX / ONE OK ROCK

 『欲望に満ちた青年団』『完全感覚Dreamer』……アラサー世代は中学生の頃に図らずもワンオクロックを通過している。今の今まで変わらずにエモ、ポップ・パンクを奏で、常にその最前線に立っていると思う。アルバムを通して所謂捨て曲が一切存在しない完成度の高さ。中学生の頃に思っていた「ワンオクロック、格好いい」の感情が今もなお維持されていることに驚く。ちなみに『C.U.R.I.O.S.I.T.Y.』には、最近注目のラウドロックバンド Paledusk がフィーチャリングされている。



Mayhem / Lady Gaga

 約5年ぶりとなるアルバムで、2026年には来日公演も予定されているレディー・ガガ。表題は「混乱」を意味しており、レディー・ガガ自身のキャリアの再構築としても位置づけられる作品であると思う。『Abracadabra』は『Born This Way』等の系譜に続くような曲であるし、『Die With A Smile』のようなソフトバラードは過去にもあまり聴いたことがなく新鮮だ。

 なお、『Die With A Smile』はワンオクロックの Taka もカバーしている。こちらも素晴らしい(少しワンオクロックを贔屓しているかもしれないが許してほしい、好きなんだ)。


BLUE / Galileo Galilei

 Galileo Galilei は高校時代とともに有ると言っても過言ではない。アルバム全体としては過去の曲の再収録が殆どを占めている。『僕から君へ』『恋の寿命』『クライマー』など、あの名曲たちが円熟味を備えて戻ってきたのである。これらも勿論素晴らしいのだが、私は新曲『あおにもどる』を推したい。彼らは2010年代、本当に大活躍し、邦楽史に残る名曲・名盤を次々と世に放った。活動休止・再開を経た今、同じ場所ではないかもしれないけれど確かに彼らは「もどって」きたのである。出身地が北海道稚内市ということもあり、楽曲からもたらされる原風景が雪景色に思える。


NEVER ENOUGH / Turnstile

 昨年のフジロックフェスティバルに出演し、その流れで単独公演も行い、近年ますます注目されているバンドだ。ハードコアを軸としながらも様々な分野との融合を試みるターンスタイルだが、実はもともと私はあまり得意な音楽ではなかった。しかし今作でその苦手意識を払拭することができた。特に『I Care』は、浮遊感の有るサビ前と重厚なサビの対比が特徴的な構成となっており、そこが私のスイートスポットであった。


Gen / 星野源

 『YELLOW DANCER』『POP VIRUS』に続くアルバムで、期待値も高かっただろうと思うが、それにしっかり応え、さらに超えた作品になっている。『喜劇』『Eureka』といった曲たちにも触れたいが、ここでは『Star』を取り上げる。最近個人的に気に入りつつあるヴルフペックのファンク・ソウル感を踏襲しながら、「始(詩・私・死)を手に」のように「し」の一音で明るさから暗さまでをすべて詰め込むセンス。実は私自身ももう少し聴き込むと、星野源ワールドに閉じ込められてしまうのではという気がする。


終わりに

 国内外を問わず大物ミュージシャンたちがアルバムを発売した期間で、取り上げる音楽もそういった方向になりがちであったが、もちろん他にも良い音楽はたくさんあった。その中でも Lavt は最近活動し始めたミュージシャンであり、シングルのみの発売であるが、これが非常に良い。「RADAR: Early Noise 2025」にも選出されており、その名に恥じない活躍っぷりだ。
 また、ブラック・キーズやトゥエンティ・ワン・パイロッツなど、2025年下半期リリース予定の音楽も早速見逃せない。そして来週はいよいよサマーソニックで、昨年に引き続き今年も行こうと思っている。下半期も音楽に生かされる人生となりそうだ。

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