FUJI ROCK FESTIVAL2026 Fujii Kazeさん登場までのモッシュピット前方の話
2026年7月25日、フジロックのグリーンステージモッシュピット3列目でFujii Kazeさんを見るまでに起きた出来事から感じたことなど
グリーンステージでBialystocksを鑑賞する
25日、9時半過ぎにフジロックゲート通過、そのままグリーンステージへ。モッシュピット前列にはすでに多くの人が並んでいた。Bialystocksのファンの中に風さんのファンと思しき人も見える。雨が降ったり止んだりする中モッシュピットの最後列でビアリ鑑賞。

ビアリ鑑賞後モッシュピットからいったん退却、オアシスへ行き五平餅を買いそのままトイレ待ち列に並ぶ。
風さんどこで見ようか
トイレの後再びグリーンステージモッシュピットへ。風さんどこで見ようか。風さんはスタンドマイク前でパフォーマンスすることが多いのでやっぱり中央かな?ということで真ん中あたりに並ぶ。
最前列には見たことのある後ろ頭がチラホラ。タイの風ファンの男性、世界各国のライブに参加しInstagramで風さんのパフォーマンスを投稿しているAさん(仮称)…Aさんの周りには友人らしき人が数人。みんな風さんを近くで観たい一心で並んでいるんだなと思った。
しばらくするとタイの男性さんに声をかける中年の女性が現れた。前方に行こうとするのを周りにいたひとたちが遮るようにする中「すぐどきますから」と言って前方へ。しばらくタイの男性さんと会話をするとその女性は後方へ去っていった。さらに別の女性がタイの男性さんのもとに五平餅を数本差し入れにやって来た。最前列を死守するために支援者がいるのかなと思った。五平餅を差し入れた後その女性は後方へ去っていった。
さらにしばらくすると私の後ろから「Aさーん」と最前列にいるAさんを呼ぶ声がした。途中から来て最前列には入れないっしょ?と思っていたらその女性は「すぐに戻りますから(「出ますから」だったかな?)」というのでそこにいた人たちは道を開けてその女性を前方へ通した。すぐに後方へ退くかと思いきやその女性はそのまま最前列に居座り続けた。言ってることと違う…と思った。
さらに最前列にいたAさんと一緒にいた別の女性がトイレに行くために「すみませ〜ん」と最前列を離れた。Truenoのパフォーマンスが終わったころその人は「すみませ〜ん」と言いながら最前列に戻ってきた。彼女は待ち時間の間最前列でしょうゆ団子を食べたりしていた。喉も渇くしお腹も空くよね。
戻ってきた彼女と入れ替わるようにAさんがトイレに行くために最前列を離れた。記憶が曖昧だがIOのパフォーマンスが終わった頃、ペットボトルの水数本をレジ袋に入れて帰って来た。水欲しい人いる〜?周りにいる人たちに声をかけるAさん。その時それは優しさだと思った。
最前列って場所確保できるものなの?
それにしても腑に落ちないのは最前列を確保しつつトイレに行けることだ。その日のグリーンステージのモッシュピットには早くから相当な人がいたと思う。どうやってこの混雑したモッシュピットから抜けて再び最前列まで戻って来れたんだろう?Aさんの行動を今になって想像するのだけれど「水を届けたいので前列へ通してください」とでも言っていたのかもってこれは私の想像でしかないが。
この時点でAさんの仲間と思しき最前列を陣取っていた4人のうち3人が最前列確保しながらトイレに行っていたことになる。なるほどグループになれば最前列キープできるってことか…いやちゃうだろそれ!おかしいでしょ?とこの頃から内心モヤモヤし始めた。
風さんを一目みたい一心の渦巻く執念
私の周りにいた人たちは風さんのライブは初めてという人たちで、徹子の部屋で沼落ちしツアー抽選申し込んだけれど落選したのでフジロックに来たと言う人、妊婦の娘と一緒にきたという美しい女性、この女性も風さんライブは初めてらしくどういう関係の人か最後までわからなかったが若い男性と一緒にモッシュピットにいた。美しい女性さんは私の前にいて身に付けていたカチューシャを直すたびに髪の毛が私の顔面に刺さって痛かった(笑)。そして何かあるごとに私の隣にいた連れの若い男性の方を振り返り「ちゃんと撮影してね!全部撮って!撮り方は任せた!」と注文していた。
BASEMENT JAXXは無茶苦茶盛り上がったんだけとその時点でモッシュピット前方は身動きがとれないくらいぎゅうぎゅうだった。
モッシュピット前方のカオス
BASEMENT JAXXが終わるや否や後方からものすごい人が押し寄せてきた。足のやり場がないくらい後方から押されているのになぜか私の前にいた美しい女性はお尻で私を前方から押して来た。苦しい。何で前方から押す?「すみません後ろからの圧がすごいので前から後ろに押すのやめてもらえませんか」と言った。美しい女性さんはようやく押すのをやめてくれた。
その後も押し合いは続いていたようで、特に私の周りよりも右側のエリアは凄まじく、スタッフがやってきて「いったん少し下がりましょう。まだ時間はあるので落ち着いて」と必死にピット内の観客に声をかけていた。
そうこうしているうちに右側からスタッフを呼ぶ声がした。誰かが倒れたらしい。スタッフがやってきて年配と思しき女性が担架で運ばれて行った。
カオス
