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ツール活用で空いた時間を、やりたくてもできず、「後回しにしてきた仕事へ振り替える」体験をしてみる

岸和良の組織AI活用講座

はじめに

四月に部下が増えて五カ月が経ちました。部下が減っていた一月から三月まで、自分でやっていた仕事を、いまはチームに任せられるようになっています。自分で作っていた講演資料やコラムもAIに任せた結果、スケジュール表に空きができました。今日は、空いた時間を何に使うようになったかについて書きます。

空いた時間で、後回しにしてきた仕事へ
考えたのは、この時間を何に使うか、でした。試行錯誤の末に、重要だと分かってはいても、日々の仕事に追われて、できていなかった仕事をやっています。いわゆる、付加価値の高い仕事に時間を使えるようになりました。生まれた時間を何に振り向けるかで働き方が決まります。AI活用で生まれたのは「この時間」だったと思います。

浮いた時間は、放っておくと埋まる
気をつけたことがあります。空いた時間は意識しないと価値には変わりません。放っておけば、惰性的会議や、意味があまりない作業で埋まってしまいます。だから、何に使うかを先に決めておく必要があります。時間ができたことよりも、その時間をどう使うかのほうが大事なのです。

決裁資料のチェックが、変わった
たとえば、自分の担当領域の決裁資料のチェックと承認。以前は書かれている内容に無理がないか、数字や考え方は妥当か、という確認が中心でした。限られた時間の中で、そこをしっかり見ていました。書かれたことが正しいかをチェックする役割だったのです。限られた時間では、内容の正しさを確かめることが妥当だったのです。

「この先どうなるか」を考える
いまは、そこに加えて、AIも使いながら、この内容で進めた場合に何が起こるか。どこまでビジネスを広げられるか。将来どのような課題が出てくるか。そこまで考えて、アドバイスをするようになりました。同じ資料でも見る角度を変えるだけで助言の質は変わります。先の可能性まで示すことは、立派な付加価値だと思います。

AIで、擬似的な顧客調査をする
顧客価値を高める観点でも新しいことを始めました。AIを使った擬似的な顧客調査です。チームが考えた企画をAIに渡すと一定規模のアンケートデータを生成してくれます。デジタルツインのように顧客の反応をシミュレーションするのです。実際の人に聞く前に机の上で、反応の当たりをつけられます。擬似でも数千人分の反応を眺めると、自分の思い込みに気づかされることもあります。

弱点を早く見つける
これは、あくまで擬似的な分析です。本物の顧客調査の代わりにはなりません。それでも価値があります。誰に響き、誰には響かないのか。どこで不安を感じるのか。それを事前に確認できれば、企画の弱いところを早い段階で見つけられます。早く弱点が見つかれば直す時間も余裕をもって取れます。本物の代わりにはなりませんが当たりをつける道具としては十分に使えます。本物の調査は企画を絞り込んだあとで、要所にかければよいのです。

まとめ
事業でAIを使うとき、今の作業を早く終わらせることだけを求めがちです。しかし、それだけでは収益や業績には大きく貢献しません。大事なのはその先です。空いた時間で今までやりたくてもできなかったことを進める。付加価値の高い仕事に時間を移していく。作業を速くするだけでは空いた時間が別の作業で埋まるだけです。浮いた時間を付加価値に変えられるかどうかで差がつきます。AIの本当の価値は速さよりも、付加価値が作れるかだと思います。それが、働き方を変えるのだと、私は思います。

#AI活用 #働き方の革新 #顧客価値

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