〈風に吹かれて彼女〉
風が舞う
そのとき君のこころにも一瞬の迷いが見えた
私の選んできた道は..
そう彼女がつぶやく瞬間に
そばの大木からひらりと枯葉が地へ落ちた。
はっとする.
これは私の中の迷いではなかった
決めてきた意思は固く、
覚悟を決めたはずなのに
こうして自然の中にいると
風に吹かれた瞬間だけ揺れるのは
人混みの中で、改札をくぐるとき
どっちの改札に切符を通そうか迷うときと
似てるのよ、唐突に
まるで迷いは、彼女そのものではなく
人々の迷いのこころが
彼女の気持ちを灰色に揺さぶってしまうのだ
ここはどこ..?
彼女が呟いた瞬間
そばの大木が大きく風に揺られた
しかし今度は一枚も葉っぱは落ちなかった。
彼女は迷った気をあらためるように
手繰った紐をぎゅっと掴むように
気を引き締めた
君が迷った場所は決して
間違っていなかったと木が教えてくれた
気がするから
良かったのね..?
はい、ここで迷って良かったんです。
あわよくばもう少し
私の側で悩んでくれても、いい
はい..
彼女は小さく小さく呟きながら
ぎゅっと手を小さく握りしめ
そして吹かれるように
風に全身の身をゆだねた。
* 自然心の共鳴:** 風、枯葉、大木 **彼女の心の揺れ動き **調和 * **迷いのメタファー:* **木からのメッセージ:***美しさ*自然と人間*
