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コンサート:ラハフ・シャニ指揮ミュンヘン・フィル(9月10日、ミュンヘン・イザールフィルハルモニー)

長い夏休みも終わり、25/26シーズンが始まりました。
私にとってシーズン最初のコンサートはシャニ指揮ミュンヘン・フィルのコンサートでした(9月10日)。

2ヶ月以上来ていなかったイザールフィルハルモニー

プログラム。

シャニはミュンヘン・フィルの次期首席指揮者です。就任は26/27シーズンからです。

オーケストラが首席指揮者を持つことは当然です。しかしその当然は実は当然ではない。
特にミュンヘン・フィルの場合は22年ロシアのウクライナ侵攻で、当時の首席指揮者だったゲルギエフが解任され、現在まで空席です。
シャニが首席指揮者に決まったものの、超多忙なシャニのスケジュールを調整することは簡単ではなく、正式就任は26年秋となりました。

決定当時、シャニは業界ではすでにとても注目されていましたが、一般にはまだスターとはいえず・・・。
当時のミュンヘン・フィルのインテンダント、パウル・ミュラーのたいへん勇気ある決断だったと思います。これについては以下の投稿をどうぞ。→

現在、シャニが指揮するミュンヘン・フィルのコンサートは首席指揮者のコンサートそのものという雰囲気です。
この定期演奏会第1回も売り切れ、定期会員数も増えているそうです。

ミュンヘンには世界屈指の有名なオーケストラが3団体あります。
3つのオーケストラの定期をほとんど聴き、定点観測を続けていると、現在、ミュンヘン・フィルはとても面白い。音楽が柔軟で予定調和の退屈さとは無縁です。

さて、『当然は当然でない』ということでは・・・もちろんコンサートやオペラが行われること自体も『当然のことではない』のですが、この日のプログラムをみても同様のことを思いました。

イスラエル出身でイスラエル・フィル首席指揮者がワーグナー作品を指揮することです。
場所はミュンヘンと言ってもやはり『当然』ではない。

たとえば、バレンボイムがこれまでのタブーを破ってエルサレムでワーグナー作品を指揮し、大スキャンダルになったのは今世紀始めのことです。
また、イスラエル放送が《神々のたそがれ》の一部を放送し、謝罪したのは2018年でした。

そんなことを思っていたところに、ベルギーのフランドル・フェスティヴァルがヘントで9月18日に予定していたミュンヘン・フィルのコンサートをキャンセルするというニュースが飛び込んできました。理由は(反ユダヤ活動家の影響を受けて)シャニがテル・アヴィヴ出身、イスラエル・フィル首席指揮者だからというのです。
9月10日、これを受けてすぐにミュンヘン・フィルとミュンヘン市は声明を出しました。
本日、ドイツのメディアも一斉にとりあげています。

ヘントはベルギー第三の都市、そしてベルギーの首都ブリュッセルにはEU本部があります。

FOTO:(C)Kishi

以下はミュンヘン・フィル提供の写真です。credit: Tobias Hase

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