見出し画像

【怪談】まだnoteで記事を投稿していないのに

これからする話は、
私が以前フォローしていた方の記事や、
私とのコメントのやり取りが元になっています。

ちょっと不思議な話です。

なお、この話を信じるか、信じないか、
フィクションか、ノンフィクションかの判断は
読者にゆだねます。

■初めに

一旦、この話の登場人物を
仮名で「嫁ナスさん」と呼ぶことにします。

なぜ仮名なのかと言えば、
嫁ナスさんはすでにnoteから退会されていて、
アカウントも記事も
すべて消えてしまっているからです。

嫁ナスさんはある日突然、
note上から姿を消しました。
noteを退会し、すべての記事を削除し、
何の告知もなくnoteを去ってしまいました。

そしてその原因の一端を
私も担っているのかもしれないのです。

■最初の異変 まだ投稿していないはずの日記

2025年3月、
嫁ナスさんをフォローした当時、
嫁ナスさんは毎日「日記記事」を投稿していました。

日々の生活、ご家族のこと、季節の移ろい。
どの文章も知的で温かみがあり、
私を含め、多くの読者が
嫁ナスさんの日記を楽しんでいました。

しかし、4月に入ってから、状況は一変します。

ある日、嫁ナスさんは
「まだ投稿していない日記にコメントがついた」
という日記を投稿しました。

コメント通知が届いたため
リンク先の日記を確認したところ、
そこには
「嫁ナスさんが書いた覚えがない日記」
があったそうです。

通知

しかし、その日記の文体や内容は、
どう見ても嫁ナスさん自身のもので、
さらに奇妙なことに、
その日記の投稿日時
1週間先になっていたというのです。

私も変な話だと感じました。
そんなことがあり得るのか、と。

そしてコメントには、
「風邪が流行っていますから、どうぞお大事に」
と書かれていて、
その日記には
風邪を引いて体調がすぐれないことが
書かれていたそうです。

コメント

嫁ナスさんは変だとは思いつつも、
この未来日記のコメントに対し、
「ありがとうございます」と
コメントを返信したそうです。

■再現される「未来日記」

当初、嫁ナスさんは、
システムのエラーか、
一種の健忘症のように
自分自身が日記記事を書いて投稿したことを
忘れたのだと思ったそうです。
しかし、
これが一度限りの出来事ではないことがわかります。

