敬具 結んでくれ 僕たちが 正しくなくても
またも書き出しに悩む。
一体本当に何を書いたらいいんだろう。
2026年7月15日。
私の大好きなUNISON SQUARE GARDENの、
ドラマー貴雄の脱退と活動休止前、現体制のラストライブ。
4月27日、ベース田淵の誕生日翌日の衝撃発表から、
とにかくこの日をどういった気持ちで迎えていいのか感情迷子だった。
ギタボ斎藤くんのイベントには行っていたが、
本丸ユニゾンとなると全く心構えが違ってくる。
ユニゾンの曲を聴けるところまでは持っていった。
ある日ふと「今なら映像見れるんじゃね?」という天啓があり、
朝の出社前に見てしまったのが「プログラムcontinued」。
バカじゃん私、何してんの。それは悪魔のささやきなのよ。
なんでわざわざ「依然continue」を見ちゃうのよ。
当然大号泣で出社するハメになった。
そんな右往左往を繰り返し、
(間違えても紆余曲折ではない、ただウロウロしているだけ)
迎えた当日。
ライブレポはどこかで誰かが挙げてくれてるからそっちを見て。
ドリアンのおーちくんがとてもステキな記事書いてたから。
個人的な話をすると、
ライブ前は意外に泣かないのではないかと思っていた。
貴雄が脱退するとはいえ、UNISON SQUARE GARDENは残るわけだし、
田淵もFCブログで「1年以内に何かを伝えにここに来る」と言っていた。
しばしのお別れであり、ここから先何もないわけではない。
ライブ前の私はそれなりに冷静だった。
でもそれは違った。
とにかく圧倒的なライブパフォーマンスの前に、
私の感情は揺さぶられまくった。
今まで見てきた、どのUNISON SQUARE GARDENのライブよりも
迫力があった。鬼気迫るものを感じた。
人間が神の存在を信じる瞬間ってこんな感じなのかなって思うくらい、
圧倒的だった。
フレーズボトル→アナザーワールド→オリオンと、
序盤の安定した空気感を整えたと思った矢先、
カオスで一気に盤面をひっくり返す暴挙に出る。
ちなみに、落ち着いた雰囲気をカオスでひっくり返すセトリが大好きだ。
アンディ→君の瞳→桜のあとから、畳みかけるような暴れゾーン。
ちなみにちなみに。
「桜のあと」の「今 目の前の君が」という歌詞のところで、
貴雄がスティックで客席を指すパフォーマンスが大好きだ。
1回指されたことがある。…気がするだけです、すみません。
この「桜のあと」もだが、貴雄は斎藤くんや田淵のことを
とても優しい眼差しで見ていて、それにも感動していた。
「WINDOW開ける」はもはや賛歌だ。
あの荘厳な雰囲気、モニターもモノクロになっていた。
過去聴いてきた「WINDOW開ける」の中でも、最高に神々しかった。
そういえば、インビジあたりから
斎藤くんの高音がキレイに当たらなくなっていた。
そりゃそうだよな。セトリがハイカロリーすぎる。
ブレスもややずれ気味になり、まるで溺れているようだった。
それでも泳ぎ切る斎藤宏介、マジで鉄人。
もうハモナイとさわれない歌はコメントできない。
歌詞を思い出すだけで発狂しそうだ。
ちょっとだけお遊びのガリレオが入り、
ライブタイトルの「センチメンタルピリオド」。
ライブアレンジのイントロが大好きだ。
後ろから当たるシンプルな照明も好き。
センチピが流れて「ああ、本編終了か…」と思っていたら、
斎藤くんからの「あと3曲」。
ああなるほど。アンコールなしってことね、と理解。
夜な夜なからのシュガー。
そしてラストに「Catch up,latency」。
私はユニゾンの曲の中でもとりわけて好きな曲が3曲ある。
まずは「kaleido proud fiesta」。これはもうダントツ。
「音楽が感情を動かす」原体験になった曲だ。
その次に好きなのが、
「リニアブルーを聴きながら」と「Catch up,latency」。
斎藤くんの「敬具 結んでくれ 僕たちが 正しくなくても」の歌い出し。
20周年の724と全く同じ。
このライブの締めくくりに、この曲ほどふさわしいものはないはず。
おーちくんの記事読んでたら、田淵は書きながら感極まったという、
なんとも田淵らしいエピソードがあるらしい。
