【映画感想文2本】太陽の運命 それでも私は
川越スカラ座でドキュメント映画を2本観てきました🎦

2時間超えの映画を2本の長丁場でしたが、2本とも素晴らしかったです。
(2本だからすごい長文)
1本目は平和を願う2人の沖縄県知事、大田昌秀さんと翁長雄志さんの闘いを描いた【太陽(ティダ)の運命】

基地問題や沖縄の歴史をもっと深く知りたいと思っていたのですが、心が震えて涙が出ました。
安全圏から関心を寄せるのと、現地でずっと問題にさらされて来た人ではあまりに熱量が違うな、と映像から伝わりました。
2人の知事や、取り巻く人たちもだけど決起集会に集まる県民達からも強い熱気や怒りや悲しみが伝わる。
やっぱり本だけじゃなくて映像で顔や声を感じるのは大事だなと。
沖縄の歴史や現代史は知れば知るほど本当に…酷いな。
そんな沖縄の人達に対してヘイトしてる本土の人間も居るというのが同じ日本人として情けない。ありえない。
理不尽な地位協定の問題に1番ずっと苦しんできたのは沖縄。
本当に政府は見直しをしっかりしてくれる事を願います。
スカラ座で映画を観てきて上映後に拍手喝采が起きたのは初めてでした。
わかる。本当に胸を打たれた。
沖縄関係の本をいくつか調べてカートに入れました📖
もっと深く知りたい。
2本目は麻原彰晃の娘、松本麗華さんを追ったドキュメント【それでも私は】

昨年、森達也さんのオウム真理教と地下鉄サリン事件の裁判を追った「A」シリーズを全て読んで世の中の見方がガラッと変わったのだけど。
「加害者家族への迫害」というものがあっさりと許されてしまった日本社会。
それは今も変わらない。
当時11歳の子供だったにも関わらず「謝罪しろ」と詰め寄られ、刑が執行された後にはおめでとう、ざまあみろ、「てめぇもさっさと後追いでくたばれ」「あなたは幸せになってはいけない」などとの「正義の書き込み」の数々。
罪人ではない「善良な市民達」の行動だ。
それだけではなく、学校の入学すら拒否される。
人権侵害を社会が許してしまったわけで、人権派と呼ばれる人達もダンマリだった。
(まあ、あの当時の熱狂は擁護しようもんならボコボコにされたろう)
迫害したのは社会全体だ
麗華さんから見た父、娘としての父への思いは…普通の仲の良い親子だった。
凶悪犯だからといって虐待DVオヤジだったわけではない。
ナチスドイツの幹部も家に帰れば愛妻家のマイホームパパだった、なんて話も聞く。
凶悪犯や虐殺の手を下す人が誰しも暴力的で凶暴なサイコパスなわけではない。
森達也さんはよく「人は優しく善良なまま残虐になれる」と言う。
「さっさと後追いでくたばれ」と書き込む人も、子煩悩で親孝行で大切な友達と笑い合えるような人なのかもしれない。
日本人に限らずかもしれないけど
凶悪犯罪が起こるたびに「もし自分が被害に遭ったら」と想像して怒りを露わにして被害者の気持ちを推し量る人は多いけど、加害者目線の想像をする人は少ない。
「もし自分の家族が罪を犯したら」
の想像が圧倒的に足りないのだと思う。
だから
「凶悪犯の父親なんだから死刑を望むのは当たり前で、そう思えないならお前も同類の危険人物」
なんて考えになるのだろうか。
加害者家族の自殺、は少なくないらしい。
しかしそんな「無実の人」追い詰めて殺した人は誰も裁かれない現実。
この映画を見終わったあとにXを開いたら「テロリストの娘アーチャリー」と呼びながら彼女を差別するポストが目に入りました。
一気に気が重くなった。
もっと、私は想像力を鍛えたいなと思う。
なかなか社会から、無関係だと関心を寄せられない部分に目を向けると、それが他人事ではなく自分達の未来でもあるのだと感じるようになってくる。
振り翳した正義や、見て見ぬ振りは、いつか自分に返ってくるのだろうなと。
かなり充実した時間を過ごせました。
パンフレットもゲットして、沖縄繋がりで真南風さんに寄って限定のパッションフルーツバナナジュースをオーダーして帰りました🥤🍌


スカラ座、素晴らしい映画館です🎦
ミニシアターは全国的に経営存続の危機らしいけど、なんとか踏ん張って欲しいです。
