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「また聞きたい」と思われる説得力のある声のヒント|講師・先生など人前で話す機会が多い方へ


登壇する時、もちろん緊張はするけど、
声が震えるほどではない。
落ち着いて話せているとは思うけど、
もっと説得力のある声にすることってできますか?

セミナー講師をされている方からのご相談がありました。

講師として「説得力のある声」とは?

何かを教える立場であったり、
人前で話す機会が多い方にとって
「説得力のある声」で話すことは、
重要なテーマですよね。

私は、20代の頃から、
セミナーや講演・勉強会へ積極的に参加し、
様々なテーマ、様々な講師の話を聞いてきました。

「この人の話、もっと聞きたい」
「なんか聞く気になれない」
こう思う講師の違いって何だろう?
いくら内容が素晴らしく充実していても、
全く頭に入ってこない。
文章だと分かりやすいのに、
言葉で聞くと分かりづらい。

聞き手にそう思われてしまう原因のひとつは、
「声」にあるんです。

どれだけ素晴らしい内容を準備しても、
声に自信がなかったり、一本調子だったりすると
聞き手の心にはなかなか届きません。

「説得力のある声」は、「何か特別な才能が必要」
ということはありません。
「3つの声のスイッチ」を意識するだけで、
言葉の重みと信頼感は驚くほど変わります

今回は、明日から実践できる、
その具体的な方法をご紹介します。

「説得力のある声」に変わる3つのスイッチ


スイッチ1:「断定」と「問いかけ」で声のトーンを使い分ける

説得力のある話し方をする方は
無意識に声のトーンを使い分けています。
特に重要なのが、
「断定するときの声」と「問いかけるときの声」です。

◆断定するとき(=1番伝えたい、重要なポイント)

  • 声の出し方:少しだけ低く、落ち着いたトーン
    語尾を「~です。」とはっきり言い切る。

  • 語尾を強くしすぎず、下げて終わるイメージ。

  • 効果:この「言い切る声」は、聞き手に
    「これは重要なことなのだ」という認識を与え、
    話の幹をしっかりと作ります。

◆問いかけるとき(=聞き手の関心を引き、考えさせたいとき)

  • 声の出し方:少しだけ柔らかく、優しいトーン
    語尾を「~だと思いませんか?」と投げかける。
    たとえば、
    「みなさんは、どう思われますか?」は、
    優しい響きで、相手に委ねるイメージで問いかける。

  • 効果:この「問いかける声」は、
    一方的な講義ではなく、「対話」の空気を作り出し、聞き手を話に引き込みます

この2つのトーンを意識的に使い分けるだけで、
話に「緩急」が生まれます
ずっと同じトーンで話すよりも、
聞き手は飽きずに、
そして重要なポイントを逃さずに
話を聞く
ことができます。

スイッチ2:「沈黙」を恐れず、味方につける

「説得力」と聞くと、流暢に話し続けることをイメージするかもしれません。
でも、本当に力のある話し手は、
「沈黙」つまり「間(ま)」を巧みに使っているんです。

特に効果的なのが、
「一番伝えたいキーワードの、直前と直後」
に、ほんの1~2秒、黙る
ことです。

たとえば

【普通の話し方】
「ここで一番重要なのは、◯◯です。なぜなら…」

【説得力のある話し方】
「ここで一番重要なのは…(1秒黙る)…◯◯…
(1秒黙る)…です。なぜなら…」

なぜこれが効くのでしょう?