その後も、
嫁ナスさんから
「未来日記へのコメント通知が届いた」
「翌日には未来日記が消えた」
という内容の日記が投稿されます。

さらに奇妙なことに、
未来日記の内容が1週間後に現実の出来事として再現された
という投稿がありました。

風邪を引いたこと、
震度4の地震が夜中にあったこと、
自転車のタイヤがパンクしたこと。

どれも通知があってから1週間後に
再現されたそうです。

このあたりから
嫁ナスさんのフォロワーが激減しました。
日記からは温かみがなくなり、
知的な文章も徐々に荒れていきました。

未来日記と日記へのコメントが
嫁ナスさんの日常に影響を与えたのは明らかでした。

■「ロト6」の予言と日記の変化

5月のある日、
「未来日記」にロト6の当選番号が書かれていたという
嫁ナスさんの日記投稿がありました。

ロト6とは1~43の番号の中から
6つの番号を選ぶタイプの宝くじです。

1週間後のロト6の1等の番号には
「05」「16」が含まれると
嫁ナスさんの日記には書かれていました。

1週間後、
私は念のためロト6の当選番号を確認し、
驚きました。

確かに「05」と「16」が含まれていたのです。

そしてその日の嫁ナスさんの日記には、
次のように書かれていました。

「私は未来を予知できる。もう何も恐れることはない。」

私の想像ですが、
どうやら嫁ナスさんは
宝くじの1等が当選したようでした。

私は次のように日記にコメントしました。
「1等の当選番号は、05、16、17、28、36、40でしたね。
もし当たったのならすごいですね。」

すると嫁ナスさんから
「ありがとうございます」
という返信コメントがありました。

しかし、4月から嫁ナスさんの日記は荒れており、
5月時点で多くのフォロワーが
嫁ナスさんから離れていました。

「私は未来を予知できる。もう何も恐れることはない。」
という嫁ナスさんの日記記事を
まともに読んでいるのは
5月時点で私ぐらいだったと思います。

それでも、私は嫁ナスさんの変化を心配しながら、
日記記事に「スキ」と「コメント」を送り続けました。

するとある日、
嫁ナスさんから突然、
10万円のチップが送られてきたのです。
noteのチップ機能上、
10万円はチップの上限金額です。

「嫁ナスさんはロト6で1等が当選した」
という私の直感は確信に変わりました。

しかし、それ以降、
嫁ナスさんの日記は
さらに暗い影を帯びていきました。

■消えた未来と最後の言葉

6月に入ると、
嫁ナスさんの日記はさらに奇妙なっていきました。

日記には、
「未来がわからない」
「コメント通知だけが届く」
「もうダメだ」
とネガティブな言葉が並んでいます。

どうやら嫁ナスさんは
「自分には来週以降の未来がない」
と思っているようでした。

しかし、
6月11日の嫁ナスさんの日記は、
たった一文でした。

「もしあなたに未来日記へのコメント通知が届いても、
絶対にコメント返信しないでください。」

そして、
6月12日以降は、
タイトルだけで日記の中身は白紙でした。

私は心配になり、
嫁ナスさんの日記記事に次のようにコメントしました。

「日記が白紙ですが大丈夫ですか?」

そのコメントに対し、
嫁ナスさんから返信がありました。

「コメントありがとうございます。
なぜか日記が白紙になっていますね。」

そして6月19日、
嫁ナスさんのアカウントは
note上からこつ然と消えました。

これまで投稿したすべての記事が
note上から跡形もなく消えてしまったのです。

■不可解な結末

嫁ナスさんが何を見ていたのか、
そして何に触れてしまったのかは、
今でもわかりません。

ただ嫁ナスさんは、
私たちの理解を超えた「何か」に
巻き込まれてしまったのでしょう。

そして、
私は今でも
嫁ナスさんの警告が忘れられません。

「もしあなたに未来日記へのコメント通知が届いても、
絶対にコメント返信しないでください。」

嫁ナスさんが
日記の読者である私に残した
最後の警告だったからです。

しかし、
もし私にコメント通知があり、
それが未来日記だった場合、
私は自分の好奇心が抑えられるのか
自信がありません。

いったい、
コメントに返信すると何が起こるのでしょうか?

いったい、
コメントをしたのは誰だったのでしょうか?

あまり考えたくないのですが、
嫁ナスさんの未来日記にコメントをしていたのは
私自身ではないか、と思うのです。

そして、
そのコメントに返信すると、
未来が確定するのではないか、と。

風邪を引いたという日記に対し、
私はコメントを書き、返信がありました。

自転車のタイヤがパンクしたという日記に対し、
私はコメントを書き、返信がありました。

ロト6の当選番号6つをコメントしたのも私です。

この理屈が正しければ、
「日記が白紙ですが大丈夫ですか?」
という私のコメントとそれに対する返信が、
嫁ナスさんの未来を白紙化させたのかもしれません。

少なくとも嫁ナスさんは、
note上からこつ然と消えてしまいました。

もはや私には
現実世界での
嫁ナスさんの無事を祈ることしかできません。

そして同時に、
今後、皆さんへのコメント通知が
未来日記にリンクしていないことについても
お祈りしております。

最後に。
この話を信じるか、信じないか、
フィクションか、ノンフィクションかの判断は
読者にゆだねます。


いいなと思ったら応援しよう!

お疲れカツカレー チップをいただけるような素敵な雑記が書けたらなぁ~(遠い目)。