ここで見る選択間違っていたかもという気持ちがよぎったがもう笑っちゃうくらい身動きは取れない。そのうち周りにいる人たちと妙な連帯感まで芽生えてきた。
にしても私の前にいた美しい女性さんよ。「ちゃんと撮ってね!全部!風さんが登場するところも!」と連れの男性への注文が実に細かい。その度に後ろを振り返るので顔が私の近くでちょっとうざかった笑。もうわかったから前向いといてくださいって何度言おうと思ったことか(笑)
風さん登場間近になってさらに前列の場所確保はヒートアップし、右側前方で無理やり最前列を確保しようと後方からやってきた女性がいるとかで「あの人ありえない…」などと言っている声が耳に届く。もはやルールもへったくれもあったもんじゃなかった。その女性は2列目くらいまできて最前列の手すりをしっかり握りしめていた(らしい) ← 美しい女性さんの連れの男性がそう言ってた。私からはチラッと手すりに捕まる手が見えたような…。「あの人ありえないけどあの位置じゃ最前列の人の背中しか見えないだろうね」と私の隣の男性は言っていた。
「すみません、その帽子取ってもらってもいいですか?」最前列にいたツバつきの帽子をかぶっていた背の高い男性に後方にいた女性が声をかける。私の右前方にいた女性も同じような帽子をかぶっていたので私も勇気を出して帽子を脱いでもらうようにお願いした。少し視界が開けた。
最前列のAさんは風さん登場前のステージの様子を撮影し早速インスタにアップしようとしているのか最前列でスマホで編集を始めていた。すご…。
ライブ中は私も撮影したが前方にいた人の後ろ頭にピントがあって途中で撮影やめたりした。撮ったり撮らなかったり。もともとどちらかというと肉眼でしっかり見たい派なんだけどつられて撮影したりなんかしていた。モッシュピット前方ならめちゃくちゃ盛り上がってシンガロングできると期待したがみんなほぼ撮影に夢中だった。でも多分シンガロングしてた人もめっちゃいたはず!私は歌った!
秒で終わった圧巻のパフォーマンスの後
風さんのパフォーマンスはあっという間に終わった。終わった後周りにいた人たちと長いカオスな待機時間を耐えた労を労いつつ風さんすごかったと感想を少し言い合ったりした。美しい女性さんの連れの男性は「肉眼で風さん一度も見なかった。ずっとスマホ通して見てた…」と言っていた。何時間も待ってそれは不憫に思えた。美しい女性さんは風さんを思い切り食らったようで言葉を失った感じだった。近くで観れてよかったね。徹子の部屋からの風ファンの女性はこの後もう帰ると言っていた。

モッシュピットを出る列に並んでいたら急に涙が出てきた。涙は次第に嗚咽に変わり1人でひとしきり泣いた。
なんで泣いたんだろう。
風さんは幸せは外側に求めるんじゃなくて自分の内側にあるって何度も何度も繰り返し言っているのに自分はその幸せを風さんに求めているんじゃないか?と思ったり、Zeppの風さんはすごく素の風さんのようで終始嬉しそうにパフォーマンスしていたけれどフジロックの風さんは全く別人でこの日のステージに賭ける意気込みのようなものを感じたしZeppとは別のスイッチが入っていたように思えた。そのパフォーマンスがあまりにも凄まじく胸に刺さって、私が初めて風さんのライブを観たHEATの風さんの姿が不意に頭をよぎった。あれから4年?5年?で人はこんなにも進化するものなのか…風さんがこれまで重ねてきた努力や乗り越えてきた出来事に想いを巡らせた。
「簡単じゃないかもね、でも難しくはない 迷いながら探すの、それはみんな同じ」大好きな燃えよのフレーズがよぎった。風さんは新しいことにどんどんチャレンジして迷いながらもがきながら今を生きている。
いろんな気持ちがいっぺんに頭の中に現れてぐちゃぐちゃになった。
なんか知らんけど泣けてきた
— あさ(asa)༄🥗 (@fk_love4ever) July 25, 2026
言葉にならない気持ちのままFIELD OF HEAVENへ
グリーンステージを後にしてヘヴンへ行った。BAD BAD NOT GOODの音楽とゆるいヘヴンの雰囲気にホッとした。音楽ってこんなふうに聴くのがいい。風さんのライブもこんな雰囲気で聞きたかったと正直思った。でもその感情は風さんのせいではなく自分自身の行動の結果がもたらしたものだ。
神席とは?
神席って言葉がある。神席ってなんだろう?神席ってどこだろう?と思う。最前列は果たして神席なんだろうか?
ライブの満足度は前列か否かでは決して決まらない。ファンカムがうまく取れたか取れないかでもない。ライブの満足度は自分の気持ちと周りにいる人たちの雰囲気に左右されるものだと思った。
風さんは「どこにおっても見えてますから」という。ライブの前は会場のいろんな席に腰掛けてステージを見ているようなコメントも過去にはあった。
風さんは、最前列だろうが後ろだろうが会場にいる居ないに関わらず全ての人に音楽を届けようとしている。それをどう受け取るかは自分次第だ。
終わりに
次に座席指定のないフェスで風さんのパフォーマンスが観れるとしたら私はどうするか。前列を目指す?最前列を目指す人、出来るだけ近くで観たいと思う人の気持ちはものすごくわかる。死ぬまでに一度でいいから近くで風さん見たいよね。でももうあんなカオスの場に身を置きたくないと今はそう思っている。どこにおっても風さんはそばにいるから。全ては自分の中にあるのだから。
