夫よ、ただ傍にいておくれ。 | 子育てエッセイ
夕食時、夫は自分の食事が終わると食器を洗ってさっさと部屋を出ていってしまいます。
私がぴっぴちゃんにご飯を食べさせている間、食べ終るまで家事をしてるか、別室で翌日の仕事の準備をしているか、もしくは休んでいます。
私は基本ぴっぴちゃんが食べ終えるまで自分のご飯は用意しません。もったいない性が強いのでぴっぴちゃんの食べ残しを食べた上で食べられる量だけお皿によそいたいからです。それからぴっぴちゃんが大人のご飯にすぐ手を突っ込んだりお箸を奪って遊んだりするので安全対策の意味合いもあります。
ただ私も人間だもの。空腹には抗えません。やっと食べ終わってくれた頃にはもう空腹で倒れそうです。
ところが夫は別室にいるのでぴっぴちゃんがよっぽどドタバタ物音を立てない限り食事が終わったことに気付かない。
20分経っても30分経っても戻ってこないのでヘロヘロになりながら
「ごめん、もうご飯食べていい?」
と尋ねると、ただ一言
「そんなこと聞かなくていい。」
とだけ返されて、スッと立ち去ってしまいました。
あまりにも素っ気ない返事と、その後普通にぴっぴちゃんに対し明るく振る舞う態度の差に泣きながら冷めたご飯を食べました。
ぴっぴちゃんが成長するにつれ家の中で「心を休められる距離」を保つのが難しくなってきたなと感じます。疲れた時に距離を置き一人になれる逃げ場が無くなってきたせいで、夫はぴっぴちゃんの機嫌が悪いと居心地悪そうなのが表情に出てしまっています。
夫と私は「家族はチームだよ」とよく言っており、私も毎日少しの時間でいいから家族三人で同じ空間、同じ時間を共有したいなと思っています。みんなで同じ景色を見れば、意識を共有して同じ方向に進む一体感が生まれる気がするので。
でも夫は昨日も「ご飯できたから皆で食べよう」と言ったのに、休日の間にやらなければいけない仕事のタスクと残り時間をすり合わせることに頭がいっぱいで、何故か洗濯ものを干し始めたり片付けをしたり単独行動を取っていました。
また私とぴっぴちゃんだけが食卓に座り別々の時間を過ごしている。しかもご飯を食べているのはぴっぴちゃんだけ。三人しかいない家族なのに皆バラバラのことをしているなんとも虚しい状況。
子どもが出来て変わったのは私か夫か、はたまた両方か。
子どもの産まれる前の夫は優しくてロマンチストでスキンシップも多く、毎日笑顔と幸福感に包まれたこの温かい家が大好きでした。
時折ふとした瞬間に「あの幸せだった頃に戻りたいな。昔はあんなに優しくできたし、優しくされてたのに……。」と寂しさと懐かしさに襲われ涙することがあります。
でもあの頃には戻れないんです。戻れないから“新しい関係”をつくるしかないんだとは分かっているのに、今夫も私もお互いやつれきって会話もろくにできずにいます。
子育てって大変です。
仕事が忙しいとなおさら他人に気を使うなんてしんどいです。
私がぴっぴちゃんのお世話をやらざるを得ない今の状況で「怠惰に見られたくない」という強迫観念から何かしら手を動かし、とにかく休む時間を作らない夫を見ていると心が痛みます。
そんなに急いで何でもしなくてもいい。
掃除も皿洗いだって後回しでいい。
休んでいいしぼーっとしてても何にも悪くないから。
皆同じだから。
忙しいだろうけど5分10分でいいから同じ時間を共有して、同じ瞬間のぴっぴちゃんを見て、感じて欲しい。
一緒に「ああ大きくなったなぁ」とその姿を眺めてお互いここまで頑張ったねと労り合いたいだけなのです。
それなのに今日も「こうしたいんだけどどうかな」と提案すれば
「君の命令に従うよ。」
なんて距離のある言い方をされるので、夫に言えない本音をnoteに書き出しているのが悲しい現実です。
この先もう少し心の整理がついたらこの本音を伝えたいなと思います。
「少しだけ傍にいておくれ。」
それだけが言えずにいる今日この頃でした。
最後までご覧いただきありがとうございました!
