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君が怒っても、「可愛い」と言わせて。 ――小5の娘あてファンレター

私の最推しの次女。(長女も同じ熱量で推してますが)
こんなにも私の心をつかんで離さない存在。
あんまり好きなので、「ママのアイドル~」と呼び掛けては、フンっと冷たくされている。
今日は次女の話です。


宝のような人がまた一人増えた。

次女は、帝王切開で生まれた。
子宮からずるっと取り上げられた瞬間、おなかがふっと軽くなった。

でも、産声がない。静かすぎるその子を見て、お医者さんが笑いながら言った。
「おっとりした女の子が出てきたよ」

次女は、長女と育て心地がまるで違った。
生まれたその日、なんと夜に7時間もぶっ通しで眠ってくれた。

おかげで、私もぐっすり眠れちゃって――ハッと目が覚めたら、もう朝。

様子を見に来た助産師さんに「つついて起こして授乳して!」と急かされ、慌てて抱き上げると、泣きもせずに目を覚ました。

いつも機嫌が良い赤ちゃんで、ほんとうに驚いた。
え、全然楽なんですけど!?ってなった。
あまりに手がかからないので、生後4か月でグアム旅行にも挑戦した。
多少ぐずったけれど、やっぱりおりこうさんだった。

また、全然長女と違う顏の子が出てきたなぁ、
誰似なんだろう。
と思って過ごしていたら、生後3か月で突然顏がはっきりした。

ある日突然、目の中に星がひかった。
そしてニコニコ笑顔。

ずっきゅーんと来ました。
なんてかわいいんだろう。
ホシノさんの弟にそっくり…!
赤ちゃんの時の写真の二人は、とくによく似ている。

手がかからない赤ちゃん時代


夜中の授乳も全部寝たまま済んだ。
泣いたらひょいとくわえさせると勝手に飲むので、たいそう楽だった。
際限なく飲み続けるのだけど、あれってあげてる方は出てるのか出てないのかわからないじゃないですか?

放っておいたら、ひゅーっひゅーっと音がし出す。
そのあとは決まって大量に戻す。
そのうち、ひゅーっと言い出したら次女を抱えて風呂場に走るという成長を遂げた私。

毎日のように、次女を抱えて寝具ごと夜中のふろ場に駆け込んでいた。
戻してもご機嫌な子で、泣きもせずにこにことシャワーで洗われてくれた。

長女の時は何もかもさんざん苦労した。
母のスキルの問題かと結構悩んだが、断言できる。
育てやすさは完全にガチャです。
疲れてるお母さん達、ぜひご自分を責めないで欲しい……!

次女は自動運転で育ってくれて、
子育ての大変さって、全然平等じゃないんだなと肌身を持って感じた。

次女は丸々ぷくぷくの赤ちゃん時代を過ごした。
保育園には生後4ヶ月からお世話になった。

それはそれはかわいがってもらって、
私は一生保育園には足を向けて眠れない。

保育園時代の性格は、めちゃくちゃ外向き。
デパートのおもちゃ売り場で一緒に遊んでいた子、公園で出会った子ともすぐに仲良くなった。

「うちのまま、ぱたんなー!」と、出会って5秒で紹介していて笑ってしまった。

もさもさに生えた道端の草に向かって「ニモ!」と叫びながらいきなりダイブしたり。
傾斜のついた広い野原では、ためらいもなく横になり「ゴロゴロおだんご!」と坂を転がっていく。
庭のアカシアの枝を切ると、さっと頭上に掲げてシカごっこ。
変顔も得意で、「おばけがぞろぞろ」のぞりんばちゃんの顔をしてくれる。

彼女といると、いつも意外な驚きをもらえる。
そして愛がこんこんと湧き上がってくるのを感じる。

思春期の入口

パパと同じく原色がよく似合う。
低学年までは眉より上で切った前髪で、きれいな太い眉と力強い目元が強調されていた。

でも彼女のセルフイメージには合わないらしく、今は米津玄師みたいなユラユラの長い前髪。

目にかかりまくっているので、のれんをよけるように髪を分けようと触ると、怒られる。思春期らしいなと思う。

小学校に上がると2年生くらいまではぷくぷくしていたが、いつの間にかすらりとした長い手足の背の高い女の子に。

亜麻色の髪に印象的な大きな茶色い目、きれいな太い眉毛。
全体的に私とは全然似ていない。

贅肉がほとんどなくて、ヨガをやっている鶴太郎くらいお腹がへこんでいる。
平均よりかなり背が高いことを気にしているが、親も長身なので仕方ない。

好きなものからみえるもの


漫画好きで、私の本棚を制覇している。
「ハイキュー」「女の園の星」など最近のものも、
「シニカルヒステリーアワー」や「ブラックジャック」まで、守備範囲は広い。
おかげで「このカシオミニをかけてもいい」という冗談も通じる。

