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相談室:「お客様へ声が届かない」タクシー運転手さんへの声の届け方のヒント

はじめに

全国の企業研修や個別指導の場で、
声やコミュニケーションについて
多くの相談をいただいています。
この「相談室」では、
そんな現場の声に寄り添いながら、
日々の関わりが少し楽になるヒントをお届けします。

タクシー運転手さんの声の悩み

「前を向いて運転しているし、マスクもしていて、透明ボードもある。
お客さまの声が本当に聞こえづらいんです。
しかも、私自身も大きな声を出すのが苦手で…」
「酔っているお客さまの言葉は、特に聞き取りが難しくて…」

60代のタクシー運転手さんから、
こんなお悩みをいただきました。

振り返って聞き返すわけにもいかないし、
マスクとボードもあり、
今のタクシーの車内は、
声が通りにくい条件が揃っていますね。

でも、無理に大声を出さなくても大丈夫。
ちょっとした工夫とコツで、
お客さまに伝わりやすい声になります。

響きと工夫で声を届ける

「大きな声」と「通る声」は違います。
無理に大声を出すと喉を痛めてしまうし、
お客さまも驚いてしまいますよね。

今日から実践できる3つの対策をお伝えします。

【対策1】声が小さい人でも「通る声」になる方法


◆口を縦に開けて話す

マスクをしていると、
どうしても口の動きが小さくなりがち。
でも、口を縦に少し開けるだけで、
声がこもらずクリアになります。

  • 「こんにちは」じゃなくて「こんにちわ↓」
    と、最後の「わ」で口を縦に開ける。

  • 「ありがとうございます」の「ざいます」
    部分を、あごをほんの少し下げて言う。

鏡の前で一度試してみてください。
「声が前に出てる」
と感じるはずです。

◆語尾をハッキリさせる

「行き先はどちらまでですか~(↓)」
息を吐くような声の出し方をしてしまうと、
最後が消えてしまい聞き返されやすくなります

  • 「どちらまでですか?(↑)」と、
    語尾をほんの少し上げる。

  • 語尾(この場合は「か」)が強くなりすぎると、
    怒っているような印象になるので気をつけてくださいね。

  • 最後の一文字まで、口をしっかり動かす。

これだけで、「聞き返される率」がグッと下がります

◆マスクの下でも小さく笑顔

マスクで表情が見えなくても、笑顔は声に乗ります。
口角を少し上げて話すだけ

  • 自然に声のトーンが明るくなる。

  • 聞き取りやすくなる。

  • お客さまに
    「感じのいい運転手さんだな」と思ってもらえる。

  • 自分自信も気持ちが前向きになる。

最初のひと言でこのことを意識すると、
その後のやり取りがスムーズになります。

【対策2】「声が小さいお客さま」への聞き取り術

◆「聞こえづらい」ことをきちんと伝える

「え?」「はい?」と何度も聞き返すと
お互いにストレスを感じてしまいます。

最初にひと言
「すみません。マスクとボードで声が届きにくいので、
もう一度お願いできますか?」
こう伝えると

  • お客さまも「ああ、そうか」と納得してくれる。

  • 少し大きめに話してくれる。

  • 気まずさが減る。

【対策3】酔っているお客さまへの対応

正直、これが一番大変ですよね。

酔っている時の声は

  • 語尾が消える

  • 声が大きすぎたり小さすぎたり

  • 声が不安定になる

そこで大切なのが、
"運転手側の声の安定感"です。

◆ゆっくり・低めのトーンで話す

酔っているときは、感情が高ぶってしまうことが多いです。
そこに、高い声や早口で対応すると、
トラブルに繋がってしまう
ことがあります。

  • いつもより半音低い声で話す。

  • ゆっくりのペースで話す。

  • 落ち着いたトーンを保つ。

落ち着いた声は、心理学的にも、
相手のトーンを引き下げる効果があります。

◆短くシンプルな言葉で伝える

酔っているときは特に、長い説明は伝わりにくいので、

  • 「次、右に曲がりますね」

  • 「ここで止まります」

  • 「降りる時、気を付けてくださいね」

一文を短く、動詞をハッキリと伝えてみましょう。

◆聞き取れないときは「選択肢」で聞く

「どこまで?」と聞いても、不明瞭な答えしか返ってこないときは、
選択肢を提示しましょう。

  • 「◯◯駅ですか?それとも△△方面ですか?」

  • 「家までですか?それとも◯◯のコンビニですか?」

選択肢があると、「こっち」と答えやすくなります。

私たち乗客側も気をつけたいこと

運転手さんが困らないように、
私たち利用者も配慮が必要ですね。

◆行き先はハッキリ伝える

  • 語尾までしっかり発音する

  • マスクとボードがあることを意識して話す

◆酔っていても最低限のマナーを

  • 「今日は飲む!酔う!」ときは、
    あらかじめ紙やスマホに行き先を記しておきましょう。
    運転手さんにも自分にも優しく安心な対策です。

  • 大声で話したり、運転手さんに絡まない。

お互いが少しずつ工夫すれば、
もっと快適なタクシー空間になりますね。

まとめ:声は「身体にある一番身近な接客ツール」

タクシーの運転手さんにとって、声は大事な接客ツール。
でも、大声を出す必要はありません。
ちょっとした意識と工夫で、グッと伝わりやすくなります。

  • 口を縦に開ける

  • 語尾をハッキリさせる

  • マスクの下でも笑顔(口角を上げる)

  • 酔っているお客さまには「低め・ゆっくり・短く」

毎日、私たちを目的地まで運んでくれて
本当にありがとうございます。
この記事が、少しでもお役に立てたら、
ひとつでも、「自分に合うな」「これはできるな」
と思うものがあれば、嬉しいです。


みなさまの「声の悩み」ありませんか?
この相談室では、
日々のコミュニケーションがラクになるちょっとしたヒント
をお伝えしています。
「こんなシチュエーションで困っている」
というご相談、コメントでお待ちしています。


著者:星屑サイダー





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