5泊6日を超える旅は、当分しないと思っていた 【北海道】
ようやくこの5泊6日の旅も最終日に入る。我々は札幌市内のビジネスホテルに宿泊していたのだが、まだコロナ禍だったので朝食にはサンドイッチが支給された。今更こんなことしなくても良い、既にみんなで何日も一緒に飯を食ったのだから、そう思いはしたが、これは他の宿泊客への配慮と受け取った。


6日目は完全自由行動だった。夕方までに新千歳空港に居れば良い。なんという自由放任主義だろう。とりあえず我々は小樽へ向かって、小樽の街を観光することにした。
小樽へは普通に鉄道で向かった。当時の私は北海道の鉄道にまだあまり慣れてなかったので、小樽までの距離と車窓に驚いた。札幌小樽間はそこまで離れていないイメージがあったし、実際に北海道基準では近場なのだが、それでも結構距離があったからだ。そして、右手には海が間近に迫っていて、海沿いを軽快に走るクロスシートの車窓というのがとても良かった。

わたしにとっての初めての小樽では、定番の運河観光やオルゴール館などを訪れた記憶があるが、それだけだとちょっとつまらないと思ったので、南小樽駅で降りて魚市場に行ったり、冷たい雨の中を小樽市立博物館まで歩いて行ったりした。博物館はまるで鉄道博物館のように展示が充実していて、入場料も安く、ガラガラだった。私としては大変満足のいくものだったが、私についてきてくれた友達に結構な負担を強いてしまったことは申し訳なく思う。

その後も特に当てもなくただブラブラとしていた。私はあまりこういう観光で計画を立てたくない人間なのだ。適当に歩いている方が焦らなくて済むし、思い切りの良い行動も取れる。
帰りは小樽からそのまま快速エアポートに乗って新千歳空港まで帰った。ここでも、やはりその距離に驚いた。今となってはあの感覚すら懐かしい。
新千歳からは普通に羽田まで飛行機で飛んで、私の修学旅行は終了したのである。釧路から始まってここまで5泊6日の旅は、当時の私にとってはかなり長い旅だった。もうこれを超える長さの旅は当分しないだろうと思っていたし、実際あれから3年間長旅には出なかったが、大学生になってからまさかこんな事になるとは予想もしていなかった。本当に人生何があるかわからない。

