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#51 【新大学生向け】教科書は全部買わないといけないのか、4年間過ごして思ったこと

大学の授業が始まる前,シラバスや生協の教科書リストを見ると,指定教科書がずらっと並んでいる。

あれを見ると,「これ全部買わなきゃいけないのか」と不安になる人も多いと思う。

自分もそうだった。

買わないと授業についていけないのではないか。
初回の授業で教科書を持っていなかったらまずいのではないか。
なんとなく,指定されているものを買わないこと自体が不真面目な気がした。

大学に入ったばかりの頃は,そのへんの力加減がよく分からない。
「指定教科書」という言葉の圧が強すぎる。
こちらはまだ大学生になりたてなのに,急に数千円の本を何冊も買う判断を迫られる。もう少し段階を踏んでほしい。

ただ,大学生活を4年間過ごしてみて思うのは,教科書は最初の授業までに全部そろえなくてもよかったということだ。

先に言っておくと,この記事は高い評価を取りたい人向けではない。

教科書をしっかり読んで,授業内容を深く理解して,良い成績を取りにいくなら,もちろん買った方がいい本は多い。

ただ,まずは単位をちゃんと取りたい。
高評価というより,落単せずに進級したい。
そういう人に向けて書いている。

自分の体感では,買った教科書のうち,半分くらいはほとんど使わなかった。

授業で強制的に購入したものもあった。
語学や演習系の授業など,買わないと普通に困るものもある。

ただ,全体で見ると,実際にテスト対策でちゃんと使った教科書は2割くらいだった。

買ったときは「これで勉強するぞ」と思っている。
でも,学期が終わる頃には,ほぼ開かれていない教科書が本棚に並んでいる。
新品に近い状態でこちらを見てくる教科書ほど気まずいものはない。こっちはお金を払っているのに,なぜかこちらが悪い気持ちになる。

使わない教科書が出てくる理由は,授業資料で事足りる授業が多いからだと思う。

先生がスライドやプリントを配ってくれる授業では,テストもその資料から出ることが多い。
授業中に扱った内容,スライドで強調されていた部分,配布資料の例題。
単位を取るという目的なら,まず見るべきなのは教科書よりも,実際に授業で使われた資料である。

教科書は,理解を深めるためには役に立つ。
ただ,授業によっては,教科書を最初から読むより,授業資料を見直す方がテスト対策として効率がいい。

特に過去問がある授業は,資料と過去問がかなり強い。

過去問を見ると,どの範囲がよく出るのか,どんな形式で出るのかが分かる。
いきなり教科書を最初から読むより,まず過去問を見て,授業資料と照らし合わせる方が早いこともある。

ただし,過去問は眺めるだけでは意味がない。

答えを見ずに解けるようになるまで繰り返すことが大事である。

答えを見て「なるほど」と思うだけなら,分かった気にはなれる。
でも,テスト本番で出されるのは,こちらの納得ではなく解答である。なかなか冷たい世界だ。

過去問を答えなしで解けるようになるまで繰り返せば,単位を取るには十分な授業も多かった。

だから,教科書を買う前に,まずは最初の授業を受けてみるのがいい。

先生が「毎回使います」と言うのか。
「課題は教科書の問題から出します」と言うのか。
それとも,「基本は授業資料で進めます」と言うのか。

同じ指定教科書でも,この差はかなり大きい。

最初の授業は,授業内容を知る時間でもあるけれど,教科書の本気度を見る時間でもある。

もちろん,買った方がいい教科書もある。

語学の教科書,演習問題を授業で使う教科書,先生が毎回持ってくるように言う教科書,レポートや課題でページ指定される教科書。
こういうものは買った方がいい。

特に,問題番号やページ番号で課題が出る授業は,持っていないと普通に詰む。

毎回友達に見せてもらうのも,最初はよくてもだんだん気まずい。
教科書代を節約しているつもりが,人間関係で分割払いしている感じになる。あまり健全ではない。

大事なのは,教科書を買わないことではない。

必要な教科書を,必要だと分かってから買うことである。

大学の教科書は安くない。
全部買っていたら,それだけでかなりお金が飛ぶ。

だからこそ,最初の授業までに全部そろえる必要はない。
授業を受けて,先生の説明を聞いて,本当に使いそうなら買えばいい。

授業資料中心で進む授業や,過去問で対策しやすい授業なら,急いで買わなくてもいい場合がある。

教科書は,真面目さを測るための課金アイテムではない。

必要なものは買う。
使わなそうなものは,一度様子を見よう。

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