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リベンジ退職が注目される時代に、復讐の虚しさを考える

もういっそのこと、衝動的に辞めてしまいたい。
いなくなることで、私の抜けた穴が大きかったことを思い知ればいい。

そう思うくらい追い詰められている中、今「リベンジ退職」が注目されていることをふと思い出した。

「リベンジ退職」とは、社員が大企業に対して反撃する風潮のことだ。具体的には過小評価や燃え尽き、社風との乖離といったネガティブな体験に直面した社員が、突然退職することを指す。

社員から企業への「復讐」リベンジ退職が2025年に急増する理由(Forbes Japan)
https://forbesjapan.com/articles/detail/76071

その背景は不満や恨みの解消、意図的に退職や退職後の行動で会社に影響を与えようとする行為、いわば「復讐」だ。蓄積された怒りや諦めが限界点に達し、衝動的に行われることが多いだろう。

通常の退職や転職と違い、「会社や上司にダメージを与えたい」という強い動機がある。

でも、果たしてその復讐は本当に果たされる?

企業側の取るべき対策が書かれた記事はたくさんある。ただし、リベンジ退職をされた企業の中で、自分たちが「当事者」だと自覚して対策を取れる組織はどれだけあるだろう?

自覚のない悪者が一番厄介だ。リベンジ退職をするくらい追い詰められているのなら、そのことは嫌というほどわかっていると思う。

辞めたからといって、組織へは一瞬だけしかダメージがない。むしろ、自分だけが傷ついて、衝動的で辞めることの虚しさを感じるように思う。
すぐに社内で穴埋めして業務は引き続きうまく回り続ける。それが「会社」だからだ。
リベンジ退職した人のことなんて、やがて忘れゆく。まるでいなかったかのように。

願いたいけれど、復讐は届かない。むしろ自分が傷つき、衝動による被害を受けるだけ。

そんなことを考えていた時、ふとドラマ『アンナチュラル』の7話の言葉を思い出した。
7話では自分や友人をいじめたクラスメイトに向けて、高校生がライブ配信で自ら命を経とうとするのだが、そのとき、石原さとみさん演じるミコトが言う。

あなたが死んで何になるの?
あなたを苦しめた人の名前を遺書に残して、それが何?
彼らはきっと、転校して、名前を変えて、新しい人生を生きていくの。
あなたの人生を奪ったことなんてすっかり忘れて生きていくの。
あなたが命を差し出しても、あなたの痛みは、決して彼らに届かない

それでも死ぬの?
あなたの人生は、あなたのものだよ。

ドラマ『アンナチュラル』7話 名言と言われているミコトのセリフ

自覚のない悪者たちのために、自分を犠牲にする必要なんて全くない。

もちろん、納得のいく転職や退職後のビジョンがあれば良いのだけれど
もしも衝動的にリベンジ退職をしたら、自分の生活やキャリアが危うくなってしまう恐れがある。

自分の痛みをわからせようとしたくても、本当に届いてほしい人には届かない。
自分の人生を生きなければ、この怒りや苦しさから抜け出す出口はないのかもしれない。

この組織からすぐにでも解放されたいと思う今、あえて自分を冷静にさせる意味も込めて。

私たちの人生は、私たちのものだよ。

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