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美容医療でシミを取りたいと思ったら

今や都市部では一般的になったレーザーでのシミ取り治療。
美容皮膚科でも「会社の同僚がやってて」と口コミで来る人が多い治療No.1といえます。
面積にもよるけど、1-10万円程度と費用もお手頃。
今回はそんな美容皮膚科でのシミ取り治療を検討する方向けに、「治療をするうえで知っておいてほしいこと」を元美容皮膚科ナースの立場からまとめました。

本当にシミ取りの治療でいいのかといった点から始め、効果を最大限にするために治療後に気を付けるべきことも説明しています。


そもそもそれってシミ?

「シミをとってほしくて…」と来られる方はたくさんいます。
しかし、その中の一部はそもそもシミでないことも…。
最終的な判断はドクターが皮膚観察用のルーペを用いて行う必要がありますが、素人が肉眼で見る中でもある程度の判別ができます。

大手のクリニック等はそのあたりの診断があいまいだったりもします。
この項目をみて「もしかしたらシミじゃないかも?」と思った人!
悪いことは言わないので「皮膚科専門医が見てくれる」「保険診療も行っている」クリニックでの治療を選択してください。

1.盛りあがりの有無

まずは色味が濃い部分に凹凸がないかを確認してください。
シミは盛りあがりがなく平坦です。

盛り上がりがある場合は以下のものが考えられます。

【脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)】
皮膚の老化現象によって生じる良性腫瘍で。「老人性イボ」ともいわれる。
悪性になる心配はないので放っておいても大丈夫。

首、デコルテ周り、こめかみに多く見られる茶色くて小さいぷつぷつが代表的ですが、ちょっと大きくなってシミのようになっていることもあります。
また、シミの上に重なるようにしてできているのもよく見られます。

顔の脂漏性角化症
首・デコルテの脂漏性角化症

脂漏性角化症もレーザーで取れますが、使用するレーザーがシミ取りとは異なります。
健康保険の対象となることが多いので、該当しそうな場合はきちんと保険診療のクリニックで見てもらうことをお勧めします。ただ、保険診療で行う場合、数が多かったり範囲が広いと1度ですべて除去しきれないことが多いので回数と時間が必要になることが多いです。

2.かさかさ・ざらざらしてないか

もう一つ。こっちを知っておいてほしい。大事だから。

【日光角化症(にっこうかくかしょう)】
皮膚が長い年月にわたって日光にさらされたことが原因で起こる前がん性の腫瘍。表面がざらざらしていることが多い。
放置していると悪性の皮膚がんになることもある。治療した方がいい。

いろんな色がある。赤かったり茶色かったり白かったり黒かったり。
それゆえに、シミに限らずいろんな訴えの患者さんから見つかります。
皮膚科スタッフは【AK】って略すのだけど、湿疹といわれたけどAK、シミと言われたけどAK、いぼと言われてみたらAK、痒いといわれてみたらAK…。

日光角化症の一例

日光角化症が疑われたらすぐ組織を切りとって検査に出すことが多いです。
先生の「AKかな~」って声がした瞬間にメスやら糸やらの準備をします。ばたばた。

取り残しがあるとガンになる可能性があるので、これは絶対に見落としてほしくないモノになります。

かさかさ・ざらざらしていたら皮膚科専門医への受診を!必ず!


3.境界が明瞭か

シミは色があるところとないところの境界がはっきりしています。
くりっと「シミです!」って主張してくる感じ。

で、シミと勘違いしやすいのが「肝斑」

【肝斑】(かんぱん)
主に女性に多い。摩擦と女性ホルモンが関係しているといわれているが、詳細な原因は不明。しみとは異なり、境界が不明瞭でくすんだ感じ。
刺激で濃くなるため、シミと間違えてレーザー照射すると悪化する可能性がある。

男性の肝斑、私は見たことないんですけど、存在はしているみたいです。
ちなみに、肝斑の上にシミができていることもあります。この場合は「肝斑→シミ」の順で対処していきます。

肝斑の例。
モヤっとしたくすみがべったりある感じ。

大事なことなので繰り返すんですけど、シミと間違えてレーザー照射すると肝斑は悪化します。

肝斑がある場合は、内服(ビタミン剤・トラネキサム酸)・塗り薬(ハイドロキノン)でまず対処することが多いです。
トーニングといって、刺激にならない程度の弱いレーザー照射を行うこともあります。

4.普段から刺激(摩擦)が加わる場所ではないか

メガネをしている人で、「鼻当てが当たるところにできたシミが取りたい」って来る人がいらっしゃいます。

残念ですが、ちゃんとしたクリニックでは断られる可能性が高いです。
なぜかというと、摩擦が加わっている限り、完全になくすことは不可能だから。シミというより、摩擦に伴う色素沈着になります。

膝を地面につく頻度が高いと膝が黒くなるあれです。

5.できてから半年以上経過しているか

こちらは以下のものを除外するための条件になります。

【炎症性色素沈着】
皮膚に炎症が起きてメラニンが蓄積することで、灰褐色や茶褐色、紫褐色のシミのような色素沈着ができる状態。
やけど跡、ニキビ跡、虫刺されの跡など。
シミ取りレーザー後にもみられる。

詳細はあとで述べるのですが、シミ取り治療後にもこれが発生します。

で、炎症性色素沈着にレーザーを照射するとどうなるか…?
悪化して濃くなります

知らぬうちに皮膚に刺激やダメージがあってできていたって可能性もあるので、発生から半年~1年未満の色素沈着に対してはレーザー照射を避けるクリニックが多いです。(ちゃんとしているところであれば)

シミ取りの治療法選択について

無事に「シミですね!」との診断を受けた後、治療方法の選別に入ります。
「このシミならこれだよね!」みたいなセオリーは正直あるんですけど、「自分で選んでね!」と丸投げしてくるクリニックもあるので、ここでは治療方法選択の基準をお伝えします。

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