映画鑑賞の記憶|シンシン アンド ザ マウス
母親を亡くした女性が友人に誘われて訪れた台北である男性と出会い、言葉を交わす中で母親への思いを巡らせる作品。
鑑賞前は恋愛映画だと思っていましたが、大切な人との思い出が風化してしまうことの寂しさ、決して忘れることのない思いをギュッと感じられる作品でした。
何より絵がとても綺麗でずっと観ていられます。
この2人の会話をずっと聞いていたい、2人にずっと話をしていてほしいというのは『急に具合が悪くなる』を鑑賞した時も思いました。
会ったばかりの2人が互いに自分の気持ちを語り、それを慰めるでもなく気をつかうのでもなく、返す言葉がとても美しい。
終わらない会話のやりとりとフッと音が途切れた時に巡る感情のコントラストが素敵です。
人の記憶は声から先に忘れる、でも亡くなる時に最後に残るのは声だというのが印象的でした。
2人の身長差がとても可愛らしいと思って観ていましたがシンシンのネズミとの思い出にスッと繋がり、より一層愛おしくなりました。
