〈開花を待つ君へ〉
花開くとき
いつもその花は閉じていて
夜中にこっそり綺麗に咲いている
昼間にあれだけ、皆の前でその花弁の艶を
披露する瞬間あったはずなのに
どうしても、固く閉じた扉の南京錠は開くことが出来ない。
誰も信じることが出来ないの
花はそっと夕べに口を開いた
どうしてですか?優しく聞けば皆、の言葉は
棘となり彼女の胸に針を刺した
触れないで欲しいの
と言われれば、触れたくなる欲
見ないで欲しいの
と言われれば、見たくなる欲望
人間の性を知りながら、彼女はやはり素直に
なれず
ここでまた息を吐くように
溜め息を吐く
触れれば壊れてしまう世界も
見れば崩れてしまう世界ですら
愛おしく、いまの彼女を包んでいる.
おわり.
夜に咲く花の秘密とは?閉ざされた心の奥底にある想い。 #note
