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2040年に社会人になる我が子へ。40代の父が20代の自分に伝えたい9つのこと

温かいコーヒーを飲みながら、静かなリビングでペンを走らせる。昨日に続いて考えているのは、「20代の自分へ伝えたいこと」。

いや、正確に言えば、これから成長し、2040年代に社会人として働くことになる我が子へ送る言葉かもしれない。

子どもがやがて大人になり、社会との接点に悩んだとき。親がどう考え、どう乗り越えてきたのか。あるいは乗り越えられず、適度に悩みや課題と長年付き合いながら生き抜いてきたのか。そのプロセスを、ここに残しておきたいと思った。

20代と言えば、前半は学生、後半は社会人として過ごす期間だ。振り返れば、10代も20代も、結局は「自分との戦い」だった。そんな悩んでいた時期の自分、そして未来の我が子へ伝えたい9つのメッセージを整理してみる。

1. 日記を書こう(内省の出力を鍛える)

AIが発達した今、「検索」や「情報の探索」という作業はほぼ必要なくなった。一般的な正解なら、AIがそれなりにすぐ見つけてくれる。

だが、「君が本当に求める答え」は、検索窓の中ではなく自分の頭や感情の中にしかない。

それを探しに行くには、内省するしかないんだ。自分と対話し、向き合うこと。考えていることを言葉で表現できるスキル(出力)は、人間関係を築き、自分を理解するための基礎中の基礎になる。

2. メンターを持とう(ただし思考を依存しない)

20代にもなると、それなりに生きているので、自分の軸をつくる段階になる。もしかしたら、君が大人になる時には、時代が過去のように戻って、15歳ぐらいで大人として振る舞う必要がある時代になっているのかもしれない。人口が減少している社会だから、10代から精力的に社会に貢献してもらわなくてはいけない時代になっているかもしれない。

生きていく軸が10代で既にある人は、もちろん人間的に強いし社会的に活躍する人が多い印象だ。ただ、その一方で変化には弱い印象がある。たまたま幼少期や子ども時代に置かれた環境で10代を過ごして豊かな人生を歩んでいくと、自分が得た成功体験の場所から抜け出せないこともある。いや、それが自分の自信の元となり、自分を肯定する基盤となるのだが、まだ長い人生を過ごすための基盤は緩い。

お父さんが、社会との接点を本格的に意識したのは、就職だった。それまでは友達や先生、バイト先といった半径数メートルの人間関係で四苦八苦していたが、社会に出てからの大変さはそれを遥かに超えていた。

だからこそ、メンター(生き方や考え方の指針となる人)を持つといい。それはリアルな人でも、本から得た言葉でも過去の偉人でもいい。ただし、気を配るべき点がある。相手の言葉をすべて鵜呑みにせず、自分の問題は自分で答えを出すことだ。思考を他人に依存してはいけない。

3. メタ認知を鍛えよう

自分のことを客観的に理解することは、社会で生き抜くための絶対条件だ。

「自分はどんな時に負の感情を持ち、どんな時に喜びを感じるのか」。自分自身の「取扱説明書」を作ることができれば、感情に振り回されず、圧倒的に生きやすくなるはずだ。

4. 資産運用を早めに始めよう

目標として、40歳までには少なくとも経済的に自立している状況を作ってほしい。

これは贅沢をするためではなく、自由でいるためだ。自立しているからこそ、誰かと対等で心地よい関係が作れるし、何より心に余裕ができて人生の選択の質が上がる。親がいても、パートナーができても、人は一人で自立できるようにしておくべきだ。

5. 社会にとって価値あるスキルを身につけよう

価値のあるスキルや実績をつくるには、時間がかかる。

「1万時間の法則」と言われるように、一つのことに3〜4年は腰を据えて打ち込む時期が必要だ。ただ時間を浪費するのではなく、日々の改善を繰り返しながら、君だけの武器を磨いていこう。

6. 数値で設定できる高い目標を持とう

常に心地よい環境(コンフォートゾーン)だけに身を置いていると、人生を揺るがすような挫折があったときに立ち直れなくなる。

その挫折を乗り越える訓練は、何かしらの挑戦を続けたり、高い目標設定をしてがむしゃらに頑張る時期をつくること。

その過程で気づくのは、自分1人では高みに到達できないという経験だと思う。君は、誰かに助けられ、支えられ、応援され、励まされ、なんとか生きている。高い目標や挑戦をすることで、それは、実感できる。

7. 性格がよく、波長の合う人を大切にしよう

10年、20年と続いていく友を大切にして欲しい。

毎日会う必要はない。1年に1回ぐらいは近況報告できるような友人を持とう。対面だけではなく、離れていても誕生日のお祝いをメッセージしたり、こちらから適切なタイミングで近況報告をして、関係を温めよう。

人間関係というのは、一朝一夕でできるものではない。人柄、生き方、思考の癖、行動習慣、アイデンティティなどを理解してもらい、接してくれる友人がいたら、それだけで人生は素晴らしいから。1人でもそんな人に会えたら、君の人生は楽しい。

8. 親と定期的に話をしよう

これは単にお父さんが話したいだけかもしれない(笑)。

だが、同じDNAを引き継いでいるからこそ、親を反面教師にしたり、その経験を追体験したりすることで、君の生き方をブラッシュアップできるはずだ。子は親を超えていくもの。お父さんを存分に利用してほしい。

9. 本を読もう

視座を高め、他者の視点を持つには、本を読むのが一番の近道だ。

本はいつもお父さんを導いてくれたし、考える習慣を与えてくれた。本を通じて得た思考の軸のおかげで、乗り越えられた場面が何度もある。本は、一生裏切らない人生の友だ。

お父さんはなるべく長く生きて、君の人生をしっかりと見守れるように健康でいようと思う。

君がどんな大人になり、どんな壁にぶつかり、どんな景色を見るのか。

最後に一つだけ伝えたい。

どんなに時代が変わっても、君が自分自身を信じ、自分の足で歩もうとする限り、道は必ず開ける。焦らず、君のペースで進んでいってほしい。

君は今、どんな自分と向き合っているだろうか。

過去への手紙は、いまの意思決定の言語化でもあります。同じことを、将来の子どもたちに向けても書き続けています。


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