〈君の匂い〉
君の好きなもの
ここにはまだ見当たらない
この家のどこかに隠れてる
だなんて当たり前のように
聞くからさ
思わずきみの好きなものは
どこかに転がってるといいね
なんて適当に相槌を打ってしまった
今日
また君のうなじを見つめて
手の平を広げながら指折り数える
きみの好きなところ
片手でいっぱいになって
5つじゃ足りなくて
僕は君の近くで一番好きな場所を触る
いやだなんて素振りを
見せたけれど
君はまだまだ僕に夢中だ
君の好きな場所
家の中、道端の道中の変な電信柱、
露がついた紫色の花
君の好きな感想を聞かせて
ここで見当たらないもの
これから先、お外で見つけて来るんだね
きっとキラキラの宝石のように
君の心に似ているはずだ.
おわり.
「5つじゃ足りない」君の好きなところを数える時間。日常が宝石に変わる、愛おしい恋の記録。 #note
