「深夜2時のエレベーター」制作日記 Day29|失敗の続きを見る
どうもサラリーマンAI絵本作家の本郷ジェイピーです。
今日は29ページ目。
物語は修一自身のこれまでの人生へと戻っていきます。
■ 映し出された人生

光の幕に修一のこれまでの人生が
ゆっくりと映し出され始めました。
会社で失敗し上司に叱られた日。
大切な人に本音を言えず
すれ違ってしまった夜。
忙しさを理由に
祖母からかかってきた電話を、
早く切ってしまったこと。
どれも修一ができることなら
やり直したいと思っていた出来事でした。
■ 消したかった過去
「もう見たくない。」
修一は思わず目を背けそうになります。
あのとき違う選択をしていれば。
もっと頑張っていれば。
素直になれていれば。
祖母の話をもう少し聞いていれば。
何度思い返しても
後悔しか残らないと思っていた場面ばかりでした。
けれど光の幕は
そこで終わりませんでした。
■ その出来事から生まれたもの
画面にはその出来事の「続き」が
映し出されていきます。
仕事で大きな失敗をした経験。
その悔しさを覚えていたからこそ
部下が失敗したとき
頭ごなしに責めずに済んだ自分がいました。
誰にも気持ちを分かってもらえない。
そんな寂しさを知っていたからこそ
孤独そうに暮らすマンションの住人へ
自然と優しく声をかけられたこともありました。
修一は画面を見つめます。
自分が「失敗」と呼んでいた出来事は
そこで終わっていなかったのです。
■ 人生は続いている
あの日の失敗が何年も経ってから
誰かへの優しさにつながっていた。
あの日の寂しさが
別の誰かの寂しさに気づく力になっていた。
もちろん
だから失敗してよかった。
傷ついてよかった。
そう簡単に言えるわけではありません。
けれど、一つの出来事だけを切り取って
「これは失敗だった。」
「これは無駄だった。」
と決めてしまうのも少し違うのかもしれません。
人生はその瞬間だけでは
まだ終わっていないのだから。
29ページ目は、「人生は一つの場面だけでは判断できない」ということを描いています。
私たちは過去を振り返るとき、どうしてもその瞬間の結果だけで「成功だった」「失敗だった」と判断してしまいます。
でも、人生には「その先」があります。
失敗した経験が、誰かの失敗を許せる優しさになることもある。
孤独だった時間が、誰かの孤独に気づく力になることもある。
過去の出来事そのものは変えられません。
でも、その出来事が自分の人生にどんな意味を持つのかは、その後の生き方によって変わっていくのかもしれません。
次回もどうぞお楽しみに。
