「奇跡の推し活」制作日記 Day11|俺のことを応援している人はいるのか
どうもサラリーマンAI絵本作家の本郷ジェイピーです。
今日は11ページ目。
彼らの動画から少し距離を置いていたじゅんや。
そんなある日、昔の一枚の写真から思いもしなかった疑問が生まれます。
■ 動画を見なくなった
数日間じゅんやは動画を見なかった。
嫌いになったわけではない。
むしろまだ好きだった。
だからこそ見られなかった。
スマートフォンを開いても
彼らの動画を再生することなく閉じる。
そんな日が何日か続いた。
■ 昔の写真

ある日、ベッドで昔の写真を眺めていると
懐かしい一枚が出てきた。
彼らの登録者数が
まだ数千人だったころのイベント写真。
そこには今よりずっと若い彼らがいた。
そして今より少し若い自分もいた。
みんな笑っていた。
■ 未来を信じていた
じゅんやはその写真を見ながら思った。
「あのころの俺は、本気でこいつらの未来を信じてたな」
再生数が少なくても。
世間に知られていなくても。
「絶対すごくなる」
そう信じていた。
失敗した動画も応援した。
人気が出なくても応援した。
誰も彼らを知らなくても応援し続けた。
彼ら自身よりも
彼らの未来を信じていた時期さえあったのかもしれない。
■ 「……俺は?」
そこでふと。
奇妙な考えが浮かんだ。
「……俺は?」
じゅんやは写真から目を離した。
彼らの可能性ならずっと信じることができた。
何者でもなかったころから未来を信じることができた。
じゃあ――
自分は?
しばらく黙ったあとじゅんやは小さくつぶやいた。
「俺のことをそんなふうに応援してる人っているのかな」
11ページ目では、じゅんやの視線が初めて「推し」から「自分」へと向かいます。
何者でもなかった彼らの未来は、無条件に信じることができた。
では、自分の未来は?
この小さな疑問が、これからじゅんやの「推し活」を大きく変えていくことになります。
次回もどうぞお楽しみに。
