飲み会の話題が人生の年表になっていた
この前、会社の飲み会で、いつものように酒を飲んでいた。
仕事の話をして、くだらない話をして、そのうち誰かが薬の話を始めた。
血糖値の薬を飲んでるとか、血圧の薬がどうだとか、眠れないから薬を飲んでるとか。前立腺の薬を飲んでいる人もいた。
酒を飲みながら、病院の情報交換をしている。
昔はこんな話、してなかったよなと思う。
若い頃の飲み会なら、誰が好きだとか、仕事がどうだとか、そんな話だった。
それがいつの間にか、血圧だの血糖値だの、病院だの薬だの。
飲み会の話題が、人生の年表みたいになっている。
そういえば最近、トイレが近くなったので、それを先輩に話したことがある。
「出にくくはなってない?」
「いや、すごい近くて。我慢するのがしんどくなったんですよ」
「年取ると、出にくくもなってくるよ」
「そうなんですね」
そんな会話を普通にしている。
そのあと先輩が、
「いい尿漏れパットあるんだ」
と言った。
「なんですか、それ」
昔の自分なら、こんな話をする日が来るなんて思ってなかったと思う。
でも、たぶん先輩も同じだったんだろう。
いつか自分も、後輩にそんなアドバイスをする日が来るのかもしれない。
今日は眼科に来ている。
眼圧が高いと言われて、視野検査をした。
小さな光が出てきたらボタンを押す、ゲームセンターみたいな検査だった。
もともとはSLTというレーザー治療をする予定だった。
過去に別の病院で緑内障と診断されて、目薬を使っていたのだけど、今回の病院では、
「緑内障じゃないですよ?」
と言われた。
手術代の5万円は浮いた。
でも、なんとも複雑だ。
それとは別に、血圧の病院にも行かないといけない。
行かなきゃなと思いながら、しばらく行っていない。
行く病院も増えてくると、通いやすいように、少し大きめでいろいろな科があるところにしようと思って、それっきりだ。
まだ40歳なのに、と思う。
でも、40年も生きていれば、そりゃいろいろ出てくるか。
今日、眼科の看護師さんが、話の流れで、
「まだ若いんだから大丈夫よ」
と言ってくれた。
その言葉が、なんだか少し嬉しかった。
「若い」って言われて嬉しくなる。
昔なら、そんなこと考えもしなかった。
そういうところでも、年を取ったんだなと思う。
