〈未知なるメッセージ〉
穴が3つ
蛸の吸着盤が私に吸い付いてきた
きゅ〜っと音を鳴らして
またきゅ〜っと音を鳴らしたあとに
てのひらに収まるサイズの
吸着盤が顔のように頭に浮かぶ.
それは果てしない誰かの叫び
穴が穴を呼び、空洞はさらに空洞の器を広げて
悲しみはとどまることを知らない.
どこかで止めないと
焦った私は、貼りついた蛸の吸着盤そっと
身体からはずしてみた。
しゅぽっ
意外と早く吸着盤は離れてくれた.
まだ吸着盤はものほしそうに
ヒクヒクしている
吸いたい、吸いたい、三つの穴が叫ぶ。
まるでその三つの穴が
ムンクの叫びの顔のように思えて急に怖くなった
私まだ喜びも哀しみも充分に
味わっていないの.
だからまだ、吸い取らないでいて
蛸の吸着板は逃げるように
'しゅう〜'と音をたてて、初めて見たときと
同じように
生きのいい後ろ姿を見せて
どこかへと去っていった。
何を伝えたかったんだろう
目視した。
3分ほど考えてみたけれど、分からなかった
ただ身体に赤く、吸着盤の痕が残っていて
なんだか不思議な気持ちになったの。
おわり.
タコの吸盤が語る、心の叫び。喜びも悲しみも、まだ吸い取らないで… #note
*蛸の吸着盤:***喪失*-**不安**自己との対話 **未解決の問い:**自己探究心*:**欠落*経験の不足**気づき**-*成長**存在*未熟さ**タコ**