キーワード前の「間」は、
聞き手に「ん?次は何を言うんだろう?」と
期待感を抱かせ、注意をこちらに引きつけます

そして、
キーワードの後の「間」は、
その言葉の余韻を生み出し、
聞き手の頭の中にその言葉を深く刻み込む効果
があります。

沈黙を置くことに、
違和感や怖さを感じる方もいるかもしれません。
でも、1秒だけ黙ってみてください。
その間が、
あなたの次の言葉に、何倍もの重み
を与えてくれます。

スイッチ3:「体の軸」を意識すると、声に芯が通る

どれだけ良いことを言っていても、
猫背で下を向いていては、声に力がなく、
自信がなさそうに見えてしまいますよね。
説得力のある声は、
「安定した姿勢」から生まれます。

【今すぐできる、声に芯を通す姿勢の作り方】

  1. 椅子に座っている場合:
    お尻の骨(坐骨)で座面をグッと押すイメージで
    少し浅めに座ります。
    立っている場合:
    足の裏全体で床をしっかり踏みしめます。

  2. 頭のてっぺんから、一本の糸が伸びていて、
    天井からスッと吊るされているような
    イメージを持ちます。

  3. 肩の力をストンと抜きます。

この
「下はどっしり、上はすっきり」
という体の軸を意識するだけで、
自然と呼吸が深くなり、
声にブレない「芯」が生まれます

この安定した姿勢から出る声は、聞き手に
「この人は、心身ともに落ち着いている、信頼できる人」
という、言葉にならないメッセージを伝えます。

3つのスイッチのまとめ

  1. 「断定」と「問いかけ」で声のトーンを使い分ける

  2. 「沈黙」を恐れず、味方につける

  3. 「体の軸」を意識すると、声に芯が通る

この3つのスイッチを意識するだけで、
あなたの言葉は、もっと深く、もっと遠くまで
届くようになります。



さて、ここからもう少し…
「3つのスイッチ」以外にもある、
「説得力のある声」をつくるためのヒントです。

「説得力のある声」をつくるヒント


ヒント1:説得力は「安定感」から生まれる

緊張して声が震えていたり、早口になったり、
途中で急に小さくなったりすると、
聞き手に「大丈夫かな?」と思われてしまいます。

【深呼吸してから話し始める】

話し始める前に、息を

  • 鼻から3秒吸って

  • 口から6秒吐く

たったこれだけでも
声が安定します。

【お腹から声を出して、震えない・ブレない声をつくる】

  • おへその下あたりに手を当てて、
    そこから声が出ている感覚で話す。

  • 浅い呼吸ではなく、深く息を吸ってから話す。

文章では伝わりにくいですよね。
実際に何か一文声に出してみてください。

まず、
・何もしない、何も意識しない、普段通りに話す。
次に、
・深く息を吸い、おへその下あたりに手を当て、
 そこから声が出ている感覚で話す。

声に重みが出る違いを感じませんか?
これを意識しながら練習してみてください。
本番で自然に「安定感のある声」になっていきます。

ヒント2:話すペースを意識する

早口になったり、急に遅くなったりと、
ペースが不安定だと、聞き手は疲れてしまいます。
「ペースを意識する」ということも重要です。

【一文話したら、一拍置く】

  • 「、」で心の中で「1」と数える。

  • 「。」で心の中で「1.2」と数える。

    「、」「。」を意識することで、
    ペースを保つことができます。


【重要なところはゆっくり】

「スイッチ2:「沈黙」を恐れず、味方につける」
と少し重なりますが、
「ここが大事」というところは
意識的にペースを落とします。

そうすることで、
自然に「間」を作ることもできます。

ヒント3:安定した声の高さを意識する

緊張すると、声が高くなって
聞き取りにくくなります。
落ち着いた話し方の講師は、
声の高さが安定しています。

【普段より半音低めに話す】

高い声より、低めの声の方が
落ち着いて聞こえますし、聞き取りやすいです。
ただし、
低すぎると聞き取りにくくなるので、
「普段より少し低め」でOKです。
また、
「もともとの声が低い」
「緊張して声が高くなることはない」
という人は、普段通りの声でOKです。

ヒント4:説得力は「メリハリ」から生まれる

安定感だけだと、
「淡々としていて、つまらない」
と思われてしまいます。
そんな時に、メリハリをつける簡単なコツです。

【大事なところは声を「落とす」】

大事なことほど、声を大きくするのではなく
「声を落とす」「小さい声」で話す方が
効果的
です。
ずっと、大きく張った声だと
どこが大事か・重要か分かりにくいですよね。

