シロクマ文芸部 詩  波の音が聞こえる

波の音が聞こえる
今日も海は
生命を幾つも殺し
幾つも産んで
深く錆び付いている

水平線に船があり
雲と同じ速さで
静かにゆっくり進む

船の汽笛が鳴る
潮風が巻き付いて
朽ち果てた流木が
漂っている

砂浜に恋人達が足跡を付け
さざ波が時を戻す
此処に居続ける為に
過去を忘れる為に

恋人達がじゃれ合いながら
何か会話をしているが
波の音が邪魔をして
此処からは
聴き取る事が出来ない

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