【部下育成】「忙しくて時間がない」を卒業する!心が通う対話の4ステップ
「部下へのフィードバックが、単なるダメ出しや業務指示になってしまう…」と悩んでいませんか?
本当に効果的なフィードバックとは、一方的に評価を伝えることではなく、お互いの成長を促す「対話」そのものです。
今回は、CAM Japanが配信するPodcast「CAM.radio(第100回)」から、部下との関係が温かくガラリと変わる、コーチングを活用したフィードバックの極意を、noteの記事にギュッとまとめました!
\ 実際のラジオもぜひご視聴ください /
💡 評価を一方的に伝えるのをやめてみる。「お互いの成長」を促す畑づくりへ
部下の成長を願うからこそ、私たちはつい「あなたのここがダメだよ」「こう改善してね」と、一方通行の評価や改善点ばかりを伝えがちです。
当ラジオパーソナリティでありCAM Japan 講師の神谷 ノリエル(ACC)さんも、かつては同じような葛藤を抱えていました。
「問題解決ばかりに焦ってしまい、ただ業務をスムーズに進めるためだけの対話になっていた。相手の『人』そのものに視点が向いておらず、今思い返せば思いやりが足りなかった─」と過去の自分を振り返ります。
今回紹介するコーチングを活用したフィードバックの目的は、単なる業務改善ではなく「相手の自己認識を深め、結果的にお互いの成長を促すプロセス」です。
単に伝えるだけでなく、部下の視点から「どうすればより良い上司としてあなたの成長を育める環境になれるか」を一緒に探求していくこと。
「良い畑から立派な野菜が育つように、自分自身が良い土壌(環境)になれているかを問いかける」
そんな双方向の対話こそが、コミュニケーションを劇的に変えていきます。
⏳ 「忙しくて時間がない」を卒業し、リーダーとしての役割に向き合う
「そんな丁寧な対話をする時間は、忙しくてとても作れない!」
と感じるマネージャーやリーダーの方も多いはず。
しかし、CAM Japan ディレクターの浅井 元規(PCC)さんは、あえて主観的で少し耳の痛いメッセージを投げかけます。
「『忙しくて人の育成に時間が取れない』とアピールすることは、セルフマネジメントスキルが低いことを露呈して歩き回っているようなものだと思うんです」
プレイヤーとしての緊急性の高い仕事に追われ、リーダーの最重要任務である「人の成長に関わること」を後回しにしていないでしょうか。
短期的な成果を追うだけのティーチング型フィードバックと、中長期的な組織の心理的安全性や成果を育むコーチング型フィードバック。
これらをうまく住み分け、少しずつ部下に仕事を任せてプレイングマネージャーからシフトしていく覚悟とセルフマネジメントが、これからのリーダーには強く求められています。
💬 今日から実践できる!フラットな対話を生む「SBIIモデル」
では、具体的にどのように言葉を交わせば、お互いの可能性を信じる温かい対話が生まれるのでしょうか。
その具体的な道標となるのが、以下の4つのステップで進める「SBII(エス・ビー・アイ・アイ)モデル」です。
S(Situation:状況を明確にする)
「先週のチーム会議での発表のことなんだけど」と、いつ・どこの・何の場面の話をしているのかという前提をクリアにします。急に評価を始めると、相手との認識にギャップが生まれてしまいます。
B(Behavior:具体的な行動を伝える)
ここが最大のポイントです。自分の主観や解釈を交えず、客観的に起きた「事実」だけを伝えます。「〇〇さんは発表の際、このデータを示しながら説明していたよね」と、目に見えた事実をそのまま口にします。
I(Impact:影響を伝える)
その行動が周囲やあなた自身にどんな影響(インパクト)を与えたかを、主観を交えて伝えます。「それを見て、私はすごく説得力があると感じたよ」あるいは「少し周りの人が目をそらしているように見えたけれど、どう感じていた?」と、お互いの見えている景色をテーブルの上に置き、対話の余白(クリエイティブな対話の場)を作ります。
I(Intent:意図・次の一歩を明確にする)
対話を通じて生まれた気づきを、どう次の成長に繋げていくかを言語化します。 部下自身の「次のアクション」だけでなく、上司側も「じゃあ今度から、私もこういう関わり方をするね」と誠実に宣言することで、信頼関係がさらに深まります。
会社の評価制度という「組織のルール」を守りつつも、何より本人がどうしたいのか、何にワクワクするのかという「本人の願いや強み、価値観」を引き出して対話の真ん中に置くこと。
このバランスを模索し、フラットに話し合える関係性を作ることこそが、一見遠回りに見えて、実は組織全体のパフォーマンスを最大化する一番の近道になるのです。
✅ まとめと実践のヒント
今回の重要なポイントをまとめました。
フィードバックは一方通行の評価ではなく、お互いが成長するための「双方向の対話」
「忙しい」を理由にせず、双方向の対話を通し部下とじっくり向き合うことが、目標達成の近道と心得る
双方向の対話に難しさを感じる場合、まずは「SBIIモデル」を活用し、事実と影響をフラットにテーブルの上に置いて対話してみる
📍 明日から実践できる小さなアクション
明日、職場や家庭で身近な人と話すとき、まずは相手を「評価(ジャッジ)」しようとするのをやめてみましょう。
そして、「先週のあの場面(S)で、あなたが〇〇と言ってくれたこと(B)について、私は〇〇と感じたよ(I)。あなたからはどう見えていた?(I)」と、SBIIモデルの最初の3ステップを使って、ただ自分の感じたことをフラットにテーブルの上に置いてみてください。
対話を何度か重ねることで、新しい気づきや感じたことなどが見つかるはずです。そして、トライアンドエラーで実践を積むことが、着実な部下育成につながっていきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
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