町内会役員を辞めるまでの記録 第二幕⑧ 御霊入れ ― 神輿に神を迎える夜
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----------------------------------------------------------------------------------- 町内会の祭りや伝統行事は、世代を超えて地域をつなぐ大切な時間です。今回は、御霊入れという神輿に神様を宿す儀式を通して、笑いあり・学びありの役員奮闘記をお届けします。
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夕方5時頃、ひとしきり準備が終わり、一旦各自家に戻って休憩。
夜7時からは、お神輿に神様を迎え入れる
「御霊入れ」があるとのことで再び集合する。
つ、疲れた……。
普段使わない筋肉を酷使し、慣れない力仕事で既にヘロヘロ。それでも寝るわけにはいかない。というか、まだ仕事も残っている。シャワーで気合を入れ直し、会館前へ向かう。
到着すると、すでに皆さん法被姿で集まっていた。厳粛な雰囲気の中、半袖短パン&サンダルという完全に場違いな格好のオレ。
「あれ、やっちゃったかな…」と気まずくなったところで、生姜畑さんがこちらに気づき、
「おーい、トウモロコシ君、法被着てないじゃん! ネギ原さん、貸してやって!」
と声をかけてくれる。ネギ原さんがはいはいと、笑顔で貸し出し用の法被を渡してくれて、何とか場に溶け込むことができた。
ちなみに古参メンバーは、自分の名前入りオリジナル法被を自費で作っており、背中には町会マーク、前面には黒文字で名前が入っている。
名前入りのオリジナルはたしか、約5万円位で作れるらしく生姜畑さんに勧められるが、オレは、
「いや〜、自分にはまだ早いっす〜」
と丁重に辞退。地元を大切に思う気持ちは芽生え始めていたが、高額な衣装投資までは踏み込めない。
やがて、七味谷、ゴボウ坂のレジェンドに加え、町内会と良い距離感を保つホワイトカラー組の椎茸さん、茄子さんも合流し、現醤油町会のスタメンメンバーが勢揃い。
しかし、やはり前会長・カラシ田さんがいないのは少し寂しく思った。
椎茸さんと茄子さんとは前回の祭りから話す機会が増えており、年上ではあるが、世代の差を感じさせないトークスキルで自然と安心感を与えてくれる存在の人達だ。さすが、エリートサラリーマン。
全員が揃ったところで、ワサビ会長が神事用の棒(名前は失念…)を手に取り、
「本日はお集まりいただきありがとうございます。では厳粛に御霊入れを始めます」
と挨拶。そして息子・太に一言、
「あれ歌ってくれるか?」
すると太が
「あいや〜てゅるる〜んんん〜」(全然違うかも)
と、祝詞のような歌を厳かに響かせる。
聞き慣れない節回しに神輿担ぎのトラウマがよぎるも、空気は一段と引き締まっていく。
続いて一人ひとりが榊を神輿の前に捧げ、
二礼二拍一礼。
そのたびにワサビ会長が小さな紙をふわっと投げる。みんな一回なのに何故か柚木さんには二回ふわっと投げる(笑)なんだったんだろこれ?
凄く無粋かも知れないが、床に散らばる紙を見て、「これ掃除大変だな…シートでも敷いとけばいいのに」とか思ってしまうオレ。。
そして「弥栄!」の掛け声とともに日本酒をひと口含み、儀式は終了。
その後は会館で小一時間ほどの宴会へ。
酒だ酒だ!と七味谷さんが嬉しそうだ。
そして宴もたけなわな頃合いで、ワサビ会長から「では役員は明日朝8時集合で」
との一言でお開きに。知ってはいたが、
やっぱり早えぇ。
仕事は諦め、もう寝ようと心に決めて、この日のオレの一日も終わった。
【次回予告】
焼きそば鉄板の前で奮闘する清。
しかし、苦労の甲斐もなく飛んでくる柚木の叱咤!焼きそばの前でヤキを入れられる清。(笑)
え?何かオレ悪いことしました?
果たして清は無事に焼きそばを焼き切れるのか?!
次回はついに、あのクセ者が動きます…。
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清は今日も全力で流されてます。。

