登園の件について
台風が来た。
子どもたちの学校や園は休みになり、明日も台風の影響で学校は休みになると連絡がきた。
朝、いつもよりゆっくり起きた。
久しぶりに二度寝を楽しんだ。
そんな朝だった。
スマホが短く揺れる。
通知が二件。
「おはようございます。本日、出欠のご連絡がなく、登園されておりません。必ず園の方まで、遅刻・欠席等のご連絡をお願いしております。(9時15分までに)安全確認の観点から、ご協力を宜しくお願い致します。」
今は10時過ぎ。
そこで初めて気づいた。
急いで欠席の連絡を入れる。
現時点で、強風注意報、波浪警報、雷注意報が気象庁から出されている。
まさか、開園しているとは思ってもみなかった。
けれど、園は開いていた。
完全に、私の確認不足だった。
「やってしまったなぁ」と思う。
たった一度の連絡忘れ。
それだけのことなのに、胸の中がずしんと重くなる。
こういう小さな失敗が、妙に怖い。
信頼を失ってしまったんじゃないか。
「あの親の子」として、子どもまで見られてしまうんじゃないか。
そんなことまで考えてしまう。
きっと先生からすれば、連絡がなかったので確認した。それだけのことなのだろう。
明日には、もう忘れているかもしれない。
それなのに私は、何度もスマホの通知を読み返してしまう。
子どものことになると、自分の失敗以上に怖くなる。
親としてちゃんとしていなければ。
迷惑をかけてはいけない。
きちんと確認しなければ。
そう思うほど、たった一度の失敗が大きく見えてくる。
失敗したなぁ。
今日の朝は、そんなふうに少し重かった。
台風で外は荒れている。
そして私は、天気よりも自分の心のほうが荒れていることに気づいた。
たぶん今日は、これでいい。
次からは、台風の日こそ開園状況を確認する。
それだけ覚えておけばいい。
親だって、ときどき間違える。
子どもにはそう言えるのに、自分にはなかなか言えない。
「大丈夫。次は気をつけよう」
今日は自分にも、そう言っておこうと思う。
