ツアーガイドさんの優しさに救われた日 ― 50代夫婦、初めてのタイ珍道中 ⑦
欲張りツアーで、タイの名所を効率よく
タイ滞在中の1日は、現地の観光ツアーに申し込んでいました。アユタヤ遺跡、水上マーケット、メークロン鉄道市場、象乗り体験などなど、自分たちだけではとても回りきれない観光地を、効率よく連れて行ってくれるツアーです。
正直、行程はかなりハード。それでも、自分たちだけでこれだけの場所を1日で回るのは難しかったと思います。せっかくタイに行くなら、こうしたツアーに参加していろいろな魅力を知るのはおすすめです。どこも素晴らしく、印象深い場所ばかりでした。今回は、その中で一緒に回ってくれたガイドさんについて書きたいと思います。
日本語ガイドさんの、こまやかな気配り
ガイドさんは、日本語を話せるタイの方でした。スラスラというわけではなく、ちょっとしたイントネーションで「?」と思う場面もしばしば。それでも、観光中はずっと、いいスポットで写真を撮ってくれたり、お水を配ってくれたり、できるだけ無料できれいなトイレのある場所を教えてくれたり、「お土産を買うならここのマンゴーが安くて美味しいよ」と地元情報を教えてくれたり。暑い中でも、終始気を配りながら案内してくれました。
渋滞に巻き込まれた、帰り道
そんなツアーの中で、特に心に残っているのは、観光以外の場面でガイドさんにとても親身になっていただいたことです。
ツアーの帰り、タイで人気のイベントがあったようで、渋滞に巻き込まれてしまいました。到着予定時刻をはるかに過ぎてしまい、Grabを使うつもりでいたものの、この渋滞ではホテルまで無事に帰れるか心配になりました。
一緒に考えてくれた、帰り方
すると、ガイドさんが帰りの交通手段を一緒に考えてくださり、電車で帰ることを勧めてくれました。この混雑ではGrabを呼んでも捕まらないか、捕まっても相当時間がかかってしまう、とのことでした。
私たちは現金を持ち歩いていたのですが、クレジットカードがほぼ使えず、現金のみという場面が多い状況。記念にTシャツを買うときも、「この後、現金を使う場面はありますか?」と私からガイドさんに確認していました。あまり使わないようなら、お土産に多少使ってもいいかな、という気持ちだったのです。そんなやり取りもあったので、私たちの手持ち現金が心もとないことを、ガイドさんはすでに知っていました。ツアー解散後に両替すればいいと軽く考えていたのですが、この混雑では、両替のお店も時間内に効率よく回らないと閉まってしまいます。Googleマップで調べると、閉店時間まで間近です。両替について相談すると、解散後ガイドさんは付き添って一緒に来てくださり、知らない土地で不安だった私たちを、最後まで気にかけてくれました。
初めての地下鉄、そして「自分の帰り道だから」
私たちのホテルは地下鉄の駅から遠く、移動はいつもGrab頼み。タイの地下鉄に乗ったことは一度もありませんでした。ガイドさんは切符売り場まで連れて行ってくれ、買い方から乗り方まで教えてくれました。「◯◯駅で降りて、そこからGrabを呼べばホテルまでまっすぐだから」と、帰り道まで考えて教えてくれたのです。
そして「自分の帰り道だから」と、私たちと同じ電車に乗り、途中まで一緒に帰ってくれました。おかげで、無事にホテルまで帰ることができました。
忘れられない、ガイドさんとの出会い
ツアー自体も心に残る素晴らしいものでしたが、ガイドさんの親切さと気配りのおかげで、初めてのバンコク旅行が、さらに思い出深く、安心できる旅になりました。
換金をもっとしておけばよかったのですが、これも次回への反省。予定通りに到着しないタイの交通事情の現実を知り、次の予定を入れるときは、本当に時間に余裕を持たなければいけないと思いました。反省もたくさんありますが、タイの優しさに触れ、思いがけなくタイの地下鉄に乗って帰ったことなどもいい思い出になりました。
次回に続きます。