斎藤くんの宣言通り、3曲終了。
なんとその後、斎藤くんが「ラスト、オンドラムス タカオスズキ」と。
ここから貴雄のドラムソロが始まった。
ドラムソロをセトリの最後に持ってきたライブを、
私は今まで見たことがない。
でも、これは大正解だったと思う。
貴雄のドラムソロは最後に最もふさわしかった。
ゆったりめの入りから徐々に早く、多くなるテンポと手数。
途中、片手でタムを叩きながらドリンクを飲むという離れ業をやってのけ、
貴雄らしい畳みかけるようなドラムが続くと、徐々に手数が減る。
最後はキックの音のみで、まるで心音のように聞こえた。
キックに合わせて胸を叩いていたので、多分そうだろう。
そして、音が止まる。
(後から知ったのですが、
貴雄の心音を模したキックの音22回だったそうですね。)
止まった後、貴雄は笑っていた。
完全に力のぬけた、心からの安堵。達成感。
貴雄に近づく、田淵と斎藤くん。
配信では2人が貴雄のプレイを見ている様子も映っていた。
体を揺らし、時に笑い、真剣なまなざしで。
その表情には2人からの最大のリスペクトが感じられた。
3人が並んだ時の等間隔。
肩組んだり、カーテンコールのようなことはせず、
いつも通りの3人の距離感だった。
田淵と斎藤くんが捌けた後、貴雄のMC。
最後は、
「UNISON SQUARE GARDENでした!!またね!!」と締めくくられた。
ああ、なんか書いてたら堅苦しい文体になってしまった。
ものすごく「いつも通りのUNISON SQUARE GARDEN」だった。
活休前だからとか、貴雄が脱退するからとかっていう、
そんなスペシャルな雰囲気ではなく、
いつも通りライブをして去っていく。私の大好きなユニゾンだった。
ライブ見て、アーカイブも2回見て思ったのが、
何よりも3人にとって悔いのないライブだったならいいな、と。
もちろん、今回のライブの趣旨は活休前・貴雄脱退前の、
「ファンに向けたご挨拶的な意味合い」もあったと思う。
でも個人的には、
3人がやりたくてやっているライブに、
お邪魔させてもらっているイメージで見ていたので、
3人が「俺たちはこれでいいよな」って思えるものができたなら、
それでいいと思った。
変にファンを背負わないでほしい。
自分たちがやりたいと思った音楽を。
それを見せてくれればそれでいい。
そう思っていた私に、3人はちゃんと答えをくれたと思っている。
そりゃ悲しいよ。大好きなロックバンドが歩みを止めてしまう。
この人たちはきっと、
おじいちゃんになっても、この絶妙な距離感のまま、
「ついてこいなんて言ってない」って言い放ち続けながら、
自分たちのやりたい音楽を続けていくんだと思っていたから。
でも田淵が再三言っていたように、
終わりがないなんてことは絶対にないから。
(まあ活休なんで、終わりとはニュアンスは違うけど)
3人が一旦歩みを止めたとしても、私は生きていかなくちゃ。
「無題。」という記事にも書いたけど、
ユニゾンの存在が、
私の人生に多大なる影響を今から与えることはきっとない。
なぜなら社会や人生の仕組みがそれなりにわかっているから。
でも、私の人生を鮮やかに彩ってくれる存在だということは確か。
ユニゾンが活休するってことは、
私の人生から色彩が確実に減るということなんだよ。
でも色がなくなるわけじゃないから。
ライブを見終わって、今の私はとても清々しい気持ちでいる。
貴雄が「またね!!」って言ってくれたから。
田淵が「生きろ」って言ってくれたから。
UNISON SQUARE GARDENを聴き始めて10数年。
FCに入って3年。
ユニゾンの歴史の中でも最も濃い時期を一緒に過ごせたこと、
本当に奇跡だと思ってる。
私の人生をフルカラーにしてくれて、本当にありがとう。
また新しい色を見せたいと思ってくれる時まで、
あちこち寄り道しながら待ってるよ。
(気合い入れて待ってるって言うと逃げちゃいそうだから。笑)
あなたたちに会えて、
あなたたちの音楽に触れられて、
本当によかったです!!
まずはゆっくり休んでね。
(斎藤くんだけがマグロのように活動しているが笑)
22年間、本当にお疲れさまでした。
今回もハッシュタグつけときます。