次女はまるで人生を何周もしてきたかのような雰囲気がある。
好きなドラマは「ブラッシュアップライフ」で、何度も繰り返し観ていた。――やはり少なくとも2周目以降なのではないかと疑っている。

「ホットスポット」も大好きで、バカリズムのセンスにもドはまり。

三年生の時、学童が終わるので代わりに何か習い事をといくつか勧めたが、見事に全部断られた。

理由は「先生と気が合わないと困る」「やめるときめんどくさい」。なにその理由……まるで私のママ友みたいなことを言うので絶句した。

堂々としているけれど繊細で、よく気が付く。
お料理の手伝いもよくしてくれて、忙しい私にはありがたい働き者の助手だ。

オクラのヘタ側の角をきちんと落としてくれたり、きのこをバラバラにほぐしてくれたり。
銅のフライパンで卵焼きを焼く技術も、私に引けを取らない。

学校であったことをとてもよく話してくれる。
3~4年生くらいまでは、話をして私がどうコメントするかで物事を推しはかっているところがあった。
けれど、5年生になった今では、「面白いことあったよ!」とテンションを共有する感じに変わった気がする。

「CちゃんがS君に蛙化したわ~とか言ってるんだよ!絶対まだ好きなのに~」という5年生の恋バナを聞くのは、楽しい。

美的なセンス


絵を描くのが上手い。
美的に描くことが上手いというより、味があるイラストを生み出す。

絵のアイデアは突然降ってくるみたい。
そのどれもが彼女独特のスタイルで感心してしまう。
写真を撮るのも上手く、これはパパ譲りだ。

猫と次女


そういえば、猫をねだったのも次女だった。誕生日に「欲しいものは?」と聞いても、「猫」としか答えない日が数ヶ月続いた。誕生日厨で犬派のパパも最後には折れて、猫を飼うことに。猫も一番なついているのは次女だ。

「嫌だ」の感情表現はまるで猫そのもの。
「(ฅ`Д´ฅ) シャ――」と猫になりきっている。

長女と次女


大声を出してキレる相手は長女のみ。
 仲がいいのか悪いのか。
死ね!とか言っちゃうので困る。

死ねは言い過ぎ。大事に育ててるんだけど!?
その言葉は許せない。と言うと1発で口をつぐむ。
手が出たり、取っくみあってるとこは見たことがない姉妹。

私が「可愛い~」と言いすぎるとキレる。
言いすぎる前に私も口をつぐむ。大人だから自主的に。

次女のおしゃれセンス


数か月前は眼鏡が欲しくて仕方なかった次女。
眼科で検査すると、ギリギリ眼鏡不要と2度も診断された。

しかし、諦められないのか、しきりに眼鏡を欲しがる。
モノを欲しがることがない彼女が、私の母に
「ばぁば…眼鏡かってぇ」と言ったというので驚いた。

セルフプロデュースに必要なんだろうなぁ…と思ったけど、尊重することにした。
処方箋を出してもらって眼鏡を作った。

服装は「かわいい」は絶対NG。
黒い細身のパンツにぶかぶかのTシャツで、夏は黒の短パンに変わる。
ショートパンツはダメで、ハーフパンツとの中間丈でなくてはならない。

長いウェーブの髪以外は男の子みたいな格好だ。
顔はシンデレラみたいなプリンセス系だから、それが嫌なのか? 
顔立ちが甘いからファッションは辛口なのかも。
甘辛ミックスでバランスをとっている、まさに上級者だ…。

学校では陽キャらしい。
派手な言動というよりは、ぼそっと鋭いことを言って笑わせるのが得意。
多分、狙ってやっていると思う。
あたしンちのユズヒコポジションを狙っているんじゃないかな。

歴代の観察眼に優れた担任の先生方にも、「狙ってやってるのか天然なのかわからない絶妙なラインでボケて笑いをさらう」と評価されていた。

反抗期と思春期がやってきて、急に怒り出すこともあり、私にはスイッチがわからないこともある。

けれど、不機嫌を受け流してフラットに声をかけると、すぐに機嫌を直したりもする。

わからない、わからないけど、そのままわからないまま、とにかくかわいい。

私は次女に恋をしていると言っても過言ではない。
気持ち悪い親だな。


私は今日も次女にラブが止まらない。
毎日、「あー好き」と声に出していってしまう。
そんな私のキモさと愛を、記録しておきます。

このnoteの存在を、次女が知ったら、きっと怒ると思う。
だからこっそり書いておく。

もし私が死んだら、誰か伝えてあげてください。
「ママが、あなたにファンレターを残していたよ」って。

こんなにも愛おしい人がお腹から出てくるなんて。
人生って、本当にわからない。
わからないからこそ、生きていけるのかもしれません。

ここまで読んでくださってありがとうございました。
あなたの「最推し」の話も、いつか聞かせてくださいね。

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