PORTALプロジェクトの挑戦:外出困難児たちの“はじめての運動会”
「運動会、今年も参加できなかったんだよね」
そんなことを、ワタシは毎年のように言っていた。
入院している子、不登校で学校に行けない子、発達特性があって大人数の場が苦手な子。
“外出困難児”とひとことで片付けるのは簡単だけど、その一言の裏には、行きたかった気持ちや、できなかった悔しさがぎゅっと詰まっている。
私も、参加出来なかったことがあるうちのひとり。
それなら——
行けないなら、作ればいい。みんなが来られる運動会を。
そんな想いで始めたのが、PORTALプロジェクトによる「メタバース運動会プレゼント企画」
広島の居場所支援団体と連携し、子ども達へのプレゼントが実現しました。
(情報保護の観点から、写真はスタッフが映っている物のみです。)
これは、居場所支援研究の一環として開催した「バーチャル豊秋祭」のスピンオフ企画になります。
「病室にいる子どもやお年寄りが、外の世界とつながる希望を絶やさない」。この思いから始まった、医療者・一般ユーザー共創の「居場所支援」プロジェクト。
子ども達まで届けよう。
その一心で、多くのスタッフの方にご尽力頂いています。
運動会って、こんなにハードル高かったっけ?
実際、子どもたちに聞くと、意外な本音が返ってきます。
「応援席がうるさくてしんどい」
「走れないから目立っちゃう」
「病院にいるからどうしても参加できない」
「そもそも学校に行けない」
運動会って、みんなで楽しむものだと思っていた。
でも現実には、「行けない理由」がたくさんあって、毎年想いが置き去りになる子がいる。

運動会は“実際の校庭”じゃないといけないの?
「運動会って、リアルじゃないとダメなのかな?」
ラジオ体操は VR でもできる。
行進だって、玉入れだって、長縄だって、メタバースで何とかなってしまう。
むしろ、玉入れの玉は無限に出るし、長縄で引っかかっても全く痛くない。
これはこれで最高かもしれない。
“校庭らしさ”が絶対に必要とか
代替手段として、なんかじゃなくて
行事って「子どもたちが参加できること」こそが大事なんじゃないかな?


やりたかった気持ちは、ずっとそこにあった
実際にイベントの日、子どもたちが メタバース内の校庭に集まりだすと、空気が一気に変わっりました。
すぐに始まる活発な交流
現地から聞こえる、親御さんの嬉しそうな声
玉入れでテンション爆上がり
長縄で「みんないくよー!1,2!」って大笑い
そして記念撮影。「たのしかった」の声に、全員が拍手
なかには、
親御さんが VR ゴーグルをかぶって親子で参加したケースもあった。
病院でも、家でも、参加している“同じ場所”があるって、こんなにも心が動くんだ。
やりたかったんだよね。
ずっと。
誰かと一緒に、同じ時間を共有したかっただけなんだ。
こんなにも「やって良かった」と思う企画は、そうそう出会えません。



外出困難児支援に、メタバースという“第三の居場所”を
今回の運動会を通して感じたのは、
メタバースは「もうひとつの安全な行事」が出来るということ。
病気があっても
不登校でも
人混みが苦手でも
親子で参加したくても
メタバースなら、ぜんぶ叶う。
インターネットの中の校庭って、ちょっと不思議だけど、
子どもたちの“やってみたい”を拾い上げるには、すごく相性がいい。
ここから先、私たち PORTAL プロジェクトは、
外出困難児への「居場所」と「体験」をもっと増やしていきたいと考えています。

運動会は、届けられる時代になった
今回の運動会を終えて思います。
行けない子が悲しくなるんじゃなくて、行ける世界を用意する。
その発想があれば、子どもたちの“できた”はもっと増える。
運動会は校庭でやるもの——だけじゃない。
メタバースの空の下でも、ちゃんと成立する。
そしてなにより、子どもたちが笑ってくれれば、それだけで十分だと思います。
次はどんな体験を届けようか。
私たち PORTAL プロジェクトの挑戦は、まだ始まったばかりです。
💎Special Thanks💎
本企画にご協力いただいた、専門職の方々。
クリエイターの皆さん、そして事前研修を受けて当日運営を支えてくれたスタッフの皆さん。
皆さまのおかげで、このお祭りは“安全で楽しく、忘れられない時間”になりました。
本当にありがとうございました。

当日対応スタッフ【メタバース内】
■星野うぇあ
■こまちゃ
■KAЯMA
■真雛あきこ
■犬山ぽえる
■AKILUX
■ひろな。
■カメしょう
※参加スタッフは全員、専門職監修の「必須研修」を受講しています。
今後も、様々な活動を展開していきます。
講演やイベント出演のご依頼など、なんでもお気軽にご相談下さい。
下記の「プロフィール」に連絡先を記載しています。
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