TOEFLが終わった。さて、次は何語にしよう。
少し前にTOEFLを受けた。
iBTのTOEFLは初めてだったので、昨年末くらいから細々と準備をしてきた。ホントに細々だけど。今年の1月に形式が変わってしまって、あららと思ったけれど、実際に受けてみると、思っていたよりずっと短時間で終わったのはありがたかった。
本当に細々としか勉強はしていなかったけれど、Overallの成績はぴったし目標点に乗ったので安心した。
Readingは練習のときの方がうまくできていたので、少し満足していない。そして、自分の単語力のなさにまた気づかされた。Listeningは驚きの最高評価。全然聞き取れないこともまだまだあるけれど、最高評価は素直に嬉しい。Writingは、とりあえずたくさん書けたのがまあまあの評価につながったのかなと思う。Speakingは準備のときから心配で、ChatGPTと何度も練習した。結果を見ても、やっぱりまだまだ練習が必要だと感じた。
自分が「これくらいはやろう」と思っていた勉強時間には全く到達できなかった。それでも、なんとなくずっと頭の片隅にあった「テストに向けて勉強をしなければいけない」という焦燥感のようなものから、やっと解放された。
そして解放された今、ぼくがしたいと思っていることは、英語以外の言語を勉強することだ。
韓国語の勉強は細々と続けていて、2週に1回程度の教室にも通っている。韓国への旅行もこの夏で10回になったので、実利を取るなら韓国語をもっと勉強するのが一番良さそうだ。
スペイン語は大学時代に初級の授業を取って、社会人になってからも市販の参考書をサクッとやったことがある。この言語の発音は、なぜかとても口に気持ちいい。
ちょっとやってみるかと思って、チャッピーに簡単な会話に付き合ってもらった。
全然言えない。
お手本として読まれたスペイン語のフレーズのリピートすら、ままならない。
それなのに本屋に行くと、今度は中国語のテキストを探していた。
また3月にシンガポールへ行く予定なので、そこで中国語を少し披露してみたい、なんて気持ちもある。4月に中国語の発音講座を取って以来、何もしていない。書く力は特段必要にならなさそうだから、少し読めて、少し話せるようになりたいなぁ、と軽く考えている。
はたまた、全く新しい文字を使う言語も面白そうだ。
タミル語、タイ語、アラビア語。
あるいは、英語とはかなり異なる文法体系を持つスラブ語系の言語に手を出すのも面白いかもしれない。
そんなことを考えていると、何語を勉強するかを決めることよりも、「次は何語にしよう」と考えている時間そのものが楽しいことに気づく。
英語はそれなりにできるようになってきた。
もちろん、まだまだ分からない単語はあるし、聞き取れない英語もたくさんある。それでも、「聞き取れた!」とか「伝わった!」みたいな、外国語を始めたころの小さな喜びは、少しずつ薄れてきてしまった。
スペイン語なら、
Me gusta tomar vino.
なんて簡単な文がChatGPTに伝わっただけでも嬉しくなってしまう。
たった一文なのに、「おお、伝わった」と思う。
考えてみれば、英語を勉強し始めたころには、こういう瞬間がたくさんあったはずだ。
教師をしていると、いつの間にか「できる側」から外国語を見てしまうことがある。
こんな単語は知っているだろう。
これくらいなら聞き取れるだろう。
この文なら言えるだろう。
でも、自分が知らない言語の前に立つと、そんな感覚は簡単にひっくり返る。
簡単な一文が出てこない。
聞いたばかりのフレーズをそのまま繰り返すことすら難しい。
でも、ほんの少し伝わるだけで嬉しい。
初心者になることで、学習者の感覚を取り戻す。
外国語教師として、それはやっぱり大切なことなんだと思う。
なんて教育的な理由をつけてみたけれど、たぶんそれだけではない。
単純に、知らない言葉が少しずつ分かるようになっていく感覚が好きなのだ。
読めなかった文字が読めるようになる。
ただの音だったものから意味が聞こえてくる。
自分の口から出た意味不明だったはずの音が、誰かに伝わる言葉になる。
英語ではもう味わいにくくなったその感覚を、また味わいたいのかもしれない。
さて、次は何語にしよう。
スペイン語か。中国語か。それとも、全然知らない言語か。
ああ、新しい言語の沼に入っていきたい。
