バブルの幻影から抜け出せぬ日本
バブル時代は、日本全国、ブランド品をぶら下げた人ばかりが繁華街を闊歩していた。ルイ・ヴィトンのバッグなど、日本人が世界の三分の一のヴィトン最新モデルを買い漁っていた時代でもあった。
バブルが去り、地方の百貨店からのブランドの退散劇である。熊本市内も、販売エリア拡大したばかりの大手ブランドも退散。次から次へと、世界的に有名なブランドショップが姿を消していったのである。
また、急激に経済発展を遂げてきた中国でさえも、不動産業界の破綻に始まり、急激にブランド品への執着が薄れていく。バブル時代の日本の塗り絵のような光景だが、これこそ「盛者必衰の理をあらわす」ということだ。
現在は円安が続き、日本の国力衰退により、インバウンドで空前絶後の海外からの観光客が立ち寄る島国となっている。大都市部のホテルや旅館の料金体系を見ても、国民には使い勝手が悪い高値となり、海外からの観光客目線の運営に切り替えた宿泊施設も少なくはない。
ある時期から、国内にける熟年離婚が急増しているが、昔ながらの家族との楽しみが飛んでしまった感がある。核家族化も後押しして、家族の構造自体が急変したに違いない。実家への執着もなく、実家に戻っても「向こう三軒両隣」の慣習も途絶え、よそよそしく、冷ややかな時代に突入した日本。
外国人観光客へはへつらい、お金のために「似非おもてなし」を行い、国民同士の距離感はとんでもなく遠いものになっている。深い歴史と伝統を誇る日本ではあったものの、このままのベクトルで進めば、日本精神文化はこの世から消滅する可能性は高い。
極論を言えば、日本の素敵な歴史と伝統については、一般的な日本人よりも日本に旅行で訪れる外国人の方が散り尽くしている。母なる大地としての日本国が、日本人にとって如何に魅力のないものに成り下がったということであろうかと。
米高騰の問題を掻い摘んでみても、既得権益者のみに美味しいものであり、国民への配慮がない国家観が浸透している。極端な話、トランプ関税で右往左往するよりも、米不足で高騰が止まらないのならば、備蓄米云々よりも、米国のカリフォルニア米をタイムリーに交渉し、激安で輸入する特効薬的なトラブルシューティングをすれば良いだけの話である。既得権益者優先に動くから、米の値段が下がるはずがない。
機転が効かない国会のご歴々。いつから重大な国政において、特に外交問題において、石頭になってしまったのか。それは、ご歴々が国民の実態をリアルタイムに把握していないからだ。「上級国民」なんぞの一般庶民を愚弄する言葉が一人歩きしているようでは、いつまで経っても国民が幸せに暮らせる国ができるはずがない。
全ての日本人がこのような実態と要因を把握し、自覚することで、失われつつある日本精神文化が再起するのではないか。
畢竟、「バブルの幻影から抜け出せぬ日本」をもたらしているのは、日本の「教育政策」が瓦解している点。更に、「国民最優先(Japan first)政策」を無視することが助長している。
一刻も早く、歪み切った国政ベクトルを変えることが、安心安全に暮らしやすい、「唯一無二なる素晴らしい日本精神文化」として蘇るに違いない。
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