ただし、
声を落とす部分が多すぎても、
どれが一番重要なのか分からなくなってしまいます。
「ここ!」という場面で使ってみてください。

急に声を落とすより、
重要な言葉の前で、2~3秒間を置き、ゆっくり話す。
「スイッチ2:「沈黙」を恐れず、味方につける」
「ヒント2」の「重要なところはゆっくり」
と合わせると、より効果的です。




そして、ここから先は、
「声」というより、
「話し方」や「人前で話すための意識」
のヒントです。
必要な方のみ、受け取ってくださいね。


声と同時に意識したいこと


説得力は「誠実さ」から生まれる

どんなにテクニックを使っても、
「なんか嘘っぽい」と思われてしまったら
説得力はゼロになってしまいます。

【自分の言葉で話す】

台本を棒読みしていると
機械的に聞こえてしまいます。

  • 台本を用意し、練習するけど、
    「一語一句読む」ことをしない。

  • 「例えばこんなこと」「私はこんなことをした」
    と、自分の言葉や経験・失敗談などを挟むことも
    聞き手の心に届ける必要な要素です。

【失敗を隠さない】

言い間違えたり、噛んだりしたとき
慌ててごまかすと逆に不自然です。
「すみません、噛みました」と、
笑顔(難しければ少し口角を上げるだけでもOK)
で言い直す。
聞き手との間に、親近感が生まれます。

【分からないことは、「分からない」と言う】

質問されて答えが分からないとき、
適当に答えてしまっては、
それまでの説得力も台無しになってしまいます。

「すみません。その点は私も調べてお答えします。」
この正直さが、信頼に繋がります。

私は、メールアドレスなど連絡先を聞いて
後日返信するようにしています。

・曖昧なことを言う
・自信なく答える

これは、相手にも失礼です。
次のチャンスを逃してしまうこともあります。

講師が「分からない」と言うことは、
勇気のいることですが、その正直さは、
「信用」や「信頼」を獲得します。

【説得力は「準備」から生まれる】

自分が理解していないことは、
説得力を持って話せません。

  • 自分が話す内容を、自分の言葉で要約できるか?

  • 「なぜ?」と聞かれたとき、答えられるか?

これができていると、
声に自信が乗り、説得力のある声となります。

【録音して客観的に聞いてみる】

自分の声って、
自分が思っているのとは違いますよね。

スマホなどで録音して、客観的に聞いてみると
「ここ、早口だな」
「ここ、語尾が消えてるな」
と気づくことができます。

ちょっと面倒だったり、
自分の声を聞くことが恥ずかしかったり、
その気持ちとても分かります。

私は、実際の登壇の様子を
アシスタントさんに、一部動画を撮ってもらい
後でチェックをしています。

声だけでなく、
表情や手の動き、姿勢、目の動きなど
意識して直せる気づき
がいろいろ出てきます。
客観的に自分を見て、
「ここを直そう」と思えることは
とても大事なことだと私は思うのです。



お読みいただきありがとうございます。
次にお話しする機会に
「これ試してみよう」
と思うものがひとつでもあれば嬉しいです。

声が磨けば、自信が生まれる。
自信が生まれれば、コミュニケーションは
もっと楽しく、豊かなものになるはずです。

あなたの声は、
あなただけの素晴らしい個声(こせい)なんです。

あなたの日々のコミュニケーションが
少しでも楽になるように
これからもお届けしていきます。

全国の企業研修や個別指導の場で、
声やコミュニケーションについて
多くの相談をいただいています。
この「相談室」では、
そんな現場の声に寄り添いながら、
日々の関わりが少し楽になるヒントをお届けします。
「こんなシチュエーションで困っている」
というお悩みがありましたら、
ぜひコメントで教えてください。


著者:星屑サイダー